大阪市中央公会堂前の道路を渡ると大阪市立東洋陶磁美術館があります。
住友グループから寄贈された安宅コレクションを基にして、1982年に設立されました。
その珠玉(しゅぎょく)の安宅コレクションは、1977年(昭和52年)に経営破綻した
大手総合商社安宅産業株式会社の創業家二代目の安宅英一会長が収集したものです。
安宅産業経営破綻後、その所有を住友銀行(現三井住友銀行)が引き継いで
住友銀行を中心とした住友グループ各社のご協力で、大阪市に寄付をされたそうです。
この美術館には、国宝の2点が展示されており
〇若狭酒井家伝来の 「油滴天目茶碗(南宋、建窯)12-13世紀」
〇鴻池家伝来の 「飛青磁花生(元、龍泉窯)13-14世紀」
他にも、国の重要文化財 13件を含む約2000点が収蔵されています。
中之島には、寄付によって立派な「中央公会堂」「中之島図書館」「東洋陶磁美術館」が
建設されましたが・・・残念な悲しい出来事も色々あったのですね。