原発問題で、またもや不正事件が発覚しました。
資源エネルギー庁や原子力発電環境整備機構(NUMO)が開いている、原発の使用済み燃料から出る「核のごみ」の最終処分場の候補地選定をめぐり、全国説明会で、広報業務を委託していた業者が謝礼を約束して大学生を動員していたというのです。
佐賀県でも、玄海原発説明会に関連会社社員を「動員」させ、「賛成する発言」を行わせたり、「やらせメール」などで、「推進の世論づくり」に翻弄されたことがあります。
NUMOによると、動員で集まった学生は東京など5会場で39人を動員したといいます。
核のごみの最終処分地選びでは難航しています。
NUMOは、全国地図「科学的特性マップ」を7月に公表し、福島県を除く46都道府県での説明会が始まったばかりです。
11月6日に埼玉県であった説明会に参加した男子大学生が、座談会の場で「1万円もらえるから参加した」という趣旨の発言をして、問題が発覚したものです。
お金で人を集めなければ説明会が成り立たないほど、核の最終処分地の選定は難しものです。
10万年以上も厳重に保管しなければならない使用済み核燃料は、これ以上増やさないためにも原発に依存しないエネルギーへの転換を望むものです。
写真は、14~15日に、原子力避難計画について視察した、高浜町と舞鶴市です。