9月8日(木)晴れ
狭山の智光山公園に行く途中で高校の同期生・米沢くんを訪ねてみることにした。米沢くんは若い頃ドイツに遊学してこの辺りで今を時めくSハムの基礎を築いた人だ。後に入間市の武蔵藤沢にララミーハムを創業した。室戸にルーツがあると聞いて店を訪ねてお会いしたことがある。住まいは狭山の柏原で、入間川サイクリング道路から近いはずだ。
ララミーハム●http://xjmarin.seesaa.net/article/6925727.html
奥さんに教えてもらって団地内にある「ララミーハム」に行ってみた。忙しく立ち働いておられた。15・6年ぶりの再会を喜んでくれた。いまは武蔵藤沢の店の経営を人に任せ、ご自分は自宅近くのこの店でハンバーグやメンチカツなどの惣菜を手作りして販売しているのだという。
ハム・ソーセージ作りの専門家が惣菜作りの専門家に転身したのだ。朝早くから店に来て一人で料理する。自分で納得できるハンバーグを作るのに8年はかかったという。毎日毎日のことで結構大変だが面白くて止められないらしい。美味しくて良質な食品を作ってなるべく安く販売する。自分の哲学に忠実な職人がここにもいた。もうすぐ70になるが仕事一筋の日常はまだまだ続きそうだ。
ララミーハム狭山柏原店●http://www.naviiz.com/gen_nikuya/shop_5614/map.html
ルーツに関わることを聞いてみた。予想したとおり、室戸では知られた「戎善商店」の後裔だった。お父さんの代から室戸を離れたが近 頃、狭山に株式会社「えび善」を創ったといって名刺を貰った。室戸の「戎善」が閉店したので狭山の地に再興する気持ちなのだろう。室戸の人が知ったらびっくりするだろう。たしかに店で売っている惣菜には「えび善」のラベルが貼ってある。
「戎善」と曼陀羅の井上くんの生家は同じ町内である。曼荼羅のことを吹聴しておいた。埼玉の地で二人が出会う日がきっとあることだろう。高校の同窓でもあるし、自分の味にこだわりを持つ者同士でもある。(なんだか楽しくなってきたぞ。)
夕食にお土産に貰ったハンバーグなどが並んだ。味にうるさい妻と娘が美味しいと太鼓判をおしたので米沢くんに電話してお礼をいった。朝が早い善三さんはもうお休みで奥さんが相手をしてくれた。仕事一筋でご夫婦で川越祭りを見にくることもなかったらしい。そんな日があることをお願いした。
サイクリング道路沿いの安比奈親水公園のコスモスが花盛りだ。