市のホームページに「唐津市政治倫理に関する条例」について、市民から意見を募集するパブリックコメントがあります。
条例の対象は、市長、副市長、教育長の特別職です。
倫理基準の疑いがある時は、有権者の100分の1以上(約1000人)の署名か議員定数の3分の1以上(11人)で政治倫理調査会へ請求ができます。
政治倫理調査会は、市長が任命する学識経験者などで構成されます。
市議会も同じように、「議員政治倫理条例」のパブリックコメントを議会のホームページで公開しています。
内容は、ほぼ同じですが、大きな違いが一つあります。
それは、倫理基準に違反の疑いがあった場合の政治倫理審査会への請求方法です。
有権者の1000分の1は同じですが、議会提出のものは、12分の1(3人)で可能ですが、市長提案は12人の賛同がなければ請求できません。
市長が提案しようとしている「政治倫理条例」は、議会が提案しようとしている条件よりハードルが高いものになっています。
市長在職中に2度も幹部職員による汚職事件をおこしながら、「甘い条例」で済まそうとしている議案に思えます。