しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 goo

安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

くちかずことピアノ

2009年03月30日 20時36分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

一人っ子のくちかずこは、未熟児だった。
で、虚弱児だった。(過去)
と、無口で内気な子だった。(はい、過去)

くち親の目標は、くち娘を元気に大きくすること。
毎日、卵の白身で体を洗い、何度もお洋服を着替えさせ、
毎年、新しいシンデレラの布団にくるみ・・・
ピアノを与えた。

少しも勉強を強要しない両親だったが、
ピアノのおけいこも強制しなかった。
(目標は、あくまで、元気に大きく)
「どうして、ピアノを習わせたの?」
と聞いたことがある。
すると・・・
辛い時、悲しい時、苦しんでいる時に、
ピアノが、心を慰めてくれるようにと、
ピアノが娘の一生の友達になってくれるようにと、
考えたらしい。

甘々の親のもと、練習は、本人の気の向くままだったが、
何故か辞めたいとは思わなかった。

でね・・・
子供の頃、ピアノを弾いていると、
ふっと、意識がなくなり、
気がつくと、両手が勝手に知らない曲をスラスラ弾いているんです。
それがね、結構、難解な曲で・・・
びっくりして、じっと、自分の勝手に動く手を見ていると・・・
しばらくして止まる・・・
そんな経験がよくあったので、誰にでもあることと、
子供心に理解していたのですが、
最近になって、考えると、やっぱり変。
大人になってからは、もうないんだけれど。

なんか・・・
幽霊?守護霊?ガーディアンスピリッツ?
とにかくその人?の才能なのか、中学校の頃、音大を薦められる。
が、父の転勤で引っ越し、違う先生に替わると、
重箱の角をつつくようなレッスンが嫌いで辞めてしまう。

で、看護師になったんだけど、
何故か、ご近所に頼まれてピアノを教えることに。
と、口コミで生徒が増加。
師長になった時に、お教室を閉じたものの、未だ、レッスン希望者が・・・
職場で、マタニティーコンサートのピンチヒッターをやったり、
伴奏を頼まれたり、
不思議にピアノと縁が切れない。
幽霊さん?の未練なのか・・・・???

でね、昨日、超久しぶりに弾いてみたんだけれど・・・
何故か、一番上にあった楽譜は、辛島みどりのサイレント・イブ・・・
なんで?で、1ページ弾いて、やっとエレクトーン譜であることに気づく。
気を取り直して、ショパンの子犬のワルツ・・・瀕死。
ふーむ、イルカのなごり雪・・・
力を振り絞り、バッハの主よ人の望みの喜びよ・・・
力尽きて、マッサージチェアーに倒れ込む。

ピアノを一生の友達として与えてくれたくち両親。
心血を注いでピアノを教えてくれた先生様。
幽霊様!!!
ごめんなさい!!!
くちかずこが悪うございました。
今後、精進させていただきますので、
本日のところはご容赦くださいませ!!!!!
とりあえず、元気に大きく50年育ちました。

コメント
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