kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
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キリシタン大名だった高山右近が「福者」に認定!

2016年01月23日 | ひとりごと
キリシタン大名として高名な高槻城主であった、江戸幕府のキリスト教禁教令で国外に追放され、殉教したキリシタン大名の高山右近(1552~1615年)を、22日にカトリック教会で最高位の崇敬対象である「聖人」に次ぐ「福者」の殉教認定に、フランシスコ・ローマ法王が承認されたそうです。


高山右近が高槻城内に建てた天主堂・聖堂のあった場所の近くに、聖堂は右近が帰天したマニラ郊外アンチポロにある聖母大聖堂に模して、高山右近逝去350年を記念して、1962年 (昭和37年) に建てられました。(追記)

バテレン追放令で領地や地位を失っても信仰を守り、1614年にマニラに追放され翌年病死したので、昨年は没後400年でした。


「逗子入象牙彫(ずしいりぞうげぼり)キリスト磔刑像(だっけいぞう)」
写真左側は「ロザリオと十字架」

これは、高山右近の領地だった高槻(現在は茨木市の山間部)の 「隠れキリシタンの里」の一つである下音羽地区(1月12日投稿の、フランシスコ・ザビエル画像の発見場所の近く。)の、大神家で見せて頂いた普段は見ることができない貴重なものです。


キリスト像の、喉元や手首と足首に、血痕が・・・
 
逗子は黒漆塗り(高さ38.6cm 、間口18.2cm、 奥行外側 7cm 、内 側6cm) で、観音開きの扉は銀の金具でとりつけてあります。 逗子には 「ユダヤの王ナザレのゼヌス」 略字 INRI の四文字を刻んだ板のついた黒檀の十字架に、象牙彫キリスト像 (総長13.3cm) をはりつけたものが納められていました。

十字架のとりつけてある台は、コルゴダ山を思わせる半円形の黒檀製のもので、キリスト像は喉元や手首や足首に血痕があらわされています。大正11年、大神家の納屋から発見され、昭和8年10月31日に 「重要美術品等保存ニ関スル法律」 により認定を受けた、大阪府下でも類品のない貴重なものです。
コメント (2)
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