
突如ロシアが隣国ウクライナを攻撃して、世界中から強い非難を浴びています。
他国のみならずロシア国内でも、公然と戦争反対や反プーチンの声が上がり
見覚えあるモスクワ赤の広場やサンクトペテルブルクのネフスキー通りで
抗議する人々の様子を見て、7年前のロシア旅行を思い出しました。

念願だったロシアを旅したのは2015年7月のこと。
首都モスクワとその周辺の小さな町々、そして古都サンクトペテルブルクを巡り
現地ガイドさん始め数人のロシアの人々に接して、様々な体験が出来ました。
モスクワを案内してくれた観光ガイドは40代女性のマリアさん(左と中央の写真、青いブラウスの女性)
外国の観光客にそんな事まで話していいのぉ~
と心配になる程
はっきりした言い方で、プーチン政権を批判していました。
秘密主義だとか、国民に嘘ばかり言うとか、元々KGBのスパイだったとか
日頃の動静についてはロシアでは報道されず、日本などのニュースで知るとか‥。
言論統制は心配ないのかと尋ねると、現在は無いと答えていました。
右写真
は、スズダリという町でアンティークショップを経営する男性と息子くん。
日本人と知って古い日露戦争当時の新聞記事を見せてくれ
日本は強い国だと誉められましたが‥。
あの時10歳だった可愛い少年も、現在はパパに似て逞しい青年に成長したことでしょう。

サンクトペテルブルクでのディナーで、
ラフマニノフ
を弾いてくれた若い女性ピアニスト。
「ラフマニノフが好きなの‥
」と話し掛けると、ニッコリ笑って「私も‥
」って。
街を案内してくれた身長198cm 40代男性ガイドのウラジーミルさん。
此の街がレニングラードと呼ばれていた時代に生まれ
プーチン大統領もサンクトの生まれで、名前も同じウラジーミルだと笑っていました。
政治的発言は少なかったけれど、年配者の中には昔のソ連邦の方が良かったという人も多く
『強いロシア』復活を願う人々は、強面プーチンを支持しているそう‥。
此の当時のプーチン支持率は80%以上と言っていました。
もう一人印象に残っているのは、サンクトペテルブルクの若い男性ガイド。
ロシアはモスクワばかりが発展して経済格差が大きくなっていると
観光案内よりも、日頃の不平不満を並べ立てるのに熱心だったこと。
古いサンクトの街を出てモスクワで稼ぎたい‥みたいな話が続き
想像していたロシアと違って、かなり自由に発言できる国のようでした。
他にも川べりで釣りをしていた中年男性や
マリインスキー劇場の男性警備員
スーパーマーケットのアジア系女性店員などと
面白い触れ合いがありました。
現在では更に格差が大きくなり、反プーチン活動が高まっているのでしょう。
事態がどのように動くのか、世界中が注目しています。
おまけ:ホテルのロビーに座っていた女児があまりに可愛いので
お婆ちゃんらしき方にお願いして撮らせて頂いた一枚です。