今日7月31日は、2017年に89歳で亡くなったジャンヌ・モローの忌日です。
小粋で知的‥冷たい美貌で一世を風靡した、フランス映画の名女優でした。
北海道の小さな町で育ち、母の末弟が映画館で映写技師をしていたので
小学生の頃からフリーパスで映画館に出入りしていました。
その頃の映画で印象に残っているのは、『風と共に去りぬ』、『クォ・ヴァディス』など。
1958年のフランス映画『死刑台のエレベータ―』は、衝撃的でした。
いわゆるヌーヴェルヴァーグ映画の台頭期で、ジャンヌ・モローが輝いていました。
その後の『恋人たち』も、ブラームスの弦楽六重奏曲が効いてGOOでしたね。
続く『危険な関係』や『突然炎の如く』などで観るジャンヌ・モロ―は
また新たな魅力を振り撒いて、仏映画界で一時代を築いていました。
女性の非情さ・冷酷さを演じたら、他の追随を許さぬ‥そんな評価を受けていたかと
最後に観た作品は2017年の『クロワッサンで朝食を』でした。
出演場面は多くなかったけれど、しっかり存在感のある老婦人を演じて
最後まで≪ジャンヌ・モロ―≫でした。
映画界で彼女ほど自我と自尊心を表現した女優は
前にも後にも居ないように思います。
素晴らしい女優人生を全うされたのではないでしょうか。