kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

上野千鶴子さんの 『ひとりの午後に』

2015年05月31日 | 日記
         
                            
 遅ればせながら上野千鶴子さんのエッセイ集、2010年発刊『ひとりの午後に』を読んでいます。
ジェンダー研究や高齢者介護の社会学を始め、政治・経済・文学・芸術など幅広いジャンルに於ける
著作で知られる上野さん。2007年に『おひとりさまの老後』が70万部を超えるヒット作品になったのは、
まだ記憶に新しいところです。
 今回の『ひとりの午後に』は、人生の午後、人はひとりになる…のフレーズに惹かれて手に取りました。
富山での子供時代から、孤独な青春期を振り返り、ひとりの女性として現代を生きる日々、亡き人への
想いなどが柔らかく簡潔な文章に綴られています。「好奇心」 「母の味」 「風呂」 「佇まい」 「ひとり」など、
項目ひとつひとつを丁寧に語っていることに、上野さんの生き方が想像されて面白く読み進めています。
 ひたひたと押し寄せる今後の高齢社会は女性の問題とは、よく聞く言葉です。
今一度その言葉を受け止め、考える“よすが”として、此のエッセイをじっくり味わうことにしましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルピナスが咲いて

2015年05月28日 | 日記
                    
 札幌でもルピナスが咲き始めました。昇り藤とか立ち藤と呼ばれる初夏の美しい花です。真っ直ぐに
スックと立つ姿が何とも凛々しく、観ている此方も思わず背筋を伸ばしてしまいます。
 今日は嬉しいことがありました。3年前に就職したOくんが本採用になったと挨拶に来てくれたのです。
同時期に採用されたY女さんは一足先に正職になっていたのに、Oくんは腐ることなく着々と努力して
いたのでしょう。介護の仕事ではどうしても女性の方が成長著しく、責任ある仕事を任されることも早い
傾向があります。学生時代から二人を見ていたKimitsukuとしては、Oくんにはじっくり成長して欲しいと
願っています。まだ22歳の若者ですが優しく素直なOくんに介護者の資質は充分。同じ道を歩む若人に
真っ直ぐ伸びるルピナスを重ねて、幸多かれと心からのエールを送りました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(^^♪ オペラ 『ベニスに死す』 (^^♪

2015年05月25日 | 日記
         
                         
 トーマス・マンが1912年に発表した小説『ベニスに死す』は、老境に差し掛かった小説家がベニスで
出会った美少年に恋い焦がれる話です。これを1971年にヴィスコンティが映画化した時には主人公の
職業を音楽家に変え、全編にマーラーの甘美な『アダージェット』を使用しました。公開当時この映画は
大きな話題になり一躍マーラーブームを巻き起こしたそうです。ちょうど同じ時期、イギリスの作曲家で
ピアニストだったベンジャミン・ブリテンが、これをオペラとして完成させたのが1973年とのこと。
 不肖Kimitsuku、オペラというと精々ワーグナーかヴェルディしか知らず、ましてや、『ベニスに死す』の
オペラ版があるとは全く初耳でしたワ… 
            
 さて初めて観たオペラ版『ベニスに死す』は、2014年12月マドリード・レアル劇場で上演されたもの。
2時間30分を超す歌劇は、主人公が原作通り作家に戻っていた以外、ほぼヴィスコンティ映画と同様の
ストーリーで、主人公の心理が幻想的な形になって現れるあたり、「成程ねぇ…、そうきますかぁ…」と
魅入ってしまいました。斬新な舞台装置や映像美にも、眼を見張るものが多々ありました。
 でもねぇ美少年タッジオは、やっぱりヴィスコンティ映画のビョルンくんが勝っていたような
あの気品と愛らしさと退廃とエロスが入り混じった美少年を演じられる若者は、そうそう居ないでしょう。
映画化に当たり、イメージ通りのビョルン・アンデレセンを見つけ出したヴィスコンティの執念を思うと…
今一度、お宝DVDを見直してみようっと。
 それにしても、トーマス・マンの小説を素材に映画やオペラを生み出した、ヴィスコンティとブリテンの
創造性に感服した素晴らしい舞台でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マロニエの季節

2015年05月23日 | 日記
                        
 朝から快晴、気持ち良い5月の爽やかな風に吹かれてババチャリ散策へ。目的は北3条西20丁目の
マロニエ並木です。昨年は時期を逃して花の盛りを観られませんでした。今年は…バッチリ
10mを越す大きな樹木が100mほど続く並木は、満開を迎えた赤い花々が天空を指して伸びていました。
 多分いつもは静かなマンション街の此のあたりも、今日はカメラを構える人たちで賑っていました。
札幌は大通り公園にも数本のマロニエがありますが、数十本が並んで緑陰をなすのは此処だけのよう。
                     
 通りの角にあるカフェで自家焙煎の美味しいコーヒーを味わいながら、しばし、華やかな紅い花を
愛でて初夏の一刻を楽しみました。噂に聞くパリの白いマロニエ並木も綺麗らしいけれど、札幌だって
負けていないと思うわよ~


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

♪・・ライラックの季節にボヘミア音楽・・♪

2015年05月22日 | 日記
     
                          
 初夏の訪れを告げるライラックに彩られた札幌の街、今夜は此の季節ぴったりのコンサートを
楽しみました。指揮:大井剛史、ヴァイオリン:伊藤亮太郎、管弦楽:札響によるボヘミア音楽。
 ボヘミアとは現在のチェコ中西部を指す地名で、周辺をドイツやオーストリアに囲まれており、
民族主義と自由闊達なボヘミアン気質で知られています。
 ボヘミアと聞くと先ず『ラ・ボエーム』や『存在の耐えられない軽さ』を連想するKimitsukuですが
音楽家でいうと、矢張りドヴォルザークやスメタナ、ヤナーチェクが代表でしょうか。
壮大な自然と、其処に生きる人々の哀歓を美しい旋律に載せて…、思わず胸が熱くなる曲目が
並んだコンサートでした。特に『モルダウ』は、いつ聴いてもこみ上げてくるものがあります。
 伊藤亮太郎さんのソロも素敵でした。マスネの『タイスの瞑想曲』、クライスラーの『愛の喜び』、
モンティの『チャルダッシュ』など繊細なヴァイオリンが奏でられ、まさに『初夏の夜の夢』…
豊穣な音の余韻に浸りつつ&ライラックの微香を楽しみつつ、HAPPY気分で家路に着きました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

・♪・❤・♪・ オペラ&バレエになった『ベニスに死す』 ・♪・❤・♪・ 

2015年05月18日 | 日記
                   
                    マーラー 『アダージェット』
 5月18日は、オーストリアの作曲家であり指揮者だったグスタフ・マーラーの忌日です。50年の生涯で
多くの交響曲と歌曲を作り、ウィーン宮廷歌劇場の芸術監督としても活躍した人気の音楽家でした。
特に1902年に完成した交響曲第5番は、美しい第4楽章「アダージェット」で知られています。後に妻に
なった恋人アルマに当てたラブレターとも言われる抒情的かつ繊細な旋律は、一度耳にしたら忘れられ
ない美しい楽章です。
 1972年、イタリアの映画監督ヴィスコンティが、トーマス・マンの中編小説 『ベニスに死す』を映画化して
全編に「アダージェット」を挿入し一躍マーラーブームが巻き起こりました。そして映画に触発された…
イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリトンが、オペラとして舞台化しました。
 そのオペラ『ベニスに死す』が、24日NHK-プレミアムで放送されると知り、さっそく録画予約しました。
主人公はオペラ歌手、美少年はバレエダンサーが演じるそう。楽しみで~す
                  
 一方こちらは、ジョン・ノイマイヤーの振付・演出によるバレエ 『ベニスに死す』
美少年に恋した老芸術家の苦悩を身体表現したという舞台、いつかNHKで観せてくれないかしら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヽ(^。^)ノ 有原くん初勝利 & 日ハム動物園 ヽ(^。^)ノ

2015年05月16日 | 日記
                      
 日ハム期待のルーキー有原航平くん 初登板&初勝利おめでとう
右肘の故障で調整中だったドラフト1位のルーキーが、満を持して登板したオリックス戦で6回4安打
2失点4奪三振の好投を見せ、プロ初勝利を手に入れました。マウンドでもお立ち台でも落ち着いた
言動で、なかなかの大物ぶりでした。ヤングファイターズにまた楽しみなが誕生しましたね。
                 
 ところで日ハムは、『グラブを本に持ちかえて』活動の一環として、オリジナル絵本『森の野球チーム
(仮題)』を制作するそう。地元に愛される球団を目指す日ハムは、選手が道内の市町村で地域住民と
交流を図りながら、町起こしに寄与する179市町村応援大使を行なっているが、更に今回は絵本を
作成して様々な施設に寄贈したり、選手による読み聞かせイベントなども実施するとか…
 先日は大野選手会長のほか、増井、吉川、鍵谷、中島の5選手が集まって、絵本に登場する選手&
キャラクターを発表しました。体型…性格…風貌… いろいろ想像しながら笑ってしまいます。
             
  大谷=キリン メンドーサ=ライオン 有原=象 浦野=フラミンゴ 斎藤=コアラ
  増井=カンガルー 宮西=コブラ 鍵谷=アライグマ 吉川=ガゼル 中村=キツネ 
  武田勝=猫 谷元=ネズミ 上沢=ナマケモノ 大野=レッサーパンダ 近藤=カバ
  中田=ゴリラ 田中=サイ 飯山=チンパンジー  西川=チーター 杉谷=カラス 
  中島=猿 陽岱鋼=虎 岡=ロバ 谷口=ウサギ 
 日ハム観戦が益々楽しくなりそうな…、因みに栗山監督はだそうです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バルセロナ:ユベントス

2015年05月14日 | 日記
 
 欧州サッカー・チャンピオンズリーグの決勝戦は、FCバルセロナとユベントスに決まりましたね。
それぞれスペインとイタリアを代表する強豪クラブですが、このところ暫く優勝から遠ざかっています。
バルセロナが優勝すれば4年振り5回目、ユベントスに至っては19年振り3回目になります。過去の
対戦成績を見ると全くの互角で2勝2分2敗。いやぁ、6月6日の決勝戦は面白い試合になるでしょう。
 南米トリオで激しく攻め上がるバルサ:イタリア伝統のカテナチオ(かんぬき)で固く守るユーベ。  
さぁさぁさぁ、どっちを応援しようかなぁ 実力・人気・イケメン度…迷ってしまうわねぇ
判官びいきでユーベかなぁ、イケメン君も多いし…ね
 ところでユーベ決勝進出を決めたのは、元マドリのアルベロ・モラタ。狂喜する仲間に囲まれた彼の
複雑な表情に… 先日のデイリー・サッカーニュース解説によると、本心はマドリに戻りたいモラタ。
第1レグでも勝ち点を挙げて、愛する古巣マドリを絶望の淵に追いやったモラタの胸中や如何…
          
 4年に1回のワールドカップやUEFA欧州選手権と違って、毎シーズン楽しめるUEFAクラブ選手権。
莫大な金銭が動く世界、国別で戦うワールドカップよりもクラブ優勝に主眼をおく選手も多いらしい。
何やらまみれの噂話も聞くけれど、でもやっぱりファンは止められないわぁ~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ライラックが咲きました

2015年05月12日 | 日記
   
 今年もライラックが咲き始めました。フランスではリラと呼ばれる、香り高く艶やかな花です。
数えて57年目を迎える今年のライラックまつりは、来週20日から始まります。「ライラックの花が咲き揃う
季節に文化の香り高い行事を…」の趣旨でスタートした、札幌に初夏の訪れを告げるライラックまつり。
札幌の街を南北に分ける大通り公園には、約400本のライラックが植えられており、早咲きの白色から
紅や紫の濃淡など、北国の初夏をロマンティックに彩ってくれる花です。花言葉は、友情・純潔・初恋・
青春の思い出・大切な友だちなど…。
 まつりの期間中は芳香が漂う木陰で、野外コンサートやワインガーデン、野点茶会などが楽しめます。
『家ごとに リラの花咲き 札幌の 人は楽しく 生きてあるらし』と詠われたように、街中を飾るライラックは
待ち兼ねた季節の幕開けを告げる、嬉しい樹木です。
 そろそろ花粉症も一段落したので、ちょっと午後からババチャリで出掛けてみましょうか
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHKプレミアム  アジアハイウェイを行く ~知られざるイスラム大国イラン~

2015年05月09日 | 日記
         
 4月から始まった、俳優・井浦 新が変貌する13万kmに及ぶアジアハイウェイを旅するNHK-TV番組。
前回の放送は、トルコ・グルジア・アゼルバイジャンを訪れ、近代化に揺れる国と人々を取材していた。
今夜の第2集は、「知られざるイスラム大国」と題してイランを取り上げていた。多くの国から「テロ支援」
とか「核開発疑惑」の批判を受ける、暗く謎めいたイメージがある中東イスラム国家イラン。
 しかし実際に訪れてみると… 実はKimitsuku、同じ想いでイランを訪ねたのは2007年の秋だった。
そして『見ると聞くとは大違い…』の言葉を、この時ほど実感したことは無い。戒律は厳しいようだが
現実的には緩やかに変化しているようだし、イマームと共に…と熱心に祈る人々に感動を覚えた。

          
 美しいモスクや緑の公園、煌びやかな商品が並ぶバザール、公園で寛ぐ家族づれ、楽しげな人々、
バッチリ化粧した若い女性たち、形だけのヘジャブ…本当に此処がイランなのぉ~が、正直な感想。
 特に、かつて世界の半分と讃えられた古都イスファハンは、豊かで優雅で素晴らしい街だった。
今夜のTVでも詳細に伝えていたが、イマーム広場のモスクはイスラム芸術の極致と称される美しさで、
精緻な装飾タイルには、軽い眩暈を催す程だった。
 第3集の放送は6月20日。中央アジアの3カ国、ウズベキスタン・カザフスタン・キルギスを訪ねるそう。
また新たな切り口で変わりゆくアジアを見せてくれる事でしょう、楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする