旅の3日目、今日はヴァチカン市国とローマ市内の観光です。日本を出発するまで心配した
システィーナ礼拝堂の入場は午前10時までなら可能とのことで、ホテルを7:30に出発しました。
先日まで新法王を選ぶ“コンクラーヴェ”が行われていた、カトリック総本山・サンピエトロ寺院&
付属の礼拝堂・美術館はイタリア観光の目玉、今日も10時からミサが…危なかったぁ
礼拝堂の前は既に長蛇の列で、世界中から集まったカトリック教徒や観光客が何やら神妙な
面持ちで入場を待っていました。ミケランジェロ『ピエタ』とイケメン衛兵の鑑賞が目的のkimitsuku、
些か不謹慎な感が無いでもないが…、まぁお許し頂いて寒空の下しばし行列に並びました。
さすが世界の贅を集めたヴァチカンは実に豪華絢爛で、黄金の天井絵画や壁のタペストリー、
フレスコ画などに目を奪われます。そして礼拝堂の『最後の審判』と『天地創造』は、凄~い
ミケランジェロの途方もないエネルギーに圧倒されて、言葉もなく立ちすくんでしまいました。
システィーナ礼拝堂は撮影禁止のためはネット画像から借用したものです(念のため)。
続いてサンピエトロ寺院に入場し、念願の『ピエタ』対面です。23歳のミケランジェロが刻んだ
聖なる母子像は、防弾ガラスを隔てて遠く静かに佇んでいました。大変な人だかりで近くへ寄る
ことも出来ず、もうもう興奮状態で遥拝するのみ…また後でゆっくり拝見しましょ…。
ところが、大きなクーポラや天蓋、右足がピカピカ光った聖ペテロ像を鑑賞して再び『ピエタ』前へ
戻ると、カーテンが閉められている。どうやら催し事がある様子だが数人の客が苦情を捲し立てて
カーテンを開けさせた。先程は無かった柵が置かれて近くには寄れなかったが、それでも再会が
叶って大満足。矢張りこういう有難い神の如き芸術は、遠くから眺めるのが相応しいのでしょうか。
さてもうひとつの楽しみは、期待した通りに美しいスイス衛兵さん。コートを着用していたので
カラフル衣装は残念だったが、イケメン振りに免じて許しましょう。何か質問している婦人に優しく
対応している傍ら、もうひとりの衛兵は身じろぎもせず真面目に槍を持って立ち続けていました。
帰り際、ヴァチカン郵便局で新しいフランチェスコ法王の記念切手を購入。TVでも連日、就任
ミサの様子が放映されて、如何に人々が新法王に関心を寄せているのか良く分かりました。