怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

株式投資セミナー

2009-02-01 08:05:49 | Weblog
前日までの雨が明け方には上がり、晴れ~。低気圧通過後で風は強くて、こういう日のテニスは苦労します。でも幸か不幸か今回の土日はテニスの予定はなし。たまたま名証が株式投資セミナーの募集をしていて申し込んだら参加証が来たので午前中中電ホールまで行ってきました。
行ってみるとやっぱりというか高齢者が結構多いのでした。この日はダイコク電機とティアの社長がそれぞれ会社紹介をして、その後アナリストの講演。ダイコク電機の社長さんは訥々とした誠実なしゃべりだったのですが、興味を引いたのはパチンコ業界の統計的解析。ダイコク電機はパチンコ店にDK-SISシステムを導入することによって、経営支援をしています。いわばパチンコ業界にPOSシステムを導入したのです。現在このシステムによって業界の17%の台の営業データが蓄積され分析されています。ちなみにそこから分ることは業界の総粗利益は4.4兆円。ここ3年くらいはほぼ横ばいなのですが、パチスロの凋落が激しいようです。1台あたりの平均稼働率は5.0時間、台あたりの時間粗利益は850円。つまり1時間パチンコをやっていると平均して850円は損しているということかな。店舗数も設置台数も減ってきているのですが、1店舗辺りの設置台数は伸びているので大型店舗化が進んでいるということでしょう。DK-SISシステムで人気のある台、儲かる台をいち早く掴み新台に入れ替えていって稼働率を上げて利益を確保する。業界では革命的なことだったのでは。でもこの利益構造を見てみるとパチンコ業界には投資してもパチンコはするなということでしょうか。
次のティアの社長はテレビコマーシャルにも出ている方ですが、仕事の対するすごい情熱があふれ出ていて、聞き入ってしまいました。確か城山三郎の小説で、ダイエーの中内功をモデルにした『価格破壊』という小説がありましたが、葬儀業界の価格破壊を仕掛けている使命感が感じられます。「価格破壊」では流通業界という暗黒大陸にたいまつをもって挑んだ男を描いていましたが、まさに葬儀業界という暗黒大陸に挑んでいるのでしょう。きちんと価格を明示して、心のこもった葬儀を安く提供することによって、適正な利益を得て、株式を上場して、社会的に認知されることによって業界の地位を向上させる。名古屋の創業ですが全国展開を目指していて、この事業モデルは全国でも十分通用すると思いますので、この社長の志と体が健在なうちはこの会社は伸びていくのではないでしょうか。若干危惧があるとすると急成長の企業にありがちの負債の多さかな。
最後の鈴木一之さんの講演は『景気サイクルから見た株式市場』という題なのですが、要するに今の不況は『百年に一度の危機』というほどのものでもなく「百年に一度のインターネット革命に増幅された混迷による危機」というほどのものでマスコミによって増幅されているということです。意外と景気回復は早いと思われるのです。先日政府が景気の山は2007年10月と発表しましたが、既に後退を15月しているわけですから、谷は近いということでしょうか。多少元気が出てくるのでした。
こういうセミナーは常連なのか休憩時間に爺さんばあさんがいろいろだべっているのですが、あそこの株は上がっても取引量が少ないからなかなか売れないとか結構いろいろやっているみたいなことをばあさんが話しているのを聞いていると日本の高齢者は金持っている人が多いなと感じてしまいます。私などはまだまだひよこです。
このセミナーは6回あるのですが土日はこの日だけなので、後は参加できないのがちょっと残念です。
コメント
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