昨日は久しぶりに一人で長距離ドライブしてきました。
伯母が脳出血で倒れたと聞いたのでね。
64歳で他界した母の二歳上の姉です。
81歳。
久しぶりに会った伯母は、亡くなった頃の母にそっくりでした。
一時は麻痺も強く、錯乱や認知障害も出て大変だったらしいのですが、
思ったより落ち着いていて、一目でくちこのことも解り、
色々とおしゃべりもできて、
とても安堵しました。
くちこの母は、赤ん坊の頃に養女に出され養女先で辛酸を嘗めましたが、
伯母は、結婚する頃には既に父親が亡くなっていて、家も貧乏でした。
長男の嫁として嫁ぎましたが、
その長男(伯母の夫となった人)は、他に意中の人が居ながら、
マザコンで、母親の言いなりに伯母と結婚した人でした。
姑の考えは、貧乏な家の母子家庭から嫁を貰えば、
実家の力が弱く、言いなりに出来、こき使えること。
だから、伯母が中卒だったことも好都合だったようです。
義父母、夫、小姑達の下女として、「おしん」のような生活に甘んじたそうです。
あの・・・
雪の降る中、半纏の中に赤ん坊を背負い、冷たい川で家族全員の洗濯物をするっていう・・・あれ。
最初の妊娠。
すぐに妊娠したのでは世間体が悪いから堕ろせと姑に命じられました。
もちろん、結婚後に出来た子供ですが。
伯母は産ませてくれと泣いて懇願。
伯母の母親や、くちこの母も嘆願に出向きました。
それで許可を得たと思ったら、
了承した振りをしただけで、結局、堕ろさせたのでした。
伯母は悲しさのあまり、一日、行方不明になりました。
その中絶が祟ってか、しばらくは不妊症に。
その後、長女が生まれました。
そして、その二年後、くちこと同じ歳の次女が生まれました。
田舎だから?
女を産んだというだけで、甚だしく失望され、
産院には、義父母はおろか、夫さへ、一度も来なかったそうです。
そんなことが、まかり通る時代だったんだなあ。。。
数年後、待望の男の子が生まれ、
義父母は狂喜乱舞。
伯母もやっと面目が立った?
が、
その男の子は22歳で病死。
既に、義父母も他界していました。
それから、伯母は人が変わってしまいました。
ついに、堪忍袋の緒が切れたっていう感じ・・・
料理もしない。
掃除もしない。
夫も大事にしない。
ペットと花を愛でつつ、一日中、畑に行ったまま帰ってこない。
その後、夫は失明し、認知症になり他界。
長くなりましたが、ここまでが話の枕です!
くちこと同じ歳の従姉妹が、敷地内に自分達の家を建て、
ずっと面倒を見ています。
何十年も。
どんなに大変でも。
従姉妹はずっと余分扱いだったのにね。
学校の成績も悪くて、
周りからの期待も無かったような。
今回、従姉妹とくちこは、
長い長ーーーーい、昔話をしました。
一人っ子で両親も早逝したくちこなので、
昔話が出来る相手は、この伯母と従姉妹だけなんです。
これが、どんだけ淋しいことか!
そして、昨日、溢れる程、子供の頃の話ができたこと。
これが、どんだけ嬉しかったか!!!
従姉妹の家に、よく遊びに行っていたくちこです。
従姉妹もよく、くちこの家に遊びに来ていました。
従姉妹が一ヶ月遅く産まれましたが、
くちこは早産児なので、本当だったらくちこが後だったんだなあ。。。
従姉妹が、ずっといじけて、僻んで生きてきたんだよ、と。
初めて言いました。
それでも、あるとき開き直ったそうです。
それから楽になったし、生きることが楽しくなった、と。
早朝?深夜?から新聞の折り込みを手伝い、
そのまま新聞配達をすること数十年!
たくさんの仕事をしつつ、
たくさんのサークルを楽しみ、
たくさんの役員を引き受け、
がっつり母親を介護しています。
三男を実家の養子に出しています。
凄いでしょ?
産院に見舞いに来なかった人たち!
これを見よ!!!
昨日聞いた従姉妹の考えや情報。
凄く刺激になりました。
ウルトラ元気になりました!
ビバ、従姉妹!
ビバ、伯母さん!
何十年経っても、
懐かしい笑顔、
心からの笑顔でくちこを迎えてくれてありがとう!
二人とも、くちこのために、断固、長生きしてもらわなくては!!!
お花を買った時に、自宅用にもカーネーションも買いました。
B級品ですが、これだけでなんと50円!
もう十分だったのに・・・
意気揚々と夕方、サメ氏がバケツに砂利でも放り込んだ如くに、
実家の花を持ち帰りました。
上下さえも揃っていないのがサメ氏らしいところです。
で、こんなことになりました・・・
クリスマスローズだけでも50本位?
やれやれ・・・・・・・・
娘からは、金木犀のジャムや、桃の花や、ラベンダーの花のジャムが届きました。
雑誌で話題になっているらしい。
ゆず茶のようにお湯を入れて飲んでねと言われました。
お陰で、優雅なひとときを過ごしました。
くちこんちに来られた方はご一緒に(*^_^*)