たまおのページ

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ろーそく

2020年07月26日 | Weblog
 7月 26日

 ローソク。

 アタイが子どものころ、家の照明は裸電球でした。ロウソクは特別な時や場所に
使われていましたね。
 江戸時代まで、ロウソクは高価だったので、照明用としては魚油や菜種油などが
使われていました。(どうしても明るくしたいときには大きなロウソク)

 蜜蝋や木蝋が使われていましたが、近代になって、石油から蝋(パラフィン)が
大量生産されるようになって、安価になりました。

 今でも木蝋でロウソクを手作りしている人(工房)がありますが、タイヘンな
作業ですよ。ロウソクの芯に溶けた蝋を素手で塗っていく(コロコロ回しながら)
そしてだんだん太くしていって、ロウソクになる。

 で、アタイが子どものころ、ロウソクは灯明用。仏壇に灯しました。
 これは細いロウソク。太いロウソクもありましたが、それは主に停電時に使う。
数日前に雷雨があって、”そういえば停電したときにはロウソクだったなぁ”
って、思い出したんですよ。昔は年に何度も停電していましたね。
 
 現在は停電しませんねぇ。
 東京。最近だと、大きな停電は2011の東日本大震災。
 停電してもよほどのことがない限り瞬断で回復したり、5分ほどだったりしま
すが、昔は1時間2時間、ときには半日も電気が止まっていました。

 ここ15年ぐらい(2011年を除く)だと、日本の停電回数は1軒あたりで
年間0,1~0,2回。東京電力管内だけだともっと低くなります。
 つまり10年に1度あるかどうかです。
 
 で、アタイの子どものころ、夜に停電だとロウソクが主役として登場です。
懐中電灯もありましたが、電池が高価だったし長持ちしなかったので、ロウソクを
探すまで点灯でした。

 マッチでシュッ。そうそうマッチでしたねぇ。(笑)
 湿気ったマッチ。何度もシュッとやるんだけど、なかなか火が付かない。
大きな徳用マッチ箱。持ち運びサイズのマッチ箱。タバコを買うとオマケで
もらえたマッチ。
 飲み屋さんでは帰り際、お客さんに「また来てね」と、マッチ箱を渡していま
したね。

 何度も横道でしたが、ロウソクに戻る。
 停電時のロウソク。ほわっとした温かみのある灯り。だんだん目が慣れてきて、
1本の淡い光でも部屋の中が見えるようになりました。

 行灯(あんどん)や提灯(ちょうちん)を使えばもっと明るくなったんでしょうが、
生家にはありませんでした。(というか、お盆などに使う物はあったんだけど、
物置にしまってあった)
 
 ロウソクの裸火。風が吹き抜けると炎が揺れて、あー消える。なんてドキドキ
しましたね。
 灯明もロウソクに似せた電気式になってしまいました。火災の心配をしなくても
いいから、それなりにいいことではありますがね。

 我が家、ロウソクはありません。マッチも無い?(どこか探せば出てくるかも?)
 子どもが小さいころはケーキにロウソクでした。もう誕生会もやらないし、クリ
スマスもどこかへ行ってしまいました。

 LEDの光は射す感じ。ロウソクがいいね。(^_^)/
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