⑫「二重ラセン造形 円柱から二重ラセン柱 柱頭模型」の
続きです…長くなりますがお付き合いくださいね。
サグラダファミリア聖堂 「樹木式構造」
古代エジプトやギリシャ神殿の円柱が丸太を起源とするなら、その林立する空間は森でもあった。ガウディが使用したパラボラ形の立ち上がり、円錐断面や三角形断面では必然的に転び柱が生まれる。
逆さ吊り実験からも柱からの枝分かれが出現しており、コローニア・グエルでそうした枝分かれ柱が建設された。二重ラセン柱は樹木のように枝分かれし、その枝がさらに小枝に分かれて天井を構成する「平曲面」や「双曲放物線面」のヴォールを樹冠のように支える。
この天井ヴォールトには無数の孔が開けられ、それらの孔からは、樹冠のすき間に光が漏れるように、自然光が注ぎ込まれる森になった。
左ページ
グエル公園 ドリス式列柱廊「市場」
右ページ
上:コミーリャス キハーノ邸 玄関ポーチ
中:サグラダ・ファミリア聖堂
降誕の正面、3扉口に分割する円柱
(ラセン回転浮彫円柱とヤシの葉の柱頭)
下:グエル館、地下回厩舎
左ページ
左:側廊枝分かれ円柱と天井ヴォールト模型
スケール1:10 2003年
右:中間案主身廊円柱の柱頭オリジナル模型
スケール1:10 1913-15年頃
クーポラ・ヴォールト天井
サグラダ・ファミリア聖堂の天井造形は西欧一般のヴォールト架構では見られないが、この聖堂をビザンティン建築の構造単位に当てはめると、エフェソスの聖ヨハネ教会堂と同じ5個で構成できることがわかる。
この造形を「平曲面」や双曲線面に置き換えたと考えれば、この天井造形の不思議さも理解されよう。事実、主身廊や翼廊、および側廊身廊部側の各構造単位には採光塔が載る。
左ページ
左上:主身廊天井ヴォールト模型 2002年以降
左下:主身廊天井ヴォールト
中央:主身廊天井
右上:ビザンティンの構造単位複数構造に基づく
右中:主身廊天井、クーポラ構成からアレンジ
右下:側廊天井 クーポラ構成からアレンジ
私には分からない建築のことばかりなのですが、こうしてサグラダ・ファミリア聖堂が完成されていくのですね。建物を活かせる採光は、私も不可欠だと思います。(^^ゞ
続きです…長くなりますがお付き合いくださいね。
サグラダファミリア聖堂 「樹木式構造」
古代エジプトやギリシャ神殿の円柱が丸太を起源とするなら、その林立する空間は森でもあった。ガウディが使用したパラボラ形の立ち上がり、円錐断面や三角形断面では必然的に転び柱が生まれる。
逆さ吊り実験からも柱からの枝分かれが出現しており、コローニア・グエルでそうした枝分かれ柱が建設された。二重ラセン柱は樹木のように枝分かれし、その枝がさらに小枝に分かれて天井を構成する「平曲面」や「双曲放物線面」のヴォールを樹冠のように支える。
この天井ヴォールトには無数の孔が開けられ、それらの孔からは、樹冠のすき間に光が漏れるように、自然光が注ぎ込まれる森になった。
左ページ
グエル公園 ドリス式列柱廊「市場」
右ページ
上:コミーリャス キハーノ邸 玄関ポーチ
中:サグラダ・ファミリア聖堂
降誕の正面、3扉口に分割する円柱
(ラセン回転浮彫円柱とヤシの葉の柱頭)
下:グエル館、地下回厩舎
左ページ
左:側廊枝分かれ円柱と天井ヴォールト模型
スケール1:10 2003年
右:中間案主身廊円柱の柱頭オリジナル模型
スケール1:10 1913-15年頃
クーポラ・ヴォールト天井
サグラダ・ファミリア聖堂の天井造形は西欧一般のヴォールト架構では見られないが、この聖堂をビザンティン建築の構造単位に当てはめると、エフェソスの聖ヨハネ教会堂と同じ5個で構成できることがわかる。
この造形を「平曲面」や双曲線面に置き換えたと考えれば、この天井造形の不思議さも理解されよう。事実、主身廊や翼廊、および側廊身廊部側の各構造単位には採光塔が載る。
左ページ
左上:主身廊天井ヴォールト模型 2002年以降
左下:主身廊天井ヴォールト
中央:主身廊天井
右上:ビザンティンの構造単位複数構造に基づく
右中:主身廊天井、クーポラ構成からアレンジ
右下:側廊天井 クーポラ構成からアレンジ
私には分からない建築のことばかりなのですが、こうしてサグラダ・ファミリア聖堂が完成されていくのですね。建物を活かせる採光は、私も不可欠だと思います。(^^ゞ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます