










≪ドクトル・ジバゴ≫
1月も今日で終わり。本州からは梅の便りが聞こえてきますが、札幌はまだまだ雪深い季節です。
大通り公園では2月5日から始まる雪まつりの準備が進んでいます。大小の氷雪像が並び、今年も
大勢の人々で賑うことでしょう。純白のパウダースノーに憧れて北海道を訪れる、台湾や香港からの
観光客も年々増えています。そうねぇ、雪は天からの手紙…って確かにロマンティックな言葉よねぇ。
でもねぇ毎日の除雪作業で腱鞘炎を起こしそうな身としては…

さて気分を変えて



1965年というから、もう50年前になるのですね。ロシア革命の渦中に生きたジバゴとふたりの女性の
愛の物語。広大なロシアの大地と自然の厳しさ、そして其の地に生きる人々がスケール感たっぷりに
描かれていました。ロシアの作家ボリス・パステルナークの原作を、名匠デヴィッド・リーンが叙情性
豊かに謳い上げ、またモーリス・ジャールの音楽も素晴らしく、特に「ラーラのテーマ」を聴くと今でも
あのロシアの光景が甦ります。オマー・シャリフの悩み多きジバゴも、しみじみ良かったわねぇ…








































もうひとつ思い出す映画は、五味川純平の原作を小林正樹の監督で製作された、『人間の条件』。
主人公・梶が倒れた上に、しんしんと降り積もる雪また雪…。雪に包まれて浄化してゆく梶を象徴する
かのような、実に秀逸で印象的なラストシーンでしたねぇ。
天からの手紙に溜め息ばかりつかず、もう少し気持ちに余裕を持って楽しまなくっちゃ…と、心入れ
替えた今日のKimitsukuでした。