怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

リアルマーケットアナライズ2022に行ってきました。

2022-06-07 21:20:52 | Weblog
BS12という局はほとんど縁がないのですが、毎週「マーケットアナライズ」だけは欠かさず見ています。
今まで土曜の13時から45分だったのですが、突然土曜の朝6時からの1時間になり15分だけバージョンアップしたのですが、早朝なので録画してみるようになりました。
もともとは鈴木一之さんの講演を聞いた時に紹介されたので見るようになったのですが、市況の1週間の動きをチェックするのには最適だと思っています。
テレビだけでなく時折「リアルマーケットアナライズ」として各地の会場でレギュラーメンバー+おなじみのコメンテーターで開催されます。
これも例によってコロナ禍で暫く行われていなかったのですが、最近やっと復活。名古屋でも開催されることに。
早速ホームページから申し込み見事当選。

会場はJPタワー3階。
JPタワーは地階の居酒屋しか行ったことがないので、わざわざ地下に降りて地下街から上がっていったのですが、JRタワーの2階と繋がっていいたので、2階にあがった方が早かった。
3階の東天紅を通り過ぎて一番奥にあるホールへ。

実は13時開演なのですが、どうしてか13時開場13時30分開演と勘違いしていて、13時少し前に着いたら会場は満席でちょっとびっくり。
なんとか一番後ろの席を確保できました。

ざっと見て数えると定員150名か。岡崎良助さんによると応募倍率はほぼ2倍とかで予想外に欠席が少なくて満員だとか。みんな画面でなくて対面の講演を久し振りで楽しみにしていたのでしょう。
最初は岡崎さんの基調講演。テーマは「インフレの時代」。
・海外からのインフレは3年かけて届く。
・賃金デフレ圧力はとまった。団塊世代の本格的な退場が始まっている。
・製造業の国内復帰。日本の競争力が戻ってきている。
・不動産は上昇トレンドに。便利なところに人が集まり不動産価格は上がる。
物価は上がっても、債務は変わらない。個人の現預金保有は1000兆あるがインフレの時代に沿った行動を、具体的にはお金に働いてもらうことを考える。
続いて鈴木一之さんと鎌田伸一さんのカマスズ株談義。岸田総理は参議院選を勝利し、長期政権に。これから2050年に向けてGX(グリーントランスフォー)・DX(デジタルトランスフォー)が本格化するのでそれに向けた会社は推奨。IT人材開発の会社も注目。でもそういう会社はカタカナ名で何をやっている会社かさっぱり分からない。よく分からない会社は投資しずらい。
休憩を挟んで岡崎、鈴木、鎌田に永濱利廣さんを加えてパネルディスカッション。
話はあちこちに飛ぶのですが、結構みんなの意見が食い違っていたり、永濱さんのオフレコ情報が出てきたりして、面白かったっですね。
・米国のインフレは明らかに供給制約による。労働制約は深刻でなかなか解消しないかも。
・市場はFRBの7月利上げは織り込み済み。9月の利上げが0.5か0.25かに注目する必要アリ。
・日銀の黒田総裁はイールドカーブコントロールを変更するつもりがない。今後誰が総裁になるか、本命は日銀出身の中曾か現副総裁か。いずれにしても金融政策は変わってくる。為替は大きく変動しない方がいいのでアメリカの金利にもよるが日本のとりうる政策はあまり変えようがない。
・金余りと低金利の持続でバブルが再来はあるのか?余った資金の行き先は株と土地ぐらいだが、銀行はつぶれない、土地は必ず値上がりすといった神話が消え、少子高齢化の進む日本の未来に対しては国民は悲観的なのでバブルにはならないだろう。
・個人資産の50%超の現預金1000兆円について、投資先を多極化する必要がある。Jリートも狙い目かも。
・安倍政権はいろいろ打ち出してきたのだが、やるやるとやってる感だけだしてほとんど何もしなかった。その面では岸田政権は新味はないがやるべきことを確実に実行すればいい(これは鈴木さんの意見。多分永濱さんも岡崎さんも意見は違うのでしょう)。
・団塊の世代が退場し、人件費は上がらざるを得ない。ここに好循環が生まれてくる。
・学生のバイト先としてのスタバとビールの売り子、チアリーダーの職歴は企業の高評価を獲る。スタバは賃金は安いが研修がしっかりしていて働いたことが評価される。ビールの売り子も誰が注文してそろそろお替りの頃かと予測して行動するので気働きが評価されるとか。
・インバウンド需要は市場はすでに織り込もうとしている。ホテル、商業などはこれから注目されてくる。
・いつもの鈴木さんの注目株もありましたが最近目が悪くなり一番後ろは見難くてメモを取ることが出来ませんでした。一応関心がある会社は覚えておきましたが、内緒。
今回のリアルマーケットアナライズにはレジュメがなくて、メモを取るのもパンフの空白に書くので、その点は配慮してほしいものです。まあ、ノートとペンは持参しろよと言うことか。
予定通り16時に終わりましたが久しぶりの対面の講演会に満足、満足。それにしても名古屋駅は人で一杯、コロナはすでに遠い昔のよう。

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今度はふくらはぎ…

2022-06-03 22:24:57 | Weblog
木曜に公園で小走りしようとしたら、ふくらはぎにピリッとした痛みが。
たしたことはないと思っていたのですが、歩いているとだんだん痛みが増してくる。
テニスはまったく上達しないのですが、「無事此れ名馬」を信条に長く続ければいいという感じでいました。実際テニス仲間でも寄る年波にかここが痛いあそこが痛いという人も多く、いつの間にかテニスから遠ざかってしまった人もちらほらいるのですが曲がりなりにも続いています。
とは言いながら、かく言う私も最近は膝が痛いとか腰をやってしまったとかで不本意ながら休んでしまう時もちょくちょくあるように。テニスの技量はまったく向上せずにケガとかは人並みとなると、続いてはいても、これは駄馬としか言いようがない。淋しいけど、なんだかな~
そして今回は、ふくらはぎ。
足を引きづりながら歩くことはできるので、痛いながら日常生活は何とかこなせるのですが、これ以上悪化しないように家にあった湿布薬を貼って安静にするしかない。

湿布薬は以前膝を痛めた時の残りなので、もう薬効は薄れているかもしれませんが、多少は効果あることを期待します。
ふくらはぎはそのまま貼るだけだと剝がれてしまうので、これまた膝を痛めた時のテープを引っ張り出してぐるぐる巻きに。

結構長いテープだったので足首から巻いて、ビジュアル的にはすごい重傷みたい。実際にはひざを痛めた時とか腰を痛めた時には身動きできないほどだったのでけど、今回はゆっくり歩きつつ買い物に行くぐらいはできる。
それでも金曜日は湿布薬を貼っておとなしくしていたので、痛みはだいぶ薄れてきました。でももういいかなと思って試しに走ろうとすると痛くて走れない。
歳も歳で最近は回復力も衰えているので、中途半端に治ったつもりで無理をすると長引いてしまうかもしれない。
日曜はテニスの予定があるのですが、やりだすとついついのめり込んで無理をしてしまうのでこれは見学するしかないかも。
それにしても痛みを抱えサポーターだらけでも相撲を取っている相撲取りはえらい!
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宮城谷昌光「呉越春秋・湖底の城」

2022-06-02 07:14:27 | 
とうとう全9巻読み終えました。
ハードカバー1冊ほぼ300ページ近くなの全部読み通すと2500ページを越えます。

久し振りの長編小説制覇で、読み終えた達成感があります。
春秋時代に熾烈な争いを繰り広げた呉と越。ほとんど知識はないのですが、「臥薪嘗胆」という言葉は学校で習ったので知っています。
呉王の夫佐と越王の句践が主人公ですが、この「湖底の城」でも最後のクライマックスは肝を嘗めて敗戦の恥辱を忘れずにいた句践が見事呉を撃破して復讐を果たす戦いです。でもそこまでたどり着くのに長い。夫佐も句践もなかなか物語に登場してこない。
前半の主人公は楚の重臣の次男坊の「伍子胥」。魅力的な人物で知恵と胆力で苦境を切り抜けていき、有意な人物を見出し、人脈を広げて大活躍。
楚の王室の内紛の中で父と兄を殺され、復讐を誓った伍子胥が点々と放浪する中で、楚と敵対する国の呉に落ち着き、呉の王子闔慮を補佐して王とさせ、腹心の部下として内政、外交に辣腕を振るい、さらに軍師として「孫子の兵法」で有名な孫武を登用して、楚に挑んだ戦いで完膚なきほど打ち破り滅亡の淵に追い詰めていく。孫子の兵法の要点は戦う前の徹底した情報の収集であり、敵を知り己を知れば百戦危うからず。戦争は戦場での戦いだけでなく国力の総力戦なので、まさに富国強兵の準備が肝要。クラウゼビッツの戦争論の先取りの先見性はすごい。
伍子胥の活躍もあって、呉は破竹の勢いはとまらず、さらには越との戦いにも勝利するのだが、ここからは呉越の熾烈な戦いが長く続く。すでに6巻は過ぎようとしているのですが、ここからいよいよ臥薪嘗胆の物語が展開していく。
後半は越の重臣となり、外交を担う范蠡が主人公になり、そこから見る呉と越の駆け引きと争いで話は進んでいきます。
一方、呉王夫佐は有能で国民に人気のある伍子胥を遠ざけ、無駄ともいえる外征を繰り返し国力を損なっていくのだが、対する越王の句践は、范蠡と太夫種を両輪に国力の涵養に努め、最後は呉を撃破して、夫佐を死に追いやり、その後諸国を従え覇王となっていく。
それにしても宮城谷さんの中国小説は、登場人物の名がやたら難しい。どう読んだらいいのか分からない字も多いし、係累の名前は似ているので何が何だか分からなくなる。地名も難しいし、土地勘がないので位置関係がよく分からない。一応付属で簡単な地図がついているのですが、もう少し大きいものでないとなかなか理解できない。ついでに主な登場人物の一覧もつけてもらうとありがたかったのですが、それはない。暫く登場しない人が突然重要な役割で出てくることもあって余裕があれば自分でメモを取りながら読んでいくといいかもしれません。
でも物語の中に入り込めば、もう少し春秋時代の歴史に対して予備知識があればとも思いますが、そんなこと関係なく多少人名地名が分からなくても、物語の魅力に引き込まれて、途中で中断することが出来ず、のめりこん行けます。実際1冊読み終えるとすぐ図書館に走って行き次の巻を借りてきてと読み進めて行きました。
それにしても当時の王室の権謀術策蠢き、骨肉相食む姿は権力の恐ろしさを顕わにしています。自らの征服欲を満たすために民のことを考えずに外征を繰り返し、無駄に国力を衰亡させていく王とか大国に挟まれ懸命に生き残りを計る小国とかの姿は、現代にも通じるものがあって、人間はどんだけ進歩したのかと嘆息したくなります。
時間がある人は中国春秋戦国時代の歴史を概略頭に入れてから準備万端ですので、今こそぜひ手に取って読みだしてください。でも最初は読み方の分からない漢字、親しみのない人名、地名を適当にスルーしつつ我慢して読んでください。
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