喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

父が残してきたもの、そして残したいもの

2021-01-24 | 生き方

 年の瀬、12月29日。大掃除や正月の準備で忙しい。

 そんなときに、父が

「ちょっといいか。一緒に来てくれや。

新しい倉庫がほとんどできあがったけん、見に行こうや。」

 

 我が家のハルサキに建てていた倉庫を、県道の拡張のためにソトガイチに移転させることになった。

県との用地買収交渉から業者との契約、そして施工等、大変困難を伴っていた。

父は、それを中心となって進めてきた。

ようやく前に進み始め、そして完成間近を迎えている。

 

 倉庫の使い勝手を知り尽くした渾身の作。

これまで幾度となく、建設に対するその思いや利便性、そして将来的な可能性を聞いた。

頭だけで考え、経験が伴わない私たちのアイデアとは、比べものにならない。

したがって、全て賛成、応援してきた。

 

 80歳を超えた父が、この倉庫を誰のために、どんな思いで建てたのか。

全ては、後を受け継ぐ者、未来の新たな可能性のためだ。

そのためなら、お金も、その苦労もいとわない生き方。

 そんな考え方、生き方をしっかりと感じておきたい。

 

 

 みかん畑を示しながら、ふるさと平礒の移り変わりと明るい未来についても語ってくれた。

 こんな父との限りある時間を大切に思い、楽しんでいる。

 

        岬人(はなんちゅう)

 

 

 


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