かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

山岳展望という時間の過ごし方

2020-08-11 11:51:13 | 日記

立山から帰って、G3ⅩとD750で撮影した山岳風景・花・昆虫・星空風景などの写真を整理しているが、わずか実質3日の日程でも晴れていたのでバシバシ撮ったことで、その数の多さのため整理に追われているが、幸い仙台も昨日あたりから猛暑日に近づいたので、どこにも出かけず記録の整理だと言い聞かせ、扇風機を体に直射しながらパソコンに向かっているのだが、

① 不明な花や昆虫は「多角的に」撮らないので同定に苦労

② 歩き「ながら」の真剣さを欠いた撮影なので、ピントや露出が合わないものが多く不満

③ D750による星空の微速度撮影は、結露にやられ、途中から曇りガラスのようになってしまった

④ 同じく、夕景の微速度撮影は、露出補正をONにしたため、いつまでも明るい写真となった

などなど、失敗つづきで、イヤになってはいる。

 

それでも、G3Ⅹくんの下記のような山岳展望の動画を時折再生しては、至福の場に居合わせたことをかみしめて慰めている。

 

 

 

 

真砂岳から青いシルエットの後立山連峰の展望であるが、なかなか山名の同定には苦労する。

現地でも、家に帰っても、昭文社の山と高原地図の裏面に掲載されている「周辺図」とにらめっこしながら、左奥に昨年歩いた白馬岳を起点として唐松岳→五竜岳→鹿島槍岳ぐらいまでは、なんとか分かるのだが、針ノ木岳が、「あんなに立派で美しかったか」とおもうほどピラミダルに見えて怪しくなり、その辺からは登ったことのもない船窪岳→不動岳→南沢岳なんかはいよいよ怪しくなってきた。

針ノ木と思われれる山と鹿島槍の間の2600レベルの峰々、爺ヶ岳・岩沢小屋岳、鳴沢岳、赤沢岳の同定も怪しい。遠近感のせいで、鹿島槍なんかより大きく立派な山にも見える。まるで、生物写真のように、山も見る角度と遠近感によってまるでちがったものに見えるから、もっと現地でも地図とにらめっこし写真を撮っておく必要はあるのだろう。

それでも後立山の展望が立山三山に隠れようとする直近に烏帽子岳と思われる鋭鋒が望めたので、「この動画には、白馬から烏帽子岳の山々がみんな入っている・・」とうれしくなって、改めて正確な山岳同定をしようという気になってきた。

深田久弥さんも山の同定を楽しみにしていたみたいで、著作のいたるところに「あれは登った○○山」などうれしそうに書いているし、晴れていれば頂上にいる時間は1時間程度はざらで、20万分の1などの地図を広げながら、山岳展望をを楽しんでいたようだ。

いよいよオイラも深田んさんの「晩年」の年齢に近づいてきたが、そそくさと頂上を後にする、そんな登山スタイルは卒業し、展望の効いたスポットで、ゆっくり「昔のぼった山」を眺めながら時間を過ごすのもいいのだろう。

昨年登った蓼科山のように、360度山岳展望が望めるスポットで、山頂小屋に泊まりながら、地図とカメラを片手に1日をぶらぶら過ごすのもいいのだろう。(ただし、今しばらく小屋は控えようか・・・)

今回は、大好きな剣岳を南側の立山方面から眺め、奥大日からの眺めが一番みごとなツルギと再認識したが、深田さんが「剣岳の一番みごとな景観は、仙人池あたりから望んだものであろう。」(日本百名山)と言っているので、北側の仙人池と池の平あたりにももう一度足を踏み入れざるをえまい。奥大日と同じく50年近くあのエリアには入っていないので、もうすっかり記憶をなくしている。奥大日よりみごとかどうか、もう一度自分の目で確かめておく必要があるだろう。この秋か、来夏か・・・・。(テントは重いし、小屋はコロナが・・・)

 

      

 

 

 

 

 

 

 

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