9月末に青森県下北半島にある原発関連施設3施設の報告書を唐津市防災課に提出しましたので紹介します。
私は、9月27日~29日までの間、青森県の原子力関係の3施設を視察しましたので、その感想を報告します。
最初の施設、「リサイクル燃料貯蔵施設」はいわゆる、使用済み核燃料を再処理するまでの間「貯蔵施設」として建設中の施設を見学しました。
貯蔵期間を「50年」と地元との協定で決めているという事で、最初の一体が搬入されてから「50年間」ということでした。
「施設ではどのような事故想定しているか」との問に、飛行機の落下にも耐えられ、地震については450ガルに耐えられる設計にしているとの回答であった。
使用済み核燃料を入れる容器(キャスク)の中の温度は120度程度で50年経っても「温度や放射能はかわらない」といことです。
私の感想では、原発施設と違い、「倉庫的な施設」という感じで、50年が100~200年に延びてもおかしくないのではないかと思いました。
それは、「50年の根拠は」と質問に「一応の目安で住民説明のため」との答弁であったことからも伺えました。
大間原子力発電所は、138.3万キロワットの「フルMOX燃料」を日本で初めて使った原子力発電をしようというものです。
まだ建設途上で、巨大なクレーンが林立していました。
フルMOX燃料使用での安全性を聞きましたが、「ウラン燃料でもMOX燃料の両方を使える」と「実証炉での確認は必要ない」との認識を示しました。 地震対策については「450ガル」に耐えられるとのこと。
私が興味のあった「温排水」については「影響はない」との説明であった。しかし、毎秒91トン(海水温より7度高い排水)が海水へ流れるのであれば「影響がない」とは言い切れないのではないかと思いました。
地震対策では「450ガル」に耐えられるとの説明であったが、むつ市の「リサイクル燃料貯蔵施設」さえ「450ガル」であることからすれば弱いのではないかとの感想をもった。
私が最も関心があった「六カ所原子燃料サイクル施設」では、完成予定が今年10月から2年も延長された。工期の先延ばしは今回で18回目。しかも2年間という長期の延期をしなければならなかった理由と対策を聞きたかった。他にも建設費が当初の3倍になって2兆2000億円は消費者への影響がどうなるのをなどの質問を準備していたのに「質問の時間十分とらないままの視察」に終わったのがとても残念であった。
今後は、十分な質問時間を確保する行程を要望します。