室温は、8.5度(7:00)。
まだまだ正月気分で、やっとおせち料理もなくなって、ぜんざいを解凍して、お餅を焼いて食べる。
近所の人にも年末から体調を壊して、全く会えなかったので、ぜんざいを持って、やっと正月の挨拶をすることが出来た。
昨年末から読み始めた松本侑子さんの「みすゞと雅輔」をやっと読み上げる。
山口県仙崎で生まれた金子テツ(みすゞ)と弟正祐(雅輔)。
正祐は生まれて直ぐに門司市の上山文英堂の上山松蔵とフジの一人息子として育てられる。
本屋ということもあったので、好きな本は読み放題であった。
支店を仙崎にも置いて、テルも留守番がてらに本が読み放題であった。
特にテルは西條八十の詩が大好きで、詩を書いて西條八十が主宰している雑誌に投稿するようになり、褒められて雑誌によく掲載されるようになる。
正祐はそんなテルと話をするのが大好きで、仙崎に行くと、いつも2人で詩や雑誌の話をいつまでもしていた。
正祐の育ての母フジが亡くなって、実の母であるミチが後妻として下関で一緒に住むことになったが、実の母ということを知らない正祐は以前より仙崎に出かける事が多くなる。
大正デモクラシーに目覚めて、野口雨情、北原白秋、西條八十などの詩人が活躍する時代となり、童謡もたくさん作られるようになって、テルも金子みすゞとして投稿するようになる。
みすゞに刺激されて、正祐も東京に出て、文藝春秋社の古川ロッパのもとで、上山雅輔としてロッパの脚本家として働くようになる。
みすゞは結婚して娘を産んだが、夫から梅毒をうつされて、寝込むことが多くなり、母のミチが娘を育ててくれるが、夫と離婚をするが、詩も思うように書けず、睡眠薬を飲んで自殺して謎の死を遂げる。
雅輔は突然の姉の死を受け止められず、悩み続ける。
雅輔が書き続けた日記に基づき、自伝的小説を松本侑子さんが書き上げたものである。
私も金子みすゞさんの詩「私と小鳥と鈴」が大好きで、「鈴と小鳥とそれから私 みんなちがって、みんないい」というのがいい。
一人ひとりの個性を認め合うことを教えてもらいました。
もう一度金子みすゞさんの詩集を読み直そうかな。
今日の万歩計は、10,160歩でした。