言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

経験、常識をゼロにして

2013-02-09 10:05:57 | アイデア・事例
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


冷たい!
風はそれほどないんだけど、とにかく真冬の冷たさです。
朝からトイレ掃除をするとその冷たさというか、季節の感覚をよく感じることができます。
水がいつになく冷たいんですね。

昨日も日中、車の中にいる時はいいんですが、一歩外に出ると、冷たい北風で車の中にいた温もりもすぐに吹き飛んでしまいました。
駐車場から家の中までそれほど距離もないのに、家の中に入り、手を洗ってうがいを済ませ、着替えたらすぐに1時間ほどコタツの中でじっとしてしまいました。

久しぶりの寒さでした。
何でも東北地方や北海道では台風並みの低気圧で荒れ、地吹雪で目の前も見えないということをその夕方のニュースではやっていました。


さて、昨日は「第2回先進まちづくり講座」会場の批判をしましたが、今日はその3例の事例発表のなかのひとつを紹介したいと思います。

3例の事例発表があったのですが、2つはほとんどがお店の歴史が主で、それがなぜ“先進まちづくり”の事例なのかなと主題に反した(ではないけど、ずれた、か)がっかりしましたが、後のひとつは、実に素晴らしいお店づくり、賑わいづくり=街づくりの事例でした。

ぜひとも彼女の(女性の方が今はがんばり屋さんですね)のその根本にある考え方を、このブログの読者の方にも伝えたいと思います。

その店の名前は「Gru」。
高崎のすずらん百貨店のそばにあります。
オープンしたのが昨年の4月。

彼女がめざしたのは、店を作るのが目的ではなく、街を賑やかにして、人に戻ってきてほしくて、その手段としてみんなが集う店を作ったという明確な意図から始まったことでした。

普通ならそこで、小さくてもいいから、という考えになるんですが、しかし小さな店はゴマンとあるので、100人は入れるコミュニティになるスペースにしたかったということ。
このことだけでも私はすごい発想の人だなあと感心しました。

そうしてまた、店づくりは、ありきたりの経験値ではそれがブレーキをかける懸念があるので、その道のプロではなくて、経験のない素人にかけたことです。

そのスタッフの募集も求人広告ではなく、意欲がありそうな若い人に直接声をかけていったということ。
このことから、実際に商店街で店を経営したいという若い人が多いことが分かったということです。
しかしほとんどがその夢だけで、自分で何とかしようという意欲というか、資金も含めてでしょうが、ハードルが高くて夢だけで終わっているんですね。
そのことから、ずっとその人たちが働いてくれるのではなく、将来独立して店を持ちたいという人たちをスタッフに選んだのですね。
ここで普通の経営者なら、せっかく一人前に育てたのに、それでやめられたら困ると考えしまうのでしょうが、逆にいつまでも自分の店にいないでどんどん独立を奨励するという発想もすごいですね。
成功しているチェーン店では、この発想の方が発展していますね。

次にすごいことは、店の家賃です。
大家さんに何度も掛け合いーーお金がないということを率直に語りーー40%も安くしてもらったということ。
大家さんもその熱と本気度に負けたのでしょうね。

さらにそれでも家賃が高いので、店を今で言う2毛作的なものにしようと、もう1人の違う店の経営者を探し(口説き落とし)たのです。

そうしてできあがったのが、朝7時から16時までは別の店=ベーグルを主体にしたカフェで、夕方17時から25時まではレストランGruという形態になったわけです。

次に資金ですが、銀行には、支店長に直接会って、お金がないということと、自分の思いを熱く語り、その情熱で融資にこぎ着けたそうです。

何だか聞いているだけでは、安っぽいドラマのようですが、そういうことが実際にも起こるんですね。

無謀にも頼む方も頼む方ですが、それにお金を貸す方も勇気がいります。
銀行も捨てたものじゃないなと思いますし、本人もそう言っていました。

上記の例は、すべて「本気」で訴えれば実現すると語ってくれました。

この例は、新しい形で地域を活性化する好例になります。

そこから見えてきたのは、今までの「常識と経験を持ち込まない情熱」があればこそ実現できたのではないかと感じました。

また場所が「高崎」という、群馬では一番賑わいのあるの街、若者がたくさんいる街であったということも、成功できた一因であるとも言えます。

果たしてこの形態を太田市や桐生市などで始めたとしても、それだけのお客様が訪れるかというと、疑問でもあります。

「常識と経験」を一度ゼロにしてみるというところだけ学び、違った形態で太田市や桐生市、その他の地方の街などで実現してほしいと思います。



それでは、また明日。
さあ今日もがんばろう!


さて、わたしは現在、このブログでもたまに出てくるように、太田商工会議所と桐生商工会議所で店舗支援のコーディネーターを委嘱されて活動しています。
また関東経済産業局中小企業支援ネットワークという長い名前の専門家登録をしていまして、今年度は数件の案件をまかされました。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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