8月 9日
これから何をするの?
いつもの床屋に行ってきた。そしたら床屋のおねぇさんと30代ぐらいの
人がソファ座っていたんです。
アタイの前に1人いた。と、思ったんですが、客ではないような雰囲気。
「たまおちゃん、今日はいつもより早い時間じゃないの。どこか出かける
の?」と、おねぇさん。
「まぁそうなんだけど、暑くて家にいたくないというのもある」
「それで、これからなにをするんですか?」と、ソファにいた男性。
「散髪」(笑)
冗談があまり通じないお兄さんというか、初めて会ったアタイにそんなこと
言われるとは思っていなかったんでしょ。苦々しい顔をしていました。
「床屋に来たなら散髪だよ。それ以外のことをしたら追い出しちゃうわよ」
と、気を使うおねぇさん。
「ここで買った石鹸、すんごくいいよ。毎日使ってる」と、アタイ。
「石鹸ですか?」と、お兄さん。
「そうなのよ。頭を洗う石鹸なのよ。黒くて小さいんだけど、人気がある
のよ」
「小さいんですか?」と、お兄さん。
「そっ、米粒ぐらい」と、アタイ。
だいぶ慣れてきたのか、お兄さんも笑ってくれました。
「ものすごい効果があるんですよ。アタイの頭は丸坊主だったんだけど、
半年でこれだけ毛が増えたんだから」
「バカ言ってるんじゃないわよ」と、おねぇさん。
「お客さんにバカだって。そんなこと言っていいの?」と、お兄さん。
「いいのよ。ん十年もの付き合いなんだから。それにバカなことばっかり
言ってるし」と、おねぇさん。
「こないだ墨田川の花火を遠くからだけど観てきたよ」
「私の友だちが長岡花火の写真を送ってくれたんだけど、みてよキレイよぉ
墨田川では上がらないような花火がたくさんあるわよ」と、スマホの写真を
見せてくれるおねぇさん。
「たしかに、こんな色の花火は初めてみた」と、アタイ。
「そうですね。形もいろいろありますね」と、お兄さん。
そんな話をしていたら「おっと、もうこんな時間だ家に帰って仕事だ」
と、立ち上がるお兄さん。
お兄さんが店を出てから「お兄さんは自営業なの?」
「会社員なんだけど、リモートで仕事しているみたいよ」
「なるほど」
「私が住んでいる集合住宅、私は2階でしょ。彼の一家は4階に引っ越して
きたんだけど、ほら、エレベーターが無いから、奥さんはベビーカーなんかを
持って上がるのに苦労しているのよ。それを見かけたから『よかったらウチに
置いといてもいいわよ』って声をかけて、それから話をするようになったの
よ」おねぇさんは姉御肌。困っている人を見過ごしにできない。
話をしていた時間は40分。散髪は30分。(^^)/