怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

4月25日東山公園テニスコート

2015-04-25 21:57:52 | テニス
4月になって雨の日が続き日照時間は平年の何分の一とか。でもやっと晴れの日が続きそうです。
この日も朝からいい天気
やる気満々で前日から玄関にバックを出しておきます。気合が入っています。
ところが水を差すようにOBさんからメール「明日のテニス急に面接試験の仕事が入ったので欠席します。GWのテニスも?です。」体調がいい時は仕事で忙しい、世の中ままならぬものです。
めげずに9時30分過ぎには家を出て池内町からバスで妙見町に。妙見町で降りていつもの歯医者さんの温度計を見ると23度。午前中のこの時間でこの温度では暑くなりそう…
ところで池内町のバス停前は東邦ガス本社前のさつきが満開で赤が目に沁みます。

バスは土曜日の午前中からかほぼ定時に到着。ここから歩いていくのですが、途中地下鉄から来たのかタケちゃんマンに遭遇。ほぼ10時30分に6番コートへ。
コートでは森の熊さん、1059さん、はげ親父が乱打をしていたので早速入れてもらいます。
南東の風があるのですが、動くと暑い。汗が噴き出します。
しばらくやって一休み。相変わらず森の熊さんは飲もうとしませんが、食欲がないのかだいぶおなかが引っ込んで痩せたみたい。早くお酒が飲めるようになってください。私たちは関係なくビール
そこからじゃんけんして試合に。
まずは森の熊さんと組んではげ親父、1059組と対戦。ここは一進一退で2:2の引き分け。まあ、最初はこんなもんでしょう。
続いてはタケちゃんマンと組んで1059、はげ親父組と対戦。この試合はなんと3ゲーム連取。デュース迄もつれるゲームばかりでしたがこれを全部拾って、こうなるとこのまま完封で押し切るかというとそうはならず最後のゲームを落として、それでも3:1で勝利
日差しが結構強くて、持参したクリスタルガイザーはぬるま湯になっていました。ビールを飲んでもトイレに行くこともありません。
組み替えて今度ははげ親父と組んで森の熊さん、タケちゃんマン組と対戦。謙虚に1ゲームを取ろうと言っていたのですが、その姿勢が良かったのか、目標の3倍増というか3:1で勝利。ボールが上に上がると結構風の影響を受けて、うまくその風を味方につけたと言っておきましょう。
最後の試合は1059さんと組んではげ親父、タケちゃんマン組と対戦。ここは一進一退で1:2になって私のサーブ。ところがちょうどそのころ太陽が頭上に来てもろにトスしたボールと重なってしまいボールが見えずに空振りしたりとメロメロ。結局サーブをブレークされて1:3の負け。まあこんなもんでしょう。
この日はトータルで2勝1敗1分けと久しぶりの好成績でした。こんな時もあるもんです。
終わった時にはみんな大汗かいて、着替えてから森の熊さんを除いた4人でいつものように浜木綿へ。
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「日本人が知っておきたい森林の常識」田中淳夫

2015-04-25 08:27:14 | 
今、漠然と私たちが信じている「森林の常識」には本当に正しいのか十分な検証がないまま流布しているものが多い。
日本の森林は荒廃していて危機的状況というが、以前このブログでアップしたことのある「森林飽和」を読むと江戸時代、戦前と比べてかつてないほどに現在の日本の森は緑で覆われていることが分かります。
この本は、「森林飽和」ほどは学術的ではないのですが、一般向けに現在の森林に関する基本的な事実を分かりやすく述べることによって、誤った常識を両断しています。

まずは、原生林の自然が一番豊かで、植林された人工林には多様性がないと言われていますが、よく手入れされた人工林は決して単純な森ではなく、十分な間伐を行うことによって日照を制御し、幾段にもなった植生を育てることができるので、ちゃんと生物多様性を保っている。一方、原生林は林内が暗く低木や草が少ないため植物の数が少なく、むしろ原生林が破壊された後に成立した二次林の方が生物多様性は高い。雑木林は光が林内に差し込み、草や幼木が十分育つことによって昆虫なども多彩になる。原生林が至高の存在ではなく、雑木林や人工林と同じレベルで見なくてはいけない。
最近大規模な森林火災が増えたとニュースになるが、火事は森林の大敵ではなく、それによって発芽や開花に影響することもあり、土壌に栄養を与え、生態系を一度リセットできる。火事が起こったからと言って森林そのものが全滅するわけではない。定期的に火事が起きないと枯れ枝や枯草がたまりすぎて大規模な火災になってしまうので、カナダとかアメリカでは人工火事を起こすようにしているところもあるくらいです。
洪水については、森林破壊→土壌流失→洪水という構図が言われていますが、バングラデシュの場合を見てみると、森林破壊の時期と洪水が増えた時期は一致せず、土壌流失の量が増えたデータもない。毎年のように洪水は起こるのだが、今まで人が住まなかった洪水常襲地帯まで人が住むようになったので洪水被害が増えたということ。洪水自体は様々な生物にとって必要なもので、それによって保たれている多様性と生態系があるのです。
ところで屋久島の「縄文杉」は世界最大にして最長寿で、推定樹齢7200年。この杉を見るためには山道を延々と歩かなければいけないのですが、屋久島一番の人気コースです。
ところが樹齢に関していうと、そもそもが大雑把な推計から出したもので他にも色々な説があり、鬼界カルデラの噴火で森林が火砕流に襲われたはずなので4000年を超えないだろうとか、合体木ではないかとかの意見もあり、1984年の環境庁調査では4~5000年という推計です。ついでに言うと樹高も幹回りももっと大きな樹はあります。ちなみに縄文杉のある場所は植物にとって過酷な環境で、ゆっくり成長するために年輪もつまり生き残ることができたとか。植物の生育に適した場所では木は長く生きられず、杉で言えば通常の寿命は500年くらいとか。温室育ちは長生きできないとか…
砂漠の緑化と言われているが、本当の砂漠を緑化することはできない。降水量がそこそこあり、乾燥しているが植物が全く育たない環境ではないところで、放牧など人為的に砂漠化してしまったところを元にもどそうということ。これによって植物が太陽光を吸収して地表面の温度を下げ、枝葉から水分を蒸留させて乾燥気候を緩和することができる。しかし、このためにはすぐに成果は出ないけど巨額のコストがかかり、中国が熱心なのは経済発展の賜物でしょう。
今はいわば「里山」ブームですが、里山の雑木林は木を伐採することによって成り立っています。雑木林は森林の遷移で言えば初期段階のもの。次の段階に遷移せず雑木林として保つためには定期的に人の手が入ることが必要です。それによって多様な植物、昆虫、動物が生きることができるのです。同じように竹林は刈らなければいけない。今や手を入れないために竹林がどんどん広がっているのですが、藪となったところでは他の植物は駆逐され昆虫や鳥獣も生きていくことができなくなる。雑木林に侵食してくるのは止めないと、単相の環境になってしまいます。
白神山地のブナ林が有名になってから、ブナが森の王者のように言われ、水を生み出し洪水を防ぐ、保水力が高いのでブナを植えようと言われる。しかし調査によると樹種の違いによる渇水緩和機能と洪水調整機能の高低は否定されている。それは広葉樹の天然混交林でも針葉樹中心の人工林でも変わらない。ブナを重んじるあまり地域特性なり植える土地の条件を考えずにブナを植えては失敗する。
ところでゴルフ場は里山を破壊することによって建設された人工的な緑地と言われているが、農山村集落近郊の里山と比較してみると、里山は農地と森林、草地、水辺がモザイク状に存在していて、生息できる動植物もその多様な環境によって増えることができる。それは人間が手を入れて作ってきた環境です。
ではゴルフ場はどうかというと敷地の40~60%は残置森林。その多くは明るい雑木林ですが、奥には照葉樹林も残っている。調整池や水路もあり、グリーン、フェアウエイは芝生でよく手入れされています。ラフは草地と考えると70%余りは自然植生に近い状態です。里山の土地利用区分の全国平均は森林は60%で田畑が12.5%。ゴルフ場と里山はどちらも人為的に作られた環境で二次的自然が維持されている。刈取りと農薬散布は農地でもされているし、アンケート調査の結果ではゴルフ場でも里山と同じように豊かな生物多様性が認められている。ゴルフ場即環境破壊とは言えないようです。
日本の林業について言えば、木を伐採するのは20年に一度なりの村総出の大仕事であり臨時的収入にはなるけど、普段の山村は木を売って生活していたのではない。戦前までおもな家庭用燃料は薪であり木炭であったから、日常的にはそれらのエネルギー供給基地として成り立っていたのです。それが、化石燃料が席巻するようになって薪炭の需要がなくなり山村の生活が成り立たなくなってきたのです。枝打ちしても間伐しても薪炭に利用できず使い道がなければ、なにもしなくなる。木の中の製材できる部分しか使わなければ経済的に林業が成り立たなくなってくるのは当然か。
だとすると、「里山資本主義」で紹介されているような間伐材なり製材屑なりを木材チップにしてバイオマス発電することは新しい可能性かも。必ずしも国産材は外材より高いわけではないし、補助金漬けでかろうじて生き残っている現状に甘んじることなく、先進的事例が示すように如何に売れる木材を作り多様な収入源を見つけるかを考えなくてはいけないのでしょう。それにしても環境保護には似非科学がどうしてこんなにも多いのか…
内容はここに紹介した倍以上の多岐にわたっていますから興味のある方はどうぞ手にとって読んでください。非常に読みやすく書いてあります。
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