昨日母と食事のときに、いろいろ話をしていたら、戦争時代の話になって、母の兄は、戦死し、弟は学徒動員に駆り出され、千葉で防空壕堀をしていて、銃弾で殺された。姉たちはそれぞれ仕事に出かけてしまい、家に残った母が、祖父や祖母と一緒に農業をやり、朝早くから夜暗くなるまで、働いてきた。親の言うことを聞いて一生懸命働いてきたが、その時が生涯で一番つらかった。こんな男みたいな指になるまで働いてきた。結婚しても農業だけはイヤだといって、電気屋をしていた父と結婚した。という話をしていました。
「91年の生涯のうちつらかったのは10年くらいじゃないの」と私が言うと、黙ってベットに横になって「あんたに話しても、わかってもらえない」といって、涙ぐんでいました。アーあー悪いことを言ってしまったなあ。よほどつらい思いをしたのだなあ。91年のうち一番つらい時代を生き抜いてきたのに、私はわかちゃいなかったんだなあと大いに反省をしました。つらい思いを話してくれただけに、しっかりと受け止めて聞いてあげればよかった。こんなつらい時代を母の経験してきたことを2度と子供や孫に同じ思いをさせたくないといままでがんばってきたのに、わかってもらえないのはやはり悲しいことに違いない。大いに反省した日でした。
お母さんごめんなさい！
