日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

不揃いの雲仙市

2005年11月07日 | インポート
選挙用のポスター掲示場所の図面を、今日受け取りに行って来ました。

当初の予定より2週間遅れての配布でしたので、どのような図面に仕上がっているのだろうかと期待してその図面集を開いて見ました。

驚きました。

見事なほどに、旧町ごとに個性のある、不揃いの図面集でした。
雲仙市としての統一を図ったような形跡は微塵も感じ取れないようなものでした。

その全ての図面に縮尺の表示が無く、距離の感覚がつかめないものばかりでした。
見取り図方式のものもあれば、1/2500の地形図や1/5000の地形図を縮小したもの、さらには1/10000の地形図を使っているものなど様々ですが、そのいずれにも縮尺の表示はされておりませんでした。

まさに寄り集まり所帯という感じを強く受けました。
旧町がそれぞれ、うちはうちの方式でやりますよということを主張しているように感じてしまいました。

合併してから28日になりますが、市長選挙や市議会議員選挙が行われる事は既に決まっていたことです。
ですから合併直後から、雲仙市の選挙管理委員会事務局はまずはそれに向かっての準備を早急に進めるべきで、せめて選挙ポスターの掲示場所を示す図面の様式は、新市になったのですから統一した様式で作成するべきではなかったろうかと私は思います。

このことひとつを取り上げてみましても、合併してひとつの自治体として運営していくのだという職員の意識の希薄さを感じてしまいます。

理由は、「時間が足りなかった」「そこまでする予算が無かった」など色々挙げられるでしょうが、電子情報機器を簡単に利活用できるようになった背景からして、さほどの時間も費用もかけないで、職員の中にやろうという意識さえあれば比較的容易にできることのはずです。

単に枠組みだけが大きくなったのではなく、ひとつの自治体としての雲仙市になったのだという確固たる意識があるならば、絶対に統一した方式で作成すべき性質のものではなかったろうかと私は思っております。

不揃いの雲仙市では、スケールメリット云々以前の問題ではないでしょうか。


豊田かずき