日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

3兆円根拠なし

2006年05月04日 | インポート
米軍再編のための「日本負担3兆円」という発言を、ローレス米国防副次官が4月25日にしていたという事だが、その発言を事実上撤回したそうだ。

本日の毎日新聞の記事によれば、ローレス国防副次官は2日、訪米中の久間章生自民党総務会長ら与党議員団と国防総省で会談し、在日米軍再編の日本側負担総額を260億ドル(3兆円弱)とした自らの発言について、「細かく積み上げた数字ではない。日本の負担が米国より重いことを示す趣旨で言った」と述べ、積算根拠のない金額である事を認めた、となっている。

日本という国家に対して、数字まで挙げて無責任な発言をした挙句、「細かく積み上げた数字ではない」そうだ。

言いさえすればいくらでも出す国として、ローレス米国防副次官は認識していたのではないのか。

米国の植民地の「ふり」をして国家運営をして行くのは、諸般の事情により仕方の無い事ではあろうが、植民地に「成り下がる」必要はない。

「日本の負担が米国より重い事を示す趣旨で言った」そうだが、その事自体が納得できない。
せめて、半々ぐらいが妥当な所ではなかろうか。

外国の駐留軍隊のためにそのようなお金を使うよりも、小泉政権樹立以降に4割も削減されて来ている公共工事費や、日本の自衛隊の充実のために使った方がまだましなように思う。


豊田かずき