島耕作シリーズとか黄昏流星群などで著名な弘兼憲史さんですが、私自身は、これらの漫画をほとんど読んだことがありません。
どちらかというといろいろな葛藤を抱えながらも順調に仕事をこなし出世階段を昇っていく島耕作には感情移入できずに一歩引いていた記憶です。あまり読んでもいないのに言うのもお門違いなんでしょうけど、きれいごとすぎるというか実際の職場の日常はいろいろな人がいて混沌としているので、論理的には物事は進まないと思っていたからでしょうか。
今では島耕作は会長になり、弘兼さんも大企業トップ目線でコメンテーターとして発言しているのには、違和感を感じていて違う人種と思っていました。
それでも団塊の世代の真ん中で実年齢としては私よりは7歳年上の方が、60歳過ぎてからの生き方をどうしていくべきかと正直に語っているということで、新聞広告が出ていたので手に取ってみることに。
実はこの本は弘兼さんが69歳の時に書いたものを5年後に増補したもの。
そのあたりの事情はあとがきに書いてありますが、実を言うとこのあとがきが一番面白かったというと失礼でしょうか。
この本が最初に出てから増補版が出るまでの5年間にコロナ禍がありました。実は2021年7月には弘兼さんもコロナにり患して入院しています。自営業なのでいつ仕事を辞めてもいいのですが、一応プロダクションの社長でアシスタントの社員もいて、それが60代後半とか50代でそれぞれの事情を抱えているので、簡単にはやめられないみたいです。2020年12月には介護施設に入所していた母親を亡くしています。父親の時に延命治療を受けていた経験も含めて本人の意思より家族の希望が優先されるのは家族のエゴではないかというのが弘兼さんの考え。その件については私も経験から考えがありますが、いろいろな経緯もあって、いまのところはなかなか普遍化できない事柄と思っています。
閑話休題。本に戻りますが、全体を通じて感じるのは弘兼さんの好奇心旺盛で「落ち込まない」「くよくよしない」という非常にポシティブな性格。
私のようにどちらかというと物事にくよくよして、落ち込みやすい根暗的性格としては、ここに書いてあることは正直分かっているけどできないかと言うことが多いかな。
60過ぎたら、つまらない見栄を捨て持ち物を捨てる、本当に信頼できる友は一人いればいいと友人を減らす、よく分かりますけど、もう着ないと分かっているスーツもまだだいぶ残っている身としては、なんだかな~です。年賀状はやめるについては悩ましいところで毎年面倒くささもあってもうやめようかとも思うのですが、そんなに時間がかかることでもなく一言でも書き添える時に思い出を呼び起こすのは貴重な機会だと思っているので、まだ続けようかなと思っています。
友人を減らすについては個人的には歳をとればとるほどいろいろな人と関わり合いを持つのはボケ防止にいいような気がしています。弘兼さんクラスになると黙っていても人がよって来るので蓄積を減らす努力をしないと収拾がつかないので原則断っているのでしょうか。因みに同窓会はできるだけ出席しているそうですが、同窓会というのは基本的に人生がうまく行ってるやつしか参加しないという認識は明快です。同窓会は自分の立ち位置を確認する場として出席するのは、ちょっと嫌な奴かも。
お金に振り回されないという主張はもう十分稼いできた余裕の言葉に感じるのは、私のひがみ…
家族から自立するという視点もあるのですがあるのですが、そろそろ家族とも適当な距離を取って、夫婦は一心同体などというのは幻想でなるべく一緒にいないようにするといわれると、定年後やることもなく家にいるだけではだめだと分かります。弘兼さんはゴルフを勧めていますが、今更ゴルフを始めることは無理なので、テニスをボチボチやっています。一人旅は日帰りできる範囲で考えたいですし、カルチャーセンター、ボランティアは相性がよさそうなものがあれば考えてもいるのですが、どうも相性の問題で、最初の1歩のハードルが高いのですけど。
私が自叙伝を書くと人から見れば鼻持ちならない自慢話か悪口雑言になりそうで、このブログぐらいで良しとしましょう。
遺言状も書いておくべきでしょうけど、これは後期高齢者になってからの課題にします。
どちらかというといろいろな葛藤を抱えながらも順調に仕事をこなし出世階段を昇っていく島耕作には感情移入できずに一歩引いていた記憶です。あまり読んでもいないのに言うのもお門違いなんでしょうけど、きれいごとすぎるというか実際の職場の日常はいろいろな人がいて混沌としているので、論理的には物事は進まないと思っていたからでしょうか。
今では島耕作は会長になり、弘兼さんも大企業トップ目線でコメンテーターとして発言しているのには、違和感を感じていて違う人種と思っていました。
それでも団塊の世代の真ん中で実年齢としては私よりは7歳年上の方が、60歳過ぎてからの生き方をどうしていくべきかと正直に語っているということで、新聞広告が出ていたので手に取ってみることに。
実はこの本は弘兼さんが69歳の時に書いたものを5年後に増補したもの。
そのあたりの事情はあとがきに書いてありますが、実を言うとこのあとがきが一番面白かったというと失礼でしょうか。
この本が最初に出てから増補版が出るまでの5年間にコロナ禍がありました。実は2021年7月には弘兼さんもコロナにり患して入院しています。自営業なのでいつ仕事を辞めてもいいのですが、一応プロダクションの社長でアシスタントの社員もいて、それが60代後半とか50代でそれぞれの事情を抱えているので、簡単にはやめられないみたいです。2020年12月には介護施設に入所していた母親を亡くしています。父親の時に延命治療を受けていた経験も含めて本人の意思より家族の希望が優先されるのは家族のエゴではないかというのが弘兼さんの考え。その件については私も経験から考えがありますが、いろいろな経緯もあって、いまのところはなかなか普遍化できない事柄と思っています。
閑話休題。本に戻りますが、全体を通じて感じるのは弘兼さんの好奇心旺盛で「落ち込まない」「くよくよしない」という非常にポシティブな性格。
私のようにどちらかというと物事にくよくよして、落ち込みやすい根暗的性格としては、ここに書いてあることは正直分かっているけどできないかと言うことが多いかな。
60過ぎたら、つまらない見栄を捨て持ち物を捨てる、本当に信頼できる友は一人いればいいと友人を減らす、よく分かりますけど、もう着ないと分かっているスーツもまだだいぶ残っている身としては、なんだかな~です。年賀状はやめるについては悩ましいところで毎年面倒くささもあってもうやめようかとも思うのですが、そんなに時間がかかることでもなく一言でも書き添える時に思い出を呼び起こすのは貴重な機会だと思っているので、まだ続けようかなと思っています。
友人を減らすについては個人的には歳をとればとるほどいろいろな人と関わり合いを持つのはボケ防止にいいような気がしています。弘兼さんクラスになると黙っていても人がよって来るので蓄積を減らす努力をしないと収拾がつかないので原則断っているのでしょうか。因みに同窓会はできるだけ出席しているそうですが、同窓会というのは基本的に人生がうまく行ってるやつしか参加しないという認識は明快です。同窓会は自分の立ち位置を確認する場として出席するのは、ちょっと嫌な奴かも。
お金に振り回されないという主張はもう十分稼いできた余裕の言葉に感じるのは、私のひがみ…
家族から自立するという視点もあるのですがあるのですが、そろそろ家族とも適当な距離を取って、夫婦は一心同体などというのは幻想でなるべく一緒にいないようにするといわれると、定年後やることもなく家にいるだけではだめだと分かります。弘兼さんはゴルフを勧めていますが、今更ゴルフを始めることは無理なので、テニスをボチボチやっています。一人旅は日帰りできる範囲で考えたいですし、カルチャーセンター、ボランティアは相性がよさそうなものがあれば考えてもいるのですが、どうも相性の問題で、最初の1歩のハードルが高いのですけど。
私が自叙伝を書くと人から見れば鼻持ちならない自慢話か悪口雑言になりそうで、このブログぐらいで良しとしましょう。
遺言状も書いておくべきでしょうけど、これは後期高齢者になってからの課題にします。