12月 29日
いつもの床屋でした。
「たまおちゃん、いらっしゃい。この人が終わるまでコーヒー
飲んで待っててね」(アタイの前に散髪してもらっているお客さんが
いた)
「家でコーヒー飲んできたから、今日はいらない」
「たまおちゃん、ハッキリしてるわよね。もしどこかで飲んできた
ばかりでも、普通は『いただきます』よ。断るにしても、もう少し
柔らかく言うわよ『ありがとう。でも今はけっこうです』とかさ。
でも私はハッキリの人が好きだよ」(笑)
散髪、アタイの番になって頭を刈ってもらいながらの会話。
「頭がバーコードの人はスーパーで買い物したときに、ピッって
やられるわよ。たまおちゃんも気を付けてね」(笑)
「床屋も年末は忙しいんじゃないの?」
「いつも同じよ。常連さんはだんだん減っていくし」
「そういえば、毎日来ていた人、ここ数ヶ月は見かけないね」
「そうなのよ。あの人、この秋に亡くなったのよ」
「えっ、そうなんだ。いい人だったよね。優しそうで」
「春に『あと2~3ヶ月』って医者に宣告されたんだけど、なんとか
半年ほどは生きてたんだけどね」
「詳しいじゃない」
「ん、なにかと面倒みていたから。あの人は1人暮らしだったから、
身近に面倒をみてくれる人がいないのよ。だから病院の先生から私が
呼ばれて入院や介護保険の書類作成を手伝ったり、立ち会ったりした
わよ」
床屋のおねぇさん、若いころから高齢者の世話を何人もしてきたん
です。頭が下がります。
「もうあの人で最後よ。私のほうが介護してもらいたい年齢になった
し」
「おっ、クリスマスの人形が置いてあるじゃない」
「これ、知ってるでしょ。もう18年になるのよ。この人形は」
「サンタとトナカイが会話するんだよね」
「そうなんだけど、トナカイは話ができるんだけど、サンタは
壊れてしゃべらなくなってしまったのよ。修理してもらえるところを
探しているんだけど、近くにおもちゃの病院がないかしら」
すぐにネット検索。
「2駅となりにあるよ。アタイが修理に持っていくよ」
「じゃぁ来年でいいから、直しに行ってね」
てな話をしているうちに散髪終了。
「おねぇさんも孤独死するなよぉ」
「また来年ねぇ」
と店を出ました。(^_^)/
いつもの床屋でした。
「たまおちゃん、いらっしゃい。この人が終わるまでコーヒー
飲んで待っててね」(アタイの前に散髪してもらっているお客さんが
いた)
「家でコーヒー飲んできたから、今日はいらない」
「たまおちゃん、ハッキリしてるわよね。もしどこかで飲んできた
ばかりでも、普通は『いただきます』よ。断るにしても、もう少し
柔らかく言うわよ『ありがとう。でも今はけっこうです』とかさ。
でも私はハッキリの人が好きだよ」(笑)
散髪、アタイの番になって頭を刈ってもらいながらの会話。
「頭がバーコードの人はスーパーで買い物したときに、ピッって
やられるわよ。たまおちゃんも気を付けてね」(笑)
「床屋も年末は忙しいんじゃないの?」
「いつも同じよ。常連さんはだんだん減っていくし」
「そういえば、毎日来ていた人、ここ数ヶ月は見かけないね」
「そうなのよ。あの人、この秋に亡くなったのよ」
「えっ、そうなんだ。いい人だったよね。優しそうで」
「春に『あと2~3ヶ月』って医者に宣告されたんだけど、なんとか
半年ほどは生きてたんだけどね」
「詳しいじゃない」
「ん、なにかと面倒みていたから。あの人は1人暮らしだったから、
身近に面倒をみてくれる人がいないのよ。だから病院の先生から私が
呼ばれて入院や介護保険の書類作成を手伝ったり、立ち会ったりした
わよ」
床屋のおねぇさん、若いころから高齢者の世話を何人もしてきたん
です。頭が下がります。
「もうあの人で最後よ。私のほうが介護してもらいたい年齢になった
し」
「おっ、クリスマスの人形が置いてあるじゃない」
「これ、知ってるでしょ。もう18年になるのよ。この人形は」
「サンタとトナカイが会話するんだよね」
「そうなんだけど、トナカイは話ができるんだけど、サンタは
壊れてしゃべらなくなってしまったのよ。修理してもらえるところを
探しているんだけど、近くにおもちゃの病院がないかしら」
すぐにネット検索。
「2駅となりにあるよ。アタイが修理に持っていくよ」
「じゃぁ来年でいいから、直しに行ってね」
てな話をしているうちに散髪終了。
「おねぇさんも孤独死するなよぉ」
「また来年ねぇ」
と店を出ました。(^_^)/