ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




震災からちょうど二ヶ月の今日。

うーん、これまた、ショックが大きいです。

今日、神奈川のお茶から、基準値を超えたセシウムが検出されてしまいました。(コメント欄でも触れていただいておりますね。ありがとうございます)。

「足柄茶」基準値超え 神奈川県農産物で初 出荷自粛と自主回収を呼び掛け

動画ニュース

 

待ちに待ったでありましょう、新茶の季節。

足柄茶の通販サイトなどは、(一時的だと嬉しいですが)既に閉鎖されており、切ないです。関連されている農家や業者の方たちの無念は、いかほどでしょう・・・。

 

何度か書きましたが、僕が子どものころ、家で母親がお茶を売っておりました

ですから僕にとって、お茶や、お茶の香りは、自分の子どもの頃の思い出の多くに、いつでも出てきます。お茶の葉にまみれて育ったようなものなのです。

勿論、今でもお茶が大好きです。

・・・だからというのもあるのですが、ひときわ、とてもやるせない気持ちになりました。

 

写真の茶筒は、ニヶ月くらい前ですが(震災のちょっと前)、ふとクルマで通りかかった道で「静岡 深むし茶」という、懐かしいのぼりを見つけて、思わずクルマを止め、入ったお店で、お茶と一緒に買ったものです。

お店のおばあさんと他愛の無い話をしながら、お店にならんだ茶箪笥や、色々なお茶の葉が一度に見れるディスプレイケース(←宝石箱みたいなんですよ)、計り、茶さじ、急須や湯のみ、茶盆など、沢山の懐かしいものを一気に見ることができ、あの日はとても気持ちがほかほかしました。

今日、あの「もう50年もやってるのよ」と仰っていたおばあさんは、どんな気持ちでこのニュースを見ているのでしょうか。

 

南足柄市は、神奈川県のほぼ最西端、福島原発から約290kmです(放射能被害は、チェルノブイリでも学んだように、単なる同心円で語ってはいけないのですが、あくまで距離の参考の為に載せました)。

お茶は木ですから、例えば校庭や、一年草である野菜の畑のようには、じゃあ掘り起こして、土を入れ替えて・・・ということが簡単にはできないかもしれません。どうしたものでしょうか。

 

勿論、僕の住む街も、この圏内にあります。

そうか、この空を、飛んでいったのか・・・。やっぱりここにも、落ちているかな。落ちているよね。

 

神奈川の川崎市幸区の河川敷の花壇で、昨日撮られた動画、『6000cpm~河川敷の花壇にて。川崎市幸区5/10 16:00頃』です。

(民間の女性の方からの投稿のようです。最後の方で声が聞かれます)。

この値は、6000cpm x 0.00833 = 49.98マイクロシーベルト/h  と計算できるそうです(comは「カウント・パー・ミニット」の略)。

先日、文部科学省が、福島の小学校の校庭の汚染問題で定めた基準が、3.8マイクロシーベルト/hでした。

これが「高すぎる」と問題になり、政府に意見を聞かれていた小佐古教授が涙の会見をして辞職したニュースは、皆さんも覚えておいでのことと思います。

小佐古参与が涙の辞意表明 政府の原発対応批判』(動画ニュース)

そして、この川崎の値、49.98マイクロシーベルト/h 。

これが日本の、僕の住む県の現実なのか、信じられないような気にもなりますが、現実なのです。

 

今日、福島原発からは、またも汚染水が流出とのこと。

3号機の高濃度汚染水流出 海水に1万8千倍セシウム

限界値の18000倍。本当に、とんでもないことが起こっています。麻痺しちゃいけません。

もしも、他の国でこんなニュースがあったら、皆さん、どう思われるでしょうか。

 

しかし、仕方ないことなのでしょうけれども、次から次へと・・・・本当に、悔しいですね。

これに関しては、どうにか、お願いします、としか言い様がありませんです・・・。

 

最後に、南足柄のすぐ側の小田原市での小さなニュースをご紹介します。

幸せも2倍、“8つ葉”のクローバーを小学生が発見/小田原』(写真あり)

これが、本当に幸せのニュースであることを、祈ります。

 

さて、おばあさんから買ったお茶でも飲もう。

何の心配もしないでお茶が安心して飲めるって、ありがたいことだったんですね。

 

ではー。



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