かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

いで湯のために一日を費やす幸福

2022-04-08 17:08:31 | 日記

18きっぷ4回目。今朝は、ある目的を抱いて常磐線のいわき駅にむかう予定だった。が、強風のため「大幅に遅れます」と構内アナウンスがあったので、目的を達成困難と判断し、予定どおり出発しそうな東北線の下りに乗った。Bプラン、Cプランといつも頭の片隅に控えていたので、賢治さんゆかりの花巻市鉛温泉に向かった。

片道3時間少し、バス待ち時間1時間半、バス30分ほど740円。日帰り温泉料金700円。

復路のバス時間まで2時間。同じく30分かけて花巻駅に戻るも、次の列車が来るまで1時間すこし。またまた3時間ほどかけて仙台へ向かう。

今日のBプランは、以上のとおりたった2時間のために、丸一日をかけたことになり、世間から見るとお笑い種なのであろうが、ここのいで湯の魅了せられた者は、分かってくれるのではないだろうか。

とくに、「日本一深い」というふれこみの湯船がいい。湯屋のつくりのせいかもしれないが、ここの風呂に浮かぶように心もとなく立つと、世界の中心に立っているような感覚になるから不思議である。今日は小一時間誰も来ないので、まさに世界を独占した。他に、露天も、展望風呂もあり、2時間はまたたくまにすぎた。

乗り継ぎのホームや、駅の待ち合わせに、NEWDAYSのお世話で、ワンカップやチューハイを嗜んで徒然ワープしたのはいうまでもない。

 

 

 

 

 

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回収の旅路

2022-04-07 15:57:28 | 日記

いつになく熱心に見続けた朝ドラ「カムカム」も、いよいよ明日最終回となる。このドラマのネットの反応で「回収」という聞きなれない言葉が日々駆けめぐった。途絶えていた縁(えにし)がある時点で繋がって視聴者をスッキリさせる意か。

 

今日は、田沢湖線小岩井駅から小岩井農場まで賢治さんが歩いたというルートを歩き、朝ドラ「どんと晴れ」で世に知られるところとなった「小岩井の一本桜」を訪ねた。歩きは往復12Kの道程。

賢治さんの「春と修羅」 の「小岩井農場」と「どんと晴れ」の回収である。

「小岩井農場」の回収は、賢治さんの歩いたとされる片道6キロの道のりを歩いて賢治さんの心象を探ること。一月ばかり早いが、あの日と同じようにひばりが高らかにさえずっていた

 

「どんと晴れ」の回収は、岩手山をバックにした桜木に対面すること。

いずれも、今日のうちに回収を済ませたが、またしても失敗。一本桜は小岩井農場の園地にあると思って 、小岩井農場まきば園に500円の入園料を払って入ったが、実は園地外から

30分ほど歩いた場所にあった。園地内ではポニーに草をやっただけで、すぐに園地の柵をくぐり抜け一本桜に向かった。

まあいいか、賢治さんの見た空と岩手山を充分過ぎるほど眺められたのだから。

 

 

 

 

花は。あと二週間先か

 

 

 

 

 

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カタクリの森1年生の謎解きと新しい仲間たち

2022-04-06 19:56:33 | 日記

青葉の森でのこの春の課題は、カタクリ1年生の生態の謎を解明することと、カタクリの森を飛び交うチョウたち、なかでもスプリングエフェメラルのヒメギフチョウさんに出会うこと。

サクラの開花は、昨年より10日以上遅いが、これに符合するように青葉の森の花たちも遅いようだ。

気温20℃となったこの日、1週間ぶりに青葉の森のいつものコースを歩く。カタクリの開花は三分咲きというところか、これから1週間で満開の時を向かえていくのだろう。

今日も、カタクリ1年生の苗を目を凝らして観察したが1~2株しか確認されなかった。2年生から6年生までの葉はたくさん地上に伸びてきているというのに、あまりにも数が少なすぎる。やはり、1年生というより0年生が正解で、今咲いている7年生以上の花たちが種をまいた後に、この年の初夏まで糸のような芽を出して、それを0年生というのではないだろうか。であれば、今の時期に確認されている1年生は、どのような立場なのだろう。オイラの勝手読みでは、昨年地上への芽出しを何らかの事情でできなかった晩生(おくて)の種から生え出た芽なのではないだろうか。現状の数が少ない理由になるのではないだろうか。

 

     

     

               ひょろひょろの1年生

 

カタクリの花が咲きだした森で、じぃーと立ち尽くして、ヒメギフチョウさんが飛んで来やしないかと時間を費やしたが気配なし。おまけに、かれらの食草となるウスバサイシンの芽出しも確認できず。来週以降、この森の観察をもっと密にしていきたい。

 

     

それでも花の近くで体を休めるビロードハナアブ君などの姿を確認できたが、今日の収穫は、新しいチョウの仲間と思われる種に出会えたこと。

 

テングチョウ

 

     

 

たぶんムラサキシジミ(羽を広げてくれなかった)

     

 

タテハチョウ科のシータテハかエルタテハ(羽の裏を観察しないといけません。CかLの文様があるという)

     

 

あの大きな網をもってチョウを捕まえることはしたくないので、観察と撮影をこまめに行うしかないのだろう。

ようやくスミレの仲間も咲きだした。距といわれる部分が異常に長いので、よく見かけるタチツボスミレではなくナガハシスミレの仲間かと思われる。スミレの分類ももっと学ばないと。課題が多すぎる。

 

      

     

 

近郊の小さな森でも、1年で一番華やぐ季節がいよいよ始まりつつあり、胸の鼓動がいちだんと高まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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バッケ(ふきのとう)を口に入れないと春が来ない東北ビト

2022-04-05 20:38:03 | 日記

18キップでいく一線1湯・一酒の旅。なんのことはない、出かければどこかの沿線に近接した温泉を楽しみ、湯上り後に缶ビールやワンカップを嗜みながら車窓からの風景を楽しむということである。

今の季節は、駅を降りたら季節の花を撮ったりや野草を摘んで、帰ってからの酒のあてにして楽しむ。

今日の目当ては、県境を越えて雪どけの土手に芽を出したバッケ(フキノトウ)を摘んできて、天ぷらやバッケミソをこしらえていただこうということだった。

3時間かけて陸羽東線で山形に行き瀬見温泉駅におりたが、駅構内でもまだ1メートル程度の残雪は意に反した。探せど探せど雪どけの土手は見当たらず1時間余り捜し歩いたが、やっと小国川の土手の一部に草が現れていたところにバッケを見つけ、30株ほど摘んでから、小1時間熱い湯に浸かった。

湯上り後、近くの酒屋で、缶ビールと地元産どぶろくを買って、帰りの車窓の友とした。

帰って、小さな10株ばかりをラージメスティンで天ぷらにして、塩とてんつゆでいただいた。

残りのやや大きな株は、刻んだものを油で炒め、みそに砂糖とみりんをいれたものととともにさらに軽く炒め、バッケミソとしてごはんとともにいただいた。作り置きは1週間程度は楽しめるだろう。

このバッケの香りを口に入れないと、東北のDNAをいただいた者にとって春はこないのだ。

バッケを終えたら、いよいよヤマウドやウコギの仲間の季節がまじかだ。土の魂、地霊たちの季節がはじまる。

 

 

 

 

     

     

 

     

 

     

 

     

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ユキノシタ・ヨモギ・シュンギク粉焼の味わい

2022-04-03 19:16:12 | 日記

きのうの天ぷら代替のヨモギの粉焼がもっちりとした食感で、かつ草餅の味わいがあっておいしかったので、きょうも新たに摘んできたユキノシタとスーパーで買ってきたシュンギクと粉焼きをヨモギの粉焼とそれぞれ作って食べ比べをしてみた。

ユキノシタはヨモギやシュンギクみたいな癖のある個性的な香りはないのだが、食感が独特の口ざわりでそれなりにおいしいと思った。

ヨモギとシュンギクは粉が少なかったので、もっちり感がなかったが、ヨモギのほうが香りがあっておいしいと感じた。

このトリオについては、次回てんぷらにして食べてみよう。家では、油の節約のためなるべく天ぷらを作りたくないのだが、今日は、シュンギクが個性を発揮できなかったため、再挑戦させたい。

広瀬川の土手には、ノカンゾウがいっぱい芽を出していたので、今日も20本ほど摘んできて酢味噌和えでいただく。いっぱい採れて、癖がなく、名の通り甘く、食感がよく、たぶん食物繊維も豊富なので、春先の酒のあてにはかかせない存在となっている。

先月、関西移動のために使用した18キップが、まだ残っている。

春先といえば、フキノトウ(こちらの方言でバッケ)。週明けは、湯めぐりを兼ね、雪解けの県境に出かけ「バッケみそ」用のフキノトウを探しに行こう。

 

    

下は、左からユキノシタ、ヨモギ、シュンギク、左上はノカンゾウの酢味噌和え、右は名前不明のダイコンの仲間の葉のおひたし。けっこうイケてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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