昨日の新聞には、消費税増税に伴う話題が報道されています。
その中で、気になる記事がありました。
「ヨロッパでは、20%超が主流」という見出しです。
いかにも、「8%の日本は低い」と言わんばかりです。
世界の付加価値税率を表にして示しています。
確かにヨーロッパは、20%以上の国がありますが、消費税に対する反発は聞きません。
それは、社会保障が充実と引き換えに実施されたり、「軽減税率」で生活必需品には0%を適用しているからです。
日本では、社会保障の充実と財政再建を理由に導入され、「小さく産んで大きく育てる」ように増税の道を歩んできました。
消費税が導入され23年。私たちの暮らしは、よくなったでしょうか。国の借金は減ったでしょうか。
年金は、引き下げられました。
医療費は70歳から1割が2割になりました。
介護保険が作られ1割負担が2割負担になろうとしています。
国保税は「払いたくても払えない」と悲鳴が上がっています。
国の借金は、「私は世界一借金王」と揶揄した総理大臣の時から2倍の1000兆円に。
減るどころか、かえって増えています。
その理由は、過度の企業減税と大資産家優遇制度。
景気対策と称して、ムダな大型公共事業と軍事費の増大です。
私たちは、「複眼」で事実を見る必要があります。
なんでもアメリカに見習う習性がある政府は、消費税では見習わないのも滑稽です。