KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2020.12.16 藍染山

2020年12月17日 | 四国の山



今日はかねてからWOC登山部で歩いていた阿讃縦走路

セニョさんの希望で再開する予定だった。

前回は三頭峠まで歩いたので、今回は竜王山まで繋げる計画だったが

週初めからの冷え込みで縦走路は積雪が見込まれ、登山口と下山口となる林道も

凍結の恐れがあると急遽、予定を変更して安全な里山歩きに変更した。

と言ってもセニョさんに納得してもらうには(笑)、まずは三角点と

山頂が2~3つはないと・・・・と言う事で、以前からチェックしていた藍住町の

藍染山に出かけることにした。このコースは徳島のkyoさん

以前に歩いていて、三角点が3ヶ所。山頂も4つほど踏める周回コース。

これなら代替案でもセニョさんは喜んでくれるはず! (^O^)/


板野ICを降りて北西の高速の側道沿いにある奥宮登山口の駐車場に車を

停めて9時20分にスタートする。







登山口には道標とGoogle Earthとカシミール3Dのソフトで

作られたこの山のルートが詳しく書かれた案内板があった。




登山道は里山らしい低木と羊歯とよく踏み固められた花崗土の道。

支尾根の道を少しづつ高度を上げていくと道の脇には季節外れのツツジが咲いていた。











しばらく登って行くと少しづつ周りの景色が開けてきた。

丘の上にアスタムランドと大塚製薬の工場も見える。







さらに進んで行くと木々を切って広場になった見晴らし台に着いた。

広場にはベンチやテーブルが置かれていて、奥のベンチでは地元の人が数名、腰かけて

お茶をしながら談笑していた。道の途中の要所で見かけた案内板やこういった休憩場所が

設けられているのは、最近里山ではよく見かける風景だが、この山は特別手が掛けられている。

ただ少し気になったのは、職業柄そういった木々を切ったりベンチやテーブルを置いたりするのを

地権者の許可を得ているかどうかだ。(地元の山でも時々それが問題になったりしているケースがある)







さらに高尾山への案内板に沿って歩いて行くと、また見晴らし台があった。

先ほどの見晴らし台とはまた違った更に東側の吉野川河口の眺望が広がっている。







気温は低く吹く風も冷たいが、陽が当たり道が急登になるとやはり汗ばんでくる。

前を歩くひなちゃんが何やら肺がんや肺気腫の話をしている。

するとルリちゃんも胃がんの話をし始めた。

どちらも気になる耳に痛い話を私に振ってくる。(笑)







途中ではこれから歩く藍染山がけっこう遠くに見えた。




急登を登りきりさらに進んで行くと高尾山の山名板の建つ広場に出た。(10時00分)

ここからも南側の眉山から西に続く峰々や、その奥の中津峰山

見渡せる。広場の端にはカシミールのカシバード機能で作られた、山名が書かれた

案内板が建てられている。どうやらカシミールのソフトを使い慣れた人がいるようだ。

いつになく寒さで笑顔が凍っているセニョさん。

麺法師さんと杉さんはカシバードの山名の画像を見ながら熱心に山の特定をしている。







広場から少し歩くと四等三角点関柱に着いた。

ここにもベンチが設けられている、女性が二人が腰掛て休んでいた。

途中でほとんど休憩なしで歩いてきたので、ここで少し水分補給。







この辺りからしだいに周りの木々の樹高も高くなってきた。







電力の鉄塔を過ぎ支尾根の下をトラバース気味に進んで行くと展望台の案内板。

登山道から少し左に外れて案内板の方向へと歩くと北から西にかけての眺望が広がっていた。

阿讃の峰々の向こうにちょこんと五剣山が頭を出しているのが見えた。

その並びの稜線を見ると馬酔木公園や大山の電波塔も確認できる。

ゴルフ場の奥には瀬戸内の海が広がり小豆島も見えるビューポイントだった。














展望台から少し下り登山道に戻って歩いて行くと今日の最高地点の藍染山に着いた。

二等三角点藍染山で本日二つ目の三角点ゲット!(11時05分)







その横には異なる二つの山名札。どちらも鳴門岳友会の標識なのに、ややこしい!

眺望もないので早々に次の万石山へと向かう。










山頂から一旦下ってから尾根の南側のトラバース道を進んで行く。

途中で東に大麻山?だろうかピラミダルな山容をした山が見えた。




藍染山までの快適な道から、道幅も狭くなり少しザレたヶ所のある道になってきた。

前を歩く身軽なキョウちゃんとルリちゃんはヒョイヒョイと歩いている。








トラバース道を進んで行くと72番の鉄塔広場に出た。

樹林帯の中から明るい日差しが差す広場は、少しだけ寒さが和らいだ。







鉄塔広場から樹林帯の中を進み少し急登を登って行くと、トラバース道から支尾根の道になり

355mの標高点と73番鉄塔に着いた。鉄塔の先にはこれから向かう万石山が見えた。










73番鉄塔からは急な下り坂。晴れの日が続いて乾いた土からは、前を歩く

ルリちゃんやキョウちゃんの足元から土煙があがっている。







鞍部からまた支尾根の登坂が続いていく。時間はそろそろお昼時、お腹が空いてきたが

山さんやあっちゃんがいたなら『お腹が空いた』とうるさいことだろう。







寒くない場所でお昼にと思っていたが、下山後となるとまだまだ時間がかかりそうなので

背に腹は代えられない369mの万石山で、

木々の間から冷たい風が吹き抜けていく中でお昼ご飯にする。(12時15分)

ここには標準点の代わりに背の高い陸軍用地の石柱が建っていた。







先週のさぬき広島での暖かい日差しの中でののどかな昼食と違って、寒風の中あまり会話もなく、

食べ終わつたら直ぐに出発する。万石山からも更に急な下り坂を下りと

小刻みなアップダウンの道が続いていく。











所々で西側の景色が開け、登り始めた奥宮登山口への稜線が見える。







道幅もなく急坂や急登の場所にはトラロープが張られているが、やはり藍染山までの

道と比べるとあまり踏まれてないような感じがする。







また一旦下って登り返すと明るく南の眺望が広がる千石山の広場に出た。

276mの千石山には今日三つ目の四等三角点三軒屋。(12時55分)














千石山からはまた急な下り坂が続いていく。下りで間の開いた後続を待ちながら下って行くが、

道はしっかりしていて時折案内板もあり、変化があって本当にいいコースだ。













登山道が終わると高速道路の脇へと飛びだした。(13時15分)

高速に沿って階段のアップダウンが続いていくが、

下りきったつもりでいたので最後に意外と足に堪える。







脇道から下道にでても平坦な道は僅かばかりで、また側道は登坂に。

下道歩きの距離はあるのは分かっていたが、最後まで登坂が続いていた。










沿面距離10.34km、累積標高721mで行動時間は4時間40分の里山歩き。

寒風吹きつける中でも整備された道の周回を楽しめるいいコースだった。


【今日のトラック】