紅葉で知られる通天橋の先に(北側)
開山堂、普門院があります。
通天橋へ続く門を、普門院前から振り返って見ています。
開山堂(かいさんどう) 重要文化財
開山堂(別名 常楽庵)
開山堂は、東福寺の中心伽藍の北にあり
東福寺の開山である聖一国師(円爾)を祀る開山塔院です。
伝衣閣(でんねかく)
開山堂の上層部は「伝衣閣」(でんねかく)と呼ばれ
京の五閣は京の三閣と言われる金閣寺、銀閣寺、飛雲閣(西本願寺)
呑湖閣(大徳寺塔頭芳春院)と並ぶ「京の五閣」の一つでした。
普門院 重要文化財
開山堂の西側に位置し
開山円爾(聖一国師)が常住した方丈と伝えられる普門院。
普門院を背にして、普門院の縁側に座る人々が見ているのは
江戸中期の名園で、碁盤の目のように描かれた白い砂紋です。
門重森三玲による作庭と言われています。
苔がフワフワです。
開山堂の西に建つ普門院
右手側の池泉鑑賞式庭園は元は江戸時代中期に造られたとされる庭園です。
昭和年代に台風により荒廃したため、重森三玲によって修復・整備されたもの。
🔶七五〇年鳴り続く、深夜の送り鐘
毎夜11時45分ごろから18回、開山堂・常楽庵鐘楼の鐘が鳴ります。
この深夜の鐘は、東福寺開山・聖一国師(しょういちこくし)以来の習慣です。
聖一国師は、同じ京都五山・建仁寺の住職であったため、東福寺でのお勤めがすめば建仁寺へ移動します。このとき東福寺では「送り鐘」でお送りし、建仁寺では 「迎え鐘」でお迎えします。東福寺に750年欠かさず続く習慣です。
※聖一国師こと円爾(えんに)は、天皇より初めて国師号を贈られた禅僧です。
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