カドヤ本店にリペアで出していたニューコンセプターが返って来た。まずはファスナー新品全交換。ヘロヘロで千切れかけていたファスナーが復活した。裾と袖先のレザーギャザーも新品に交換。縫製をほどいて新品パーツを縫い込むリペア。ばっちりで別物になった。驚いたのは私がDIYでファスナー生地部に潜り込ませて縫い付けていたフロントファスナーガードだ。全く新しい本革部品で私のカットを全て同じく再現して、しかも本体部分をほどいての再縫製で作り直してくれた。これは驚き。私の改造をそのまま強化リペアしてくれた手法。脱帽した。私がフロントフラップガードを手縫いで追加したのは、このNC初期型ではバイクで前傾すると前ファスナーが金ヤスリのようにタンクを削ってしまうからだ。カドヤNCの後期タイプはガードがつけられている。本体全体クリーニングにより革がとんでもなく綺麗になった。革屋さんによる本職のクリーニング。新たに再黒染めはしていないので、味のある経年パティーナが出たままというのも見事。全体が隅々まで綺麗になっている。一番驚いたのが襟部分の伸縮リブ部分で、まるで新品交換したかのように綺麗になっている。ここは汚れでデレデレだった。どうやったのだろう。スチーム洗浄だろうか。完全復活。それどころかパワーアップ。パワード・リムド・ジャックだ。後ろ下のフックは、前傾マシンの際には外して、革ジャンの背中が伸びる設計。
革ジャンハンガーにかけておく。
間違いなく、私のメイン革ジャン
はカドヤのニューコンセプター
になるだろう。当然街着のレザー
ウエアでも。
ニューコンセプターは街ジャケ
としても垢抜けていていい感じ。
別段、映画『クライムハンター』
の刑事ジョーカー(世良公則)
に憧れてる訳じゃないけどね(笑
背中にサブマシンガンで9ミリ
弾を13発連射食らっても死な
ない男、ジョーカー(笑
んなアホな。
映画『クライムハンター』は
田中美奈子がバブル女子代表
で一番旬だった頃の作品。
物がとても良いから、私は
ニューコンセプターを着て
いる。
まあ、製品のモノが良いので
映画でもニューコンセプター
が主人公のシンボルアイテム
として使われたのだろう。
着てみりゃ分かる。めちゃく
ちゃ良い現代デザイン(とい
っても1980年代で、もう30
数年前)の革ジャンだ。
革ジャンはベーシックなオール
ドスタイルもいいが、こうした
尖った製品もまた相当いい。
そういうのは着てみると解る。
シンヤがプロデュースしたカド
ヤリリースのバトルスーツなど
もそうだよね。
あれをダサいとか言ってる連中
は、革ジャンそのものにかなり
疎いのではと思う。
一度、乗り屋仲間が峠に着て来たので驚いた。「持ってたの?」と訊いたら、「痩せたからまた着られるようになった」と(笑仲間内でも欲しかったが高額でなかなか手が出なかったという奴は何人かいる。あれも、パラレルワールドを描いたアニメ『人狼』(2000)でも大分参考にされたのではなかろうか。(アニメ『人狼』は名作。それをリメイク実写化した韓国版が実はかなりの傑作)バトルスーツの原初ベースは映画『マッドマックス』(1979)の主人公マックスのレザーウエアだろう。その着衣の空気は『北斗
の拳』でも踏襲された。カドヤのニューコンセプターは映像作品としては大川監督の
『クライムハンター』(1989)で
存分に観られる。B級Vシネマ。
出て来る銃は全部無反動銃(笑