KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2020.03.04 鶏足山

2020年03月05日 | 四国の山


今週のWOC登山部は予想通り“雨の山行”となりました。

例年と比べても福寿草の開花が早く、そろそろ終盤の様子なので

雨で陽が当たらず花は開いていないと思いましたが、取りあえず今期は

警報が出ない限りは雨でも決行する事にしました。

今回は二台の車に分かれて鶏足山のキャンプ場まで車を走らせます。

当然キャンプ場には一台も車はなく、バーベキュー棟の屋根の下で、

久しぶりに雨具を着こんでスタートします。







このコースには山頂直下まで行場があり、岩場を鎖やロープを使って登って行けますが、

今日はやはり濡れた岩場は危険なので、取り付きまで登って雰囲気だけ見学することに。













岩場に向かう途中は大岩が苔むして独特の雰囲気です。更には雨に濡れてこの時期には珍しく

緑の苔が生き生きとしています。










昨年歩いた事のある麺法師さんがトップで登って行きます。

その後は高い所・危ない所大好きのあっちゃんが興味津々で着いて行き、

岩場の足元までと思っていたのに、最初の岩門をくぐってさらに登って行ってます。




後のメンバーは下で待っていますが、一段上の岩場まで登って行きました。




ただ今日はここまで!引き返してキャンプ場まで戻ります。キャンプ場の水貯めの苔も

今日はしっとりした雰囲気です。




バーベキュー棟の横から杉林の中を登って行きます。

雨は降り続いています。ザックのウエストベルトのポケットに入れていたのではダメなので、

カッパのポケットにデジカメを入れると濡れにくくはなりますが、今度は湿気で

レンズが曇り、あまりきれいに写真が撮れません。




杉林を抜けるといよいよ福寿草の群生地の斜面に差し掛かります。

この斜面は晴れた日でも滑りやすい急な斜面です。土の柔らかい部分は

足を滑らせてしまいます。雪山だとトップの人が一番歩きにくいのですが、

ここでは後から来る人が前の人が踏んだ跡が、逆に滑りやすくなって歩きにくくなります。

後ろであゆゆもひなちゃんもぬかるんだ斜面に足が滑り身動きが取れなくなっています。

あゆゆに手を伸ばして引っ張り上げたのですが、五十肩の右腕が悲鳴をあげました!(涙)








群生地の福寿草はほとんどが花を開いていませんが、これだけの群生を見るのは

初めての人がほとんどです。女性陣からは『かわいい!』と声が上がります。

開いている花はやはり終盤の様で、いつもより大きく垂れて花を咲かせています。










取りあえず帰りにゆっくりと見ることにしてまずは山頂を目指します。










尾根からは右に折れてしばらくるくと山頂です。山頂札がなければまず通過してしまうような山頂です。

年代物の山頂札はさび付いて書いてある文字も読み取りにくくなっています。

いつものようにセニョさんの山頂でばんざい!

記念撮影も雨でゆっくりはできないので、IRIBITOさんの自撮りです。










雨が降りガスもかかって皆さん『ここが山頂?』といった感じの山頂から、

引き返して尾根を進んで次に重松南の三角点をを目指します。

ここから先は初めての道ですが、テープも有、道も割と明瞭です。(と思っていたのですが)







ここで報・連・相不足で、後ろから来るメンバーにはどこまで歩くのか伝わっていなくて

やまじいが『さっきのきれいな場所は(福寿草の群生地)未だ!』と聞いてきます。

『やまじい!目の前にきれいな人がいるじゃないですか!』と言うと、やまじいの前を

歩いているあっちゃんが喜んでいます。(たまには持ち上げておかないとね!)




何度がアップダウンを繰り返しながら進んで行くと、その内にどんどん下り始めました。

途中でGPSを確認しながら歩いていたのですが、そのGPSが誤作動で、どうやら

道を間違えてしまったようです。そろそろお腹も空いてきて、このままではまだ時間がかかりそうです。

どこまで歩くのかを知らずに後ろから付いてきていたメンバーからも

もう引き返そうという声が上がり、三角点は諦めることに。すみません!間違えたのは私です!




群生地から上がった尾根まで戻ってくるとホッと一息。




ただここからは滑りやすい難所が待ち構えています。







慎重にストックを使いながら皆さん下っていますが、先ずはやまじいがすってんころりん!

続いてやっさんズルズルころりん!尻もちをついています。








帰りの下りでもやはり陽が当たらない福寿草は、ほとんどが蕾のままです。

『帰りにゆっくり見ようね!』と言っていたのですが、下りの悪路に皆さんそれどころではないようです。

写真好きのやっさんだけが熱心に写真を撮っています。













群生地を抜けると左の斜面には苔岩の斜面。最後に杉林を抜けてやっとキャンプ場に着きました。







バーベキュー棟で雨具を脱いで待ちに待ったお昼御飯です。

ガスバーナーに火をつけお湯を沸かします。濡れた体と上がらない気温のせいで指先が凍えます。

こんな時は温かい麺類や味噌汁が気分を落ち着かせてくれます。




お腹を満たした後はIRIBITOさんのお店のコーヒーを頂きます。

今日はマンデリンコーヒー!朝一番に豆から挽いてくれた

苦みとコクのある美味しいコーヒーで、毎回違う味が楽しみです。




まずはセニョさんが大口のクッカーからお湯がこぼれないようにと100円ショップで買って

工夫して手作りした『よぼう・マンゾウくん』をセットします。




続いてあっちゃんがお湯を注いでいきます。プロのお二人から『なかなか様になっている!』と

言われて自慢げな顔をするあっちゃん。




この季節の雨の日はまだまだ寒く億劫になりがちな山歩きですが、気心の知れたメンバーと歩けば

楽しい会話が気持ちを和ませてくれます。

帰りには雨も上がり山間に雲が沸き上がり、今日初めての眺望。

『また晴れた日に、今度は岩場を登ろうね!』と言いながら帰路につきました。