kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

それは ジョルジュ・ドンから始まった

2015年11月30日 | 日記

                          『愛と哀しみのボレロ』
 1992年11月30日にジョルジュ・ドンが亡くなって早くも23年、まだ45歳の現役バレエダンサーでした。
ロシア移民の子としてアルゼンチンで育ち、16歳の時に観たベジャール・バレエに魅せられて押しかけ弟子入り
19歳『ロミオとジュリエット』でロミオを踊って好評を得た後は、次々とベジャールバレエ団の主役を演じました。
 代表作は、ラヴェル作曲・ベジャール振り付けの『ボレロ』、それまでは女性ダンサーが踊っていたメロディ役を
初めて男性ダンサーが演じたことで知られています。その衝撃的な踊りに触発されたクロード・ルルーシュ監督が
1981年に映画 『愛と哀しみのボレロ』 を制作し、一躍バレエ・ファン以外にも名を知られるようになりました。
 映画は第二次世界大戦から1960年代にわたり、フランス、アメリカ、ロシア、ドイツに於いて交錯する、2世代の
4家族を描く壮大な人生ドラマでした。ルルーシュ監督がイメージした4人の実在人物のうち、ルドルフ・ヌレエフを
演じたのが、J・ドンでした。映画の中盤で踊るベートーヴェン交響曲も素晴らしいですが、圧巻はラスト遥か遠くに
エッフェル塔を望むシャイヨー宮のテラスで踊る12分間の『ボレロ』。
 この映画でドンやヌレエフを知り、ネット動画やDVDでロシアバレエの魅力に嵌ったKimitsuku。現在はファルフ・
ルジマトフに耽溺中
 この『ボレロ』を始めとして、『アダージェット』や『ニジンスキー』などレパートリーを共有するルジマトフのバレエに
亡きジョルジュ・ドンを偲んでいます。
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『シノダ課長の ごはん絵日記』

2015年11月27日 | 日記
                       
 2011年春に始まったNHK総合TV『サラメシ』を面白く観ています。ランチを覗けば人生が見えてくる…
都会の働くサラリーマンや漁村の漁師さん、小さな工場のおばさんたち、また時には禅寺の修行僧など
誰にでも昼は来る…中井貴一のナレーションも楽しく、皆さんのランチ・お弁当を覗き見して、ほっこりして
います。中村勘三郎や黒澤明など著名人が愛したランチ、お弁当ハンター阿部了さんが訪ねる地産地消
食材弁当など、毎回、趣向を凝らして飽きさせない工夫にも好感が持てます。 
 先日のスペシャル版で、この23年間、毎日のランチを絵日記にして残している方を取材していました。
福岡に単身赴任したのを切っ掛けに「食の記録」を思いついたとか…。
        
 さっそく図書館に貸し出し予約をして待つこと数日、『シノダ課長のごはん絵日記』です。
旅行会社に勤務するサラリーマン篠田直樹さんの膨大な「ごはん記録」、驚きの一冊でした。
素敵なコメントを添えた絵日記は、まさにシノダ課長(現在は出世して部長)の「人生が見えてくる…」
何気ない日々の中にある人生の機微を味わいたくなる、楽しく美味しい一冊でした。
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ヽ(^o^)丿 魅惑のアルゼンチンタンゴ ヽ(^o^)丿

2015年11月25日 | 日記
           
 今夜は札幌コンサートホールでアルゼンチンタンゴを堪能しました。2006年に結成された『カンバタンゴ
楽団』を観るのは2年振り4度目です。平田耕治さんのバンドネオンとギター2名&コントラバスの演奏に
女性ボーカルとタンゴダンサー2組の豪華な編成で、『リベルタンゴ』や『ラ・クンパルシータ』など、哀愁に
満ちたアルゼンチンタンゴの世界を、たっぷり魅せてくれました。
 kimitsuku が最も愛するナンバー、『忘却 Oblivion』が流れると、会場は一瞬にしてブエノスアイレスの
街角へトリップし、甘美なピアソラ名曲に酔い痴れました。平田さんのバンドネオンも一段と情感豊か…。 
 また今夜の舞台では、ちょっと新鮮な感動がありました。若手のダンサーが踊った「オルランド・ゴニ」は
従来のタンゴダンスにフィギュアスケートの動きを取り入れた振付が、フレッシュ
 終演後は出演者全員がロビーでお見送り。ダンサーたちが姿を見せたのは初めてかも…
拙いスペイン語で「Gracias」お礼を言うと、「アリガトウ」と上手な日本語が返ってきました。「素敵でした
また踊って下さいね。お待ちしています」と言うと、「チョット遠イネ、デモ頑張リマス」ですって…
 2年ごとに来日するアルゼンチンタンゴ楽団の5度目の舞台が、今から楽しみなことです。
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清少納言と雪

2015年11月24日 | 日記
            
 とうとう札幌にも雪が積もりました。11月も下旬ですから雪が降るのは珍しくありませんが、ドンと21cmには…
低気圧が通過中とかで、北海道の大地は白一色に変わりました。
 雪の季節になると思い出すのは清少納言の『枕草子』。「春はあけぼの」「夏は夜」「秋は夕ぐれ」そして「冬はつとめて」と、
それぞれの季節で最も趣きのある時間帯を、冒頭の第1段で「冬」について次のように述べています。 
 ≪現代語訳≫
 冬は早朝が良い。雪の朝は言うまでもない、霜で辺り一面が白くなっている時も、またそうでなくても、とても寒い時に火などを急いでおこして、炭びつまで持っていく様子も、たいそう冬にふさわしい。昼になって暖かくなると、火桶に入った炭火が白く灰っぽくなっているのは宜しくない。

 更に『枕草子』第299段には「香炉峰の雪」という一文があり、
 ≪現代語訳≫
 雪がたいそう高く積もっていたのに、いつもと違って御格子を下ろして、炭びつに火をつけて皆でお話をしていた時のこと。
中宮定子様が、「清少納言よ、香炉峰の雪はどうなっているだろうか?」とおっしゃるので、私(清少納言)は御格子を上げさせて、御簾を高くあげたところお笑いになられました。周りにいた他の女房たちも「香炉峰の雪のことは私どもも知っておりますし、歌などに歌うことはありますが、このように御簾を上げようとまでは思いつきませんでした。本当に貴女は中宮様に仕えるのにふさわしい人だわ。」と言っていました。
       
 これから長い冬を迎える北海道、Kimitsuku も冬眠ばかり励まず、時には平安才女を見習わなくっちゃ…ね。
尤も清少納言のように除雪下人を持たない身としては、否応なく「つとめて」勤務は避けられませんのよ~
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現代への視点2015

2015年11月23日 | 日記
                      
 D新聞社主催のフォーラム、『現代への視点2015~歴史から学び、伝えるもの』を視聴しました。
今年は戦後70年とあり、D社も年初からこの70年を振り返る様々な企画が為されてきましたが、今回の
フォーラムは倉本聡氏、保阪正康氏、姜尚中氏が、講演とトークセッションの形で想いを語っていました。
 倉本氏は「戦中から敗戦、そして戦後」、保阪氏は「今、私たちはどこに立っているか」、姜氏は「北東
アジアの『虚妄』に賭ける」と題して、それぞれの戦争体験から現在のIS問題まで、幅広い視点で世界・
歴史・民族・戦争・文化・伝統などを鋭く分析し熱く論じて、なかなか興味深い話が聴けました。
 第二次世界大戦の後、「もし第三次大戦が起きたら、人間はどんな武器で戦うと思うか…」と訊かれた
アインシュタインは、「第三次大戦では何を使うか知らないが、第四次では多分、人々は棒と石を持って
戦うのではないか」と答えたそうです。核兵器を使用した第二次世界大戦より、更にエスカレートするで
あろう第三次世界大戦で、地上の人類はほぼ全滅し文明も廃れ果てる。その結果、第四次の大戦では、
再び元の原始的な戦いに…という意味のようですが、そう思うとアインシュタインの言うように、人間の
愚行とは何と果てしないものかと、虚しくなるばかりです。
 今日の講演&セッションで聴いた話を、これからゆっくり考えて消化したいと思っています。
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アジアハイウェイを行く~インドネシア・マレーシア~

2015年11月21日 | 日記
                  
 今春4月から始まったNHKプレミアム、『アジアハイウェイを行く』のシーズン2がスタートしました。
シーズン1は、変貌する文明の十字路、トルコ・ジョージア(旧グルジア)・アゼルバイジャンを、第2集は
知られざるイスラム大国イランを、そして第3集はソ連崩壊後、再生への道を探る中央アジアのウズベキ
スタン・カザフスタン・キルギスを取材していました。総延長13万Kmに及ぶアジアハイウェイと、周辺の国
そして人々を知るにつけ、歴史に翻弄された民族国家の辛苦を考えさせられる番組でした。
 今日から始まったシーズン2の舞台は東南アジアと東アジア、インドネシア・マレーシア・タイ・ベトナム・
中国・韓国の6カ国です。今夜はインドネシアとマレーシアの歴史人々を取り上げていました。世界最大の
イスラム人口を抱えるインドネシアは、70年前『多様性の中の統一』を旗印に独立、1998年から民主化の
歩みを始めています。この国で歴史と文化、そして新しいビジネスに挑戦する若者たちと出会い、イスラム
教国マレーシアで知るのは、中国系民族との経済格差を是正する目的でマレー系民族を優遇する政策に
揺れる人々の複雑な思いに触れていました。多民族と多宗教が入り混じる両国の問題は、今や世界中の
重要懸案となっています。アジアの急成長を続ける国々で暮らす人々を、真正面から描くドキュメンタリー
『アジアハイウェイを行く』の次回放送は12月19日です。
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!(^^)! 長野の美味ありがとう !(^^)!

2015年11月18日 | 日記
       
 秋も深まった長野から心尽くしのプレゼントが届いた。休日に家族で小布施までドライブしたそうで
美味しいもの大好きなKimitsukuを思い出し、栗羊羹はじめ小布施名産を宅配便で送ってくれたよう。
いつもながらMidoriさんの気遣いに感謝です。久し振りに家族揃ってのドライブは、プレ職業体験中の
Marino、授業と部活で疲労困憊のKeisukeにとっても、束の間のリラックスタイムになったことでしょう。
 今年も残すところ40日余、予測がつかない出来事が頻発する世界でふたりの孫たちの未来が、どうぞ
平安であるようにと願わずにいられません。
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パリ無差別テロに想う

2015年11月16日 | 日記
                      
 先週13日の金曜日にパリで起きた無差別テロ事件は、『自由・平等・友愛』を掲げるフランスのみならず
世界中に大きな衝撃を与えた。連日の痛ましい報道に心が痛む。人類は闘争と殺戮の歴史を繰り返して
きたが、今回のテロはフランスや西欧社会への宣戦布告に等しい。威信と誇りを傷つけられたフランスは
すぐさま「イスラム国」拠点を爆撃したという。この果てしのない報復戦の先に何が残るのだろう。
 多数の犠牲者を悼むと共に、ジハード(聖戦)の名の元に尊い命を散らした若者たちにも祈りを捧げたい。
いずれSF映画のように人類が絶滅した荒涼とした球体だけが、太陽系の一衛星として…。
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ヽ(^o^)丿 フラメンコ 『アンダルシア~情熱の瞬間』 ヽ(^o^)丿

2015年11月14日 | 日記
                       
                       ミゲル・アンヘル舞踊団
 ミゲル・アンヘル・エレディアのフラメンコ舞踊を観るのは、昨年3月1日以来の2度目です。札幌では
滅多に観られない本格的なフラメンコ公演を楽しみに待っていました。今回はバイレ(舞踊)4名、カンテ
(歌)2名、トケ(ギター)2名、パーカッション1名の編成で、ミゲル・アンヘル率いる舞踊団が哀愁と情熱を
秘めたフラメンコの魅力を、たっぷり魅せてくれました。
しなやかに空を舞う指先、床を打つ激しいステップ、魂の叫びにも似た慟哭の歌唱、かき鳴らすギターの
響きが一体となって、観る者をアンダルシアの地へと誘います。もう素晴らしかったですぅ
 ミゲル・アンヘルの特徴である長身を生かした伸びやかな舞踏は、途方もなく優美で繊細。緩急自在の
ステップは殆ど芸術品で、ただただ見惚れてしまいました。彼らの迫力あるステージ動画がネットに投稿
されていました どうぞ心ゆくまでお楽しみ下さいませ
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♪ トリオ・ラファール♪

2015年11月13日 | 日記
                    
 スイスのピアノ三重奏団トリオ・ラファールコンサートを楽しみました。スイスの芸術大学で学んで
いた3人が結成したトリオで、ラファールとは一陣の風を意味するフランス語だそうです。昨年の第8回
大阪国際室内楽コンクールのピアノ部門で優勝した若いグループです。
 ピアノ&ヴァイオリン&チェロで、華麗で力強く刺激的な正統派クラシック室内楽を聴かせてくれました。
曲目はモーツァルトやシューマン、ラヴェル等のピアノ三重奏曲でしたが、特に印象に残ったのは初めて
知った、ハンガリー出身ヴェレシュ・シャンドール作曲の『三つの絵画』と副題がついた三重奏でした。
 ハンガリー民族音楽を取り入れたメロディが新鮮で、Kimitsuku好みのピチカートが多用されていたのも
嬉しいことで興味深く聴きました
 ピアノ演奏者のマキさんは、幼い頃に名古屋で暮らしていたとか…もしや母親が日本人かな、上手な
日本語でMCをしたのも好印象。鳴り止まぬ拍手に応えて短い2曲をサービスしてくれました。
 近ごろヨーロッパではピアノ三重奏が人気とか。グループ名のように、時に暖かな爽風、時には荒々しい
疾風のような楽しい演奏で、クラシック音楽界に一陣の風を送り続けて欲しいものです。
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