日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

ふたりの事務局長の訪問

2005年05月21日 | インポート
昨日、めずらしく「事務局長」という肩書きの人がふたり、私の所を訪ねてくれた。
それぞれ別々の時間帯での訪問だったが、このような偶然はめったに無いことだ。

ひとりは、愛野町郷土誌編纂事務局長のO氏である。

愛野町では、合併して雲仙市になる前に、愛野町郷土誌最終版を作ることになっており、私もその中の資料編の所の数ページ分を執筆させていただくことになっている。

およそ200年前に、日本全土を実測して廻り、日本国の正確な姿を把握することに貢献した「伊能忠敬」測量隊一行が、全国を測量した時の記録が日記として残っている。

その中の、愛野町付近通過時の記録に少しの解説を加えた内容のものを書くように依頼されている。

そろそろ原稿提出の期限が近付いているので、様子見方々執筆原稿作成時の文字数・行数についての再確認のためにみえたのである。

少しづつ集まりだしたワープロ打ちの原稿の様式が不揃いで、ご自身で一部打ち直したりされているそうだが、大変らしい。
昭和58年に作られた「愛野町郷土誌」の様式に合わせて、縦書きの本にするという予定であるが、O氏も横書きにした方が良かったかなと言われていた。

私は横書きの文章に慣れているので、そのようにしてもらった方が良いと思うし、本のサイズもA4版にした方が地図や絵図面・写真等を掲載する時に見やすく、ページ数も少なくできるのではという意見を述べさせてもらった。

編集会議を開いていただき再検討していただければ、電子情報化した時の後々の扱いが楽になり、利活用の汎用性も広がると思うのだが。

私の日々雑感「点ノ記」のページを開いて、リンクの状況を見てもらい、このような手法(リンクを使って、そのキーワードに関する情報が瞬時に見れるようにする手法)を郷土誌の内容に用いるようにすれば、郷土誌を電子情報化する場合に、その情報の広がりが大きくなりますよという事を説明したら、納得されていた。

物事を説明して相手に納得してもらうには、具体的な実例を示して説明することが効果的なようだ。


ふたり目は、愛野町議会事務局長のH氏である。

いつもお世話になっている人で、愛野町議会における諸事万端を、つつがなく実行する上においては無くてはならない存在で、そのような重要な職務を任されている、経験豊富な幹部役場職員氏である。

3月末で定年退職された小学校長の送別会の折に、会費として集めたお金の還付金(余ったお金)を届けていただいた。
他にも、第18回・第19回・第20回雲仙合併協議会の分厚い議案集と、3月議会における内容を掲載した6月1日発行予定の「愛のまち議会だより」の一般質問要約内容の点検用の原稿をを届けていただいた。

合併における各部署別の事務調整班の苦労は、やはり議会部局においても同じらしく、合併後には隣の市となる島原市へ、実情把握のための勉強会に行って来たという事である。

近隣自治体における議会事務局の充実度は、そのホームページを開いてみれば類推できる。
島原市議会のホームページは、住民への情報公開という面から見ても、非常に充実している。
会議録が全てホームページ上で閲覧できるようになっているのだ。
開かれた議会を目指すならば、このことはどの自治体においても、まず第一に早急に実行しなければならない課題であると私は思う。

合併後において雲仙市となる事務調整班の議会部局が、そのように充実している島原市議会事務局に視察・研修に出向いたということにより、得るものは多くあったのではないかと思う。

その視察・研修において、わが町の議会事務局長H氏が最も心配されていたのは、議会事務局部局への職員の人数配分のことである。

現在の島原市では、監査部門も含めて議会事務局の職員総数は10名であるという。
それに対して雲仙市における議会事務局の職員総数の予定は、現在の所5名という数字があがっているらしい。

はっきり言って、そのような人数では、充実した議会事務局の仕事を遂行することは私は無理であると思う。
雲仙市は現在の島原市より規模が大きくなる自治体である。

10名の職員数でもかなりきつい陣容であると、島原市議会事務局の職員は経験的に言われているということである。
その半分の人員で、充実した島原市議会事務局並みの仕事ができる道理がない。

議会の存在を軽く見ているのであれば話は別であるが・・・。
6月定例議会の一般質問の一項目として検討してみる価値はあると思う。