怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

小さな城下町を訪ねて西尾へ。

2021-11-26 07:12:18 | Weblog
安西水丸に「ちいさな城下町」と言う本があります。

そこには安西水丸が実際に歩いて訪ねた有名無名のちいさな城下町が20ほど紹介されている。
この近辺では、掛川市、西尾市、亀山市がある。
西尾市ならば名鉄電車で1時間もかからない。マナカも使えて神宮前から片道750円。
天気もいいし、気温も前日より4度高くて日中は暖かい日になりそう。
それでもは徘徊老人は勇んで名鉄神宮前駅へ。10時10分の特急に乗り新安城で乗り換えて11時には西尾駅に着く。

駅前はなんだか空間が広くて繁華街がない。
まずは安西さんと同様に駅そばの観光案内所へ行き地図(三河の小京都愛知西尾)をもらって、お城への道を教えてもらう。駅から真っすぐ15分ほどとか。

この地図、飲食店なども書いてあるのだが閉店してしまったところもあるみたいで、手書きで赤ペンで✖が打ってあったりする。
天気はよく風もないので徘徊にはちょうどいい。暫く歩いて行くと尚古荘を過ぎ櫓が見えてきた。この櫓は地図には書いてなくて最近復元されたものみたい。
案内板があります。

二の丸丑寅櫓です。
すぐそばの二の丸御殿の入り口に表門「鍮石門」(平成8年再建)があります。

くぐると二の丸ですが、今は芝生の公園です。
平成7年移築された旧近衛邸があり、中では茶室でお茶が飲めるのですが、和菓子はあまり得意でないのでパス。

少し行くと西尾市資料館があるのですが、ここは入場無料。中をざっと一回りして観てから本丸へ。
まずは御剣八幡神社。

なんでも北条政子より賜った源氏の宝剣「髭切丸」が収められているとか。誰がどうして賜ったのか?でも公開はしていないので見ることはできません。
すぐ横は本丸丑寅櫓。これも平成8年再建。

堀は石垣ではなくて土塁です。
本丸丑寅櫓は土足厳禁ですが、入口には誰もいなくて自由に入ることができます。一応3層の階段を上まで上がって眺望を確かめる。

このお城、本丸の広さが狭いので、天守は二の丸にあると言うちょっと珍しい構造。

天守台は石垣だけでその石垣も復元です。
西尾市はトヨタ系の企業が多いので財政力があるのか、明治5年廃城になってほとんど壊された西尾城の復元をコツコツと地道に進めている感じです。残念なことに写真も測量図も残っていなくてアバウトな絵図面ぐらいしかないので復元するにしても想像で補うしかない部分もかなりありそう。
さてそこから街歩きで徘徊するのですが、どうもどこをどう行けばいいのかと言う標識が見当たらない。
地図で見当をつけて歩いて行くのですが、道を一本入ると城下町の特徴なのでしょうか細い道がかぎ型に曲がっていたり行き止まりになったりで、どこを歩いているのか分からなくなる。
三河は信仰厚いのかやたらと大きなお寺があります。

このお寺は康全寺かな。
何とか大手門跡へたどり着いたのでここで地図で位置を確認。

安西さんは肴町が趣きある様な書き方だったのですが、古い建物もまとまっているわけではなく、これと言ったこともないさびれた商店街…

街歩きのコースになっていたとしても、それを売り物にして客を呼べるわけでもなく、町並み保存も特にしていないみたいです。
さらにズンズン歩いて行くと大きな神社に。

伊文神社でした。
いつの間にか城下の端の方まで歩いていました。どうも地図のコースの道が真っすぐではなくて、道なりに曲がっていたりして、どうなっているのか分からない。道のポイントポイントに標識を出してもらうとありがたいのですが、そこまで手が回っていないのか…
ふらふら歩いて適当に小径に入るとどことなく時代の香りのする一角に。

順海町の路地に入り込むと大きな寺院が連なって、ここだけを切り取れば江戸の雰囲気。

よく分からないまま1時間以上歩き回ったのですが、歩き疲れて、まあ、いいかと北浜川沿いに出て駅に帰ることに。
なんでもこの川沿いでは4と9の日には朝市が開かれるとか。

表通りには、ユーモラスと言うか不気味と言うか、モデルがよく分からない人形が点々と立っています。

多分謂れがあるのでしょうけど、説明もないし、よく分からない。
昼時を過ぎていたので駅前のミスドでドーナッツを買って駅前広場で簡単な昼食。
西尾駅からは毎時0分に名古屋への直通列車があるので13時の列車で帰ったので滞在時間2時間足らずの徘徊。
正直言えば安西さんの本ほどの城下町の趣を感じませんでした。西尾市としては吉良吉田の方の観光もあり街歩きは城とお寺だけでいいやと言う感じなんでしょうか。
西尾市は今まで訪れたことのない市だったので、暇を持て余す徘徊老人にとっては、これも一つの実績。願わくは県下の全自治体には一度は訪れたいものです。




コメント
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