フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

ネットでパートナーを探す②

2021年04月13日 | オーバー50からの婚活覚え書き
 前回「matchでは誰とも会えず」と書いたが、よくよく思い出したら1人いた。
 婚活している間に、私は会社でのトラブルや体制の大転換に更年期が重なってうつ状態になり、会社を辞めるしかないと思うようになっていた。退職金でマンションのローンは完済できる。だったら、結婚してこのマンションに住んで生活すれば、転職して給料が減っても大丈夫じゃないか?と考えたのだ。なので、私の婚活スタンスは「結婚前提じゃなくてもいいから、支え合えるパートナー」から、「ある程度安定した収入のある人と結婚前提」に変更されたことを付け加えておく。
 会ったのは、プロフィールでは「バツイチ、子1名(同居)、いい人がいたら結婚したい」という同年代の男性。ちなみに私は「1~2年以内には結婚したい」にチェックを入れていた。年齢から、子どもがそろそろ成人するので再婚を考えているということかな~と想像して、待ち合わせてカフェに入った。
 印象は、あまり堅い感じはなく、むしろちょっとラフな感じはするけど、まあ普通の人。お互い登録した経緯や、趣味や仕事の話などしたが、あまり相手は最初から熱心でない印象で、視線がほとんど通路に向けられていた。というのはそもそも、ビル内だが通路側のガラス窓がフルオープンになるカフェなのに、なぜかその人は通路側の席を選んだのだ。私は人が通るたび話が聞こえるんじゃないかとついつい声が小さくなってしまうし、突っ込んだ話もできないじゃん、と不満だった。
 盛り上がらないまま30分くらい経ち、飲み物もなくなったので、出ましょうか、となった。お昼の時間も近くなっていたし、そのカフェは飲食店街の中にあって、そろそろ各店に人が並び始めていた。その人は帰ろうともお昼でも食べようとも言わずにそこを歩いていくのだが、もしかしたらランチするつもりかな、あんまり脈のない人と気を使いながらご飯するのもやだな~と思い、私の方から「じゃあ、私、この後用があるので失礼します」と声をかけた。
「あ、そうですか」と彼が立ち止まったので、今日はありがとうございました、申し遅れましたが、と私は名刺を差し出した。真剣ですよ、私はちゃんとした身元のものですよ、という意味で、2回目以降会うつもりの相手には渡すことにしていたのだ。いまいちお互いピンと来ていないことはわかっていたが、条件的にはいい人だし、もう一度くらい会ってから考えようかな、と思ったのだ。彼の方も会社の名刺を渡してくれた。じゃあ、向こうも続けるつもりはあるんだな、と思ったが、彼はこう言った。
「Kさんは、できるだけ早いうちに結婚したいんだよね?でも、オレはしばらく結婚するつもりはないから、それでよければ」
 ・・・オイ、ちょっと待てやコラこっちのプロフィール見てるか?だったら最初からそんな女にOK出すなや
 名刺の無駄だったわ!と帰ってから相手の名刺を捨てたけど、よくよく考えたら、単なる断り文句だったんだな。もし会ってみて、好みの女性だったら付き合って、それで付き合ううちに結婚を考えるかもしれない、という意味で「いい人がいたら」なんだろう。「まず付き合う相手を探している。で、ひょっとしたら結婚してもいいと思うかもしれない」というスタンスの人と、「結婚しないままかもしれないお付き合いはNO」というスタンスの私とは合うはずがないのだ。
 ま、いずれにしても、会ってみて、彼は私と付き合いたいと思わなかったんだろう。これ以降、私は「いい人がいれば」という男性にはいいね!しないし、されてもスルーすることにしたのであった。というか、やっぱりいくら婚活サイトといえど、絶対結婚するぞ!という真剣みがある男性ばかりではないとあらためて感じた出来事だった。
 婚活サギの話ができなかった・・・。次回こそ!

ネットでパートナーを探す①

2021年02月24日 | オーバー50からの婚活覚え書き
 さて、パートナーが欲しいと言っても、最初は結婚する気はまだなかった。何しろ正社員で、男性の平均的年収と同じくらいは収入があり、マンションも持っているし、夫婦別姓主義のワタクシ。その上オタクで腐女子で、1人暮らしでも寂しいと思ったことは一度もなく、たとえ友人でも他人と長時間一緒にいるのは苦痛という性格。結婚して同居なんて無理だ・・・。だけど何かあれば助け合ったり旅行したり老後を過ごすパートナーがほしい。同じ考えの人は少ないだろうけど、探すしかない。結婚相談所はガチ結婚目的の人しかいないからダメ、となると出会い系サイト(当時はまだ恋活婚活アプリは少なく、PCの出会い系サイトが中心だった。そもそもまだガラケー使用者だったしな)しかないが、真剣にパートナーを探すなら利用するところは選ばなくては、と「真剣な結婚、交際」をうたっているサイトを探した。
 2017年3月、彼に振られた1週間後には、女性は基本無料のサイト2つに登録した。(なるべく金をかけたくないというセコい考え・・・)しかし、そこでは全く出会えず。というか、写真開示した途端メッセージが途絶える男(自分は開示しないくせにさー)、プロフィール詐称タメ口男、セクハラ変態男(サイトに通報して強制退会)、ストーカー男(一方のサイトで申し込みをしてきたが、無視していたらもう一方のサイトにも登録してまた申し込みしてきた。写真が一緒だからわかるっつーの)などに遭遇し、やはり女性無料のところは質が悪いと気づき、誰とも実際に会わないまま3か月ほどで退会。
 その後で、男女平等に会費がかかるということで選んだのが、match。ここは外国人登録者や海外にいる日本人も多いということで、自分のような考え方だと日本の男性は合わないかもな~ということと、外国暮らしも悪くない・・・という下心もあった。
 matchはプロフィールが結構細かく入力しなくてはいけなくて大変。逆にきちんと入力している、していないで真剣度を測れるのが〇。やたら高収入の人が多いが、詐称か?それとも結婚詐欺師か?(そういう人の載せている写真は、広いゴルフ場だったり豪邸だったり。どこで拾ってきた写真だよ、と突っ込みつつ見る)
 ここでも会えた人はゼロ。メッセージのやりとりを何度かして、(向こうからもこっちからも)自然消滅ばっかり。でもまあ、変な地雷男には出会わないので、なんとなく毎日、システムが勝手にオススメしてくる男性(こっちが直近で検索したときの条件がマッチしている相手と思われる。探しているのが男性か女性かも選べるので、LGの人も利用できるのがさすがアメリカのサイトだな)を見て「いいね」を押したり、条件を少しずつ変えて探したりで、半年以上利用した。
 ちなみに、友人にmatchを勧めたところ、彼女はそこで出会った男性と趣味や興味の方向が合い、半年ほど交際してお互い結婚も考えたが、最終的に金銭感覚の違い(彼女は実家や家族のことで苦労したのでとても堅実、彼は楽しみにはお金を惜しまない、老後のことはもっとあとで考えればいいという考え)が埋まらず別れたが、次に交際した会社役員の男性とめでたく結婚した。しかし、堅実な彼女はお金には不自由ない今でも、引越し先で再就職して働いている。
 matchは外国人登録も多いと言ったが、話題の国際ロマンス詐欺の犯人らしいのにも出会った。どこで金を要求してくるかとわくわくしてメッセージをやり取りしていたのに、誰かが通報したらしく、突然写真のところに「強制退会になりました」と表示されて終了。捕まったのかどうかはわからないなあ。残念。こいつ婚活サギだな、と思ったポイントについてはまた次回

仕事人生右下がりの始まり

2020年04月07日 | オーバー50からの婚活覚え書き
 48歳のとき、私が担当していた大企業でコンビを組んでいた営業課長が他の営業部門へ異動となり、その部門から入れ替わりに新課長が異動してきた。これがケチの付き始めだった。その男性は、元の部署で「仕事しない」と評判だったからだ。
 案の定、他部門に来たのが不満だったのか、異動1か月で「うつ病」の診断書を出して休職してしまった。営業の人数はギリギリどころか足りないくらいなので、他の営業が担当する余裕はない。そこで、企業訪問、交渉は部長、私は通常の事務に加え、データ送信システム変更対応、パンフレット作成、その他もろもろの通常は営業が担当する業務を引き受けざるを得なかった。悪いことに、前課長の異動のタイミングで募集方法や給与控除システムの変更もあったのだが、その引継ぎが新営業にも私にもされないままだったのだ。
 そのため、当然思いもよらなかったミスが連発、その尻拭いに追われながら、訳のわからない仕事を東京の知り合いの営業に聞いたり、本社のシステム部や保全部門に聞きながら、残業残業でこなし、更に本社の保全業務が外部業者に委託されたときに引継ぎミスがあり、よりによってミスの尻拭いのところに更にミスが発生、本社、企業、営業部の間で揉めに揉め、私はとうとう鬱寸前、不眠、片頭痛、その他あらゆる体調不良に襲われ、いわゆる自律神経失調症となった。
 その後、「うつ病」の課長は退職し、数か月後にやっと代わりの課長が来た。営業も追加でやって来た。私はと言えば体調、精神ともなかなか回復せず不調を引きずっていたが、そんな中、49歳の時、登録したまま1年くらい放置していたサイト経由でTさんからメッセージが届いた。
「ほかの人のメッセージと全然違って、文章が上手できちんとしてるし、条件とかはっきり書いていて、ちょっと異色で目立った」というのが、彼が古い登録の中からわざわざ私に連絡をくれた理由だった。
 彼と付き合ったのは結局半年ちょっとくらいだったと思うが、私はすぐに彼を好きになってしまった。誰かを好きになるなど、20代以来だ。彼とのメールのやり取りが毎日の楽しみや張り合いになったし、精神的にもふさぎがちだったのが喜怒哀楽を取り戻した。落ち込んでいたところで出会ったので、余計に彼に気持ちが傾いてしまったのかもしれない。
 しかし、「セフレ以上恋人未満、お互い都合のいい間だけ」で始まった関係なので、それ以上になれることはなく(告白したが、「自分は多分応えられない」と言われた)、彼の転勤を機にお別れとなった。それがちょうど、50歳の誕生日の直後だった。彼と付き合っている間に、私の気持ちに変化が生じていた。「私でもまだ、誰かを好きになって、一緒にいたいと思えるんだ・・・」
 ちゃんと一生一緒にいたいと思える相手と出会いたい。そのためには本気じゃない出会いは無駄だ。結婚するかどうかは別として、結婚前提ぐらいで出会いを探さなきゃだめだ!
 そうして、アラフィフにして2度目の婚活がスタートしたのだった。
 

オーバー50からの婚活・プロローグ

2020年03月22日 | オーバー50からの婚活覚え書き
 初めて婚活をしたのは37か8歳くらいのことだったと思う。ご多分に漏れず、「40になったらこども産めなくなっちゃう」「それで後悔しないか?するかもしれないから、努力はしてみよう」「女一人独身で生きていくのは結局厳しいしな・・・」という理由だった。本当に結婚したいか、家庭を持ちたいのかと問えば、そこまでの確固たる信念はなかったと思う。
 その前準備のため、コンプレックスだった出っ歯を35歳から2年かかって歯列矯正で見られる程度に直した。(そういうやる気と計画性だけはある・・・)そして満を持して(?)某結婚相談所に入会した。
 そこのシステムは、性格チェックと双方の条件でマッチングした会員の紹介状を月〇人(忘れた。6人くらいだったかな)出してくれ、紹介状のプロフィール、性格、自己紹介を読んで会ってみたければお見合い希望を出し、相手もOKならば日時を調整してくれ、会社の事務所で30分間のお見合いをする、というもの。紹介状に写真はないので、写真を見て判断したければ事務所へ直接行けば見せてもらえるが、私は顔で判断したくなかったので(人の顔をとやかく言える顔でもないしな・・・)、それはしなかった。
 ほかに自分から申し込む方法があった気がするが、記憶がない。活用しなかったからだ。
 その相談所では結局3人とお見合いし、2人目3人目と交際開始となったが、数回のデートをしてこちらからお断りをした。相手に不満があったわけではない。3人目などはとてもいい人で、向こうも私をいいなと思っているのを感じたし、大みそかには家に泊まりに来てもらって一緒に年越しそばを食べたりした。
 が、お正月休み明け、私はお断りをして、さらに相談所自体も退会した。なぜか?
 このまま交際を続けていけば、すんなりその人と結婚するという話になるだろう。お互い条件も性格も合っているし、いい人だな、好きになれそうだな、とも思った。しかし、自分が何とか断る理由を探しているのに気が付いたからだ。つまり私は、その人云々じゃなくて、そもそも本当は結婚なんかしたくないのだと気が付いたのだ。
 入会からわずか3か月だった。子どもを産まない人生でも仕方ない、親には申し訳ないが、姉が2人甥っ子を産んでくれているので、勘弁してくれ・・・。
 そう決めると、身も心も軽くなった。彼氏いない歴=年齢だったので、婚活するにあたり「ここまで来たら結婚するまで清らかでいよう(笑)」と思っていたが、それもやめだやめだー!!だいたい私はそれほど道徳的な人間じゃないのに、無理してたぜ!
 というわけで、出っ歯を直したおかげで10代からくっきりしていたほうれい線も薄くなり、自分の外見コンプレックスが弱くなった私は、その後約10年、出会い系サイトを活用して「結婚はしないけど継続的なお付き合い希望」「割り切り」の両方で男性とお付き合いしたりしつつ、「結婚しない人生」を送っていた。
 

人様が興味あるのかないのかわからないけど;

2020年03月17日 | オーバー50からの婚活覚え書き
 今夜の筑前煮その他の仕込みが終わったので、日曜に朝日酒造で購入した「久保田 萬壽 無濾過生原酒」(高すぎて一升瓶は買えなかったので、試飲持ち帰り用125mlを購入したのだ)を飲みながら、パソコンに向かっております。うまい・・・美味すぎる・・・!冷蔵庫で冷やしておいたので、ぐいぐいイケる!夫が帰ってくる頃には出来上がっていそうだで、「酒の匂いがする~!」と言われるんだよなー。でも、彼は仕事から帰宅したときに妻が酔っぱらってゴキゲンでも、「いいんじゃね?ポニョはお酒好きなんだから、好きなだけ飲みなよ」と言ってくれる、とてもできた旦那さんなのだありがたい・・・。
 帰宅した夫の話では、日曜日、同僚も伊勢丹長岡店に限定スイーツを買いに行ったらしい。が、10時半の時点ではすでに限定ものは完売していたそうな。10時に行って、良かったな!

「結婚しなくても幸せになれる時代に、私は、あなたと結婚したいのです」というゼクシイのコピーがテレビで流れていたころ(2017年)、私は毎日地下鉄の車内広告でゼクシイの記事を眺めながら通勤していた。何しろ女性専用車両なもので、いつも立つその位置は、ゼクシイじゃなければ「パートナーエージェント」の広告が固定だった気がする。ちょうどその頃は、婚活サイトでの婚活は難しいなと見切りをつけて、結婚相談所に登録しようとしていたと思う。
 まさしく、そのほんの数か月前までは結婚する気などはさらさらなく、そこそこの収入と貯金、自分名義のマンション(ローン返済中)もあり、大学を卒業する前から一貫して「結婚しないで定年まで勤めあげる」という人生設計は変えていなかった。旅行友だち、ご飯友だち、オタク友だち、愛する猫たちもいる。会社や仕事はだんだん雲行きが怪しいけれど、今の退職金でもローンは完済できるので、最悪リストラされたり辞めることになっても何とかなるだろう・・・。
 と思っていたのだけれど、「2年、婚活する。それで結婚できなかったら人生設計は変更しない」と決意した結果、こうして、夫と猫たちと犬(?)と暮らしている。そのきっかけや、婚活中の出来事などを、需要があるのかないのか、人様が興味があるのかないのかわからないけれど、忘れてしまう前に、今後ぼちぼち書いていこうと思う。ま、合間合間に日常のアホ話が・・・いや、アホ話の合間に書いていくことになるけど。しかし!すでにボケ老人に片足突っ込んでいるので、忘れたところはすっとばし、記憶が不確かなところは不正確になるかもしれないが、それはご容赦のほどあと、ほんと~に人様の参考にはならないと思うので、生ぬるく読み流していただければ幸いです