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46歳でアルツハイマー病を宣告された女性が書いた本、
『私は誰になっていくの?』を読んだ。
筆者はオーストラリアに住むクリスティーン・ボーデンさん。
日本でも社会の高齢化に伴ない、認知症を患う人々が
増加している。従来の認知症は脳血管性疾患によるものが
多かったのだが、最近はアルツハイマー型の認知症が多数を
占めるようになったと言われる。
症状を引き起こす原因がはっきりせず、従って予防も治療法も
未だよく分からない病気で高齢者に多く発症するが、極く稀に
クリスティーンのような40~50代にも見られるよう。
脳内の神経細胞が減少して脳が萎縮し、人格崩壊や様々な
症状を出現して多くの場合、数年で死に至ると考えられている。
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しかしクリスティーンの場合は発症後10数年を経るが、自分の
状態に戸惑いながらも、アルツハイマー病者だからこそ感じ取る
不安や焦燥感、混乱、願いなどを自分自身の言葉で綴っている。
このように、認知症を患う本人から病状について発信されることは
今まであまり無かったように思う。
機会があったら、是非一読をお勧めしたい。