
2005年のアメリカ映画 『ブロークバック・マウンテン』に、感動しました。
1936年夏の牧草地で知り合ったふたりの青年の、20年に及ぶ人生の物語。
孤独で多感なふたりが隔絶された大自然の中、心を通わせ愛し合うように…。
男同士の愛が認められない時代、ふたりは結婚し子どもの親となってからも
互いに忘れられず年に数回、秘められた時間を過ごす。
社会の価値観から外れた人生を送らざるを得なかったふたりの、心の軌跡。
痛々しく切ない愛の物語が、美しいカメラワークの大自然と共に描かれる。

ゲイのカウボーイの話と評判になったらしいが、単にそれだけに止まらず
深く重いテーマを持つ映画です。父と息子の確執、時代の変遷についていけ
ない男の生き方、社会的マイノリティの疎外感など、どこか今の世にも通じる
人生の問題を提起しているような…、kimitsukuお勧めの一作です。