キキョウとリンドウ。桔梗と竜胆。花の中では一番好きか。青空の色、海の色。愁いに満ちた西域の乙女の瞳。宇宙の深い色。
山の花の中でも、イワギキョウやチシマギキョウ、タテヤマリンドウやオヤマノリンドウ、山道を歩いていて、それらの青や紫のいろに目が向く。
若い時から何度も念を押して覚えていたのに、立山のイワギキョウとチシマギキョウ。どちらがどちらかこんがらかって、稜線上でネットで検索してみた。「花に毛があるのがどっちだっけ?」
回答→チシマギキョウに「花冠の先は五裂し内側からふちにかけて白毛が生える。」とあり、花に毛が生えているのが千島桔梗となる。
稜線を歩いていて、今後絶対忘れない両者の識別方法を編みだした。
千島は北方。
北方は寒い。
寒いと暖かい物を身につけたくなる。
女性は何を羽織る?
毛皮。
それなら、「チシマの女神は毛皮をまとう」と、覚えよう。
どうだ、死ぬまで忘れそうもない。
以下、イワギキョウ
以下、チシマギキョウ