日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

金額の話ではないと思うが

2009年06月02日 | インポート
裁判員制度の報酬を増額しようという方向性を、自民党のみならず民主党までが主張し始めている。

裁判員制度に対する国民的な賛同割合が低いのは報酬が少ないからなのだろうというふうに、お粗末な政治屋さんや官僚さんたちは考えたのだろう。

本質を見極める能力が欠如しているのではと思う。

お金さえ出せば、制度への賛同者が増えるだろうという、国民を小ばかにしているような議論に思える。

裁判員制度そのものに対する反対であるという発想がない。

自民党がそのような主張をするのは想定ができるとしても、民主党までがそのような方向性を主張し始めたことには首を傾げたくなる。

小沢一郎氏は、「裁判員制度そのものを見直す」と言っていたと思うが。

そのような主張も含めて民主党支持に傾いていたのだが。

アメリカの真似事ばかりするのはいい加減にして欲しい。

どのような末路をたどるのかは、今のアメリカが証明してくれている。

法律の専門家が裁いても冤罪があるのに、法律のど素人を交えて、人の人生、最悪の場合には被疑者の命を云々という事まで民間人に委ねることもあるような制度そのものに対する不信感からの不支持ではないのかというような発想を持てないのだろうか。

裁判官なみの仕事をするのだから、1日3万円の報酬額を検討しているそうだが、そのようになると、裁判員の抽出に関して、作為的な無作為抽出が横行する温床にもなりかねない。

おかしな仕組みは廃止するべきだと私は思う。


豊田かずき



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