フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

coming and going letter-9-

2010年06月27日 | テガミバチ関連

注意!!
①これはいわゆるボーイズラブというジャンルの女性向け小説であり、同性間の恋愛を扱っており、性的表現を含みます。このジャンルに興味のない方、そのような内容を苦手とする方はお読みにならないよう願います。
②テ○ミバチ「サンダーランドJr.Xゴーシュ」です。このカップリングやゴーシュ受が苦手な方はご遠慮ください。
③設定については大部分捏造しております。くれぐれも信じないように!(笑)
④文章の一部は、うっかり目に入らないよう反転させることがあります。反転箇所は携帯からは読めません。ご了承ください。


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 そのまま彼の上に突っ伏して息を整えていたが、理性が戻ってくると血の気が引いた。ケガをさせてはいないか、彼の制止を聞いていなかったのではないかと心配になる。
 私はそっと体を起こし、ゴーシュを見下ろした。彼は眠っているように目を閉じて、少し速い呼吸をしていた。
「……ゴーシュ……?」
 彼はすぐに目を開け、何度か瞬いた。
「……はい」
 その声が落ち着いていたので、私はほっとした。
「大丈夫か?ひどく痛むとか、気分が悪いとかいうことはないか?」
「大丈夫……です……。少し…驚いただけで……」
 彼はおずおずと微笑んで、両手で目もとを拭った。彼を泣かせてしまったことに胸が痛んだが、その一方でぞわりと官能を刺激されてしまう。私は未練を残しながら、ゆっくり自分のものを引き抜いた。彼の眉がきつく寄せられ、抜けると同時に深い吐息をついて、脱力した。
 彼の横に寝そべり、まだ達していない彼のものを手で包み込む。やはり、後ろへの刺激だけでいけるようになるには、私も彼も経験を重ねないと無理だろう。
 彼は私の方に寝返りを打って身を寄せ、私の視線から逃れた。……彼のものはむしろ萎えていってしまって、私は困惑した。
「……ゴーシュ、やはり具合が悪いのか?」
 彼は首を振った。
「……すみません……。そうされるのは恥ずかしくて…とても、申し訳ない気がして……どうしたらいいのかわからなくなるんです……」
 彼が感じていることは、なんとなくわかった。彼の中では自分の快楽は「いけないこと」で、ましてそれを他人に与えてもらうことに、罪の意識を感じるのだろう。
「でも」
 彼は肘で体を支え起こした。
「誤解しないでください。あなたとこうするのが嫌だということではないんです。とても嬉しかったし、とても満足しているんです。特にさっきの……その……」
 彼は真っ赤になった。
「あそこに……入れられるの……気持ちよくて……びっくりしてます……」
「だが、痛かっただろう?」
 腕を伸ばして抱き込むと、彼は素直に私の腕の中に身を委ねた。
「……痛かったですけど、痛いのが気持ちよかったとかじゃなくて……この神経は痛いと感じてるのに、その横の神経は気持ちいいと感じているような……ばらばらな感覚が一度にあって……。それに、あなたの苦しそうな顔を見て、ぼくとこうするのが快感なんだと思ったら嬉しくて……」
 彼の声が震えた。
「……とても、幸せでした……」
 私は、彼の肩を摑んでそっと顔を上げさせた。彼の目には涙が溜まっていた。
「……好きです……博士……」
「私も……愛している、ゴーシュ……」
 私たちは互いに求め合い、激しい口づけを交わした。


 まだ眠っているゴーシュをそのままに起き出し、私は風呂に入り身繕いを整えてから彼を起こした。彼がシャワーを浴びている間にコーヒーを入れておく。基本的に三食とも外食なので、家にある食料といったらコーヒーや茶葉、アルコールの他は、つまみのチーズやナッツ類しかない。朝食はハチノスへの出勤途中の屋台でパンなどを買って、事務所で食べることにしている。
 服を着替え、椅子に座る彼の動作を見て、それほどダメージはないようだと安心した。二度目にしたあと、ぐったりしてすぐに眠ってしまった彼が少々心配だったのだ。
 ゴーシュは一旦家に戻らなければならないので、まだ町が動き始めていないような時間に彼を送り出さなければならなかった。ほとんど会話もせず(互いに照れてしまって、ろくに目も合わせてもいない)、コーヒーを一杯だけ飲んで彼は慌しく上着を羽織った。
「……お邪魔しました、博士」
「ああ。気をつけて」
 顔を伏せがちに挨拶した彼は、だがすぐにドアを開けようとはしなかった。私も本当は帰したくなくて、促したりしなかった。
「……博士……昨夜は、あんなにあなたの心を伝えてもらったのに、ぼくはほとんどお伝えできなかったような気がして……」
 俯いている彼の頬から耳までが赤く染まっていく。
「……また、していただけますか……」
「……」
 私は彼を抱きしめた。
「当たり前だろう。私の方こそ、こんなんじゃ全然伝えきれていないのに」
 このまま、また抱いてしまいたい衝動に駆られたが、私は全身の理性をかき集めて、腕を解いた。
「今日はあまり無理をするな。何かあったら診療室に来なさい。…それじゃあまた、ハチノスで」
「はい。失礼します」
 彼は顔を真っ赤にしたまま、帰っていった。玄関のドアにもたれかかって遠ざかる彼の足音を聞きながら、思いついた考えに私は口元を緩めた。
 そうだ、彼にテガミを書こう。今何をしているとか何があったとか、日常のことと、それから、会いたい……と。
 君が会いたくなったらこのテガミを届けてほしい、と往復書簡を彼に送ろう。私の研究室を唯一訪れてくれる、愛しいテガミバチに……。


  
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 この話のテーマはとゆーか、思いついたときのイメージというのは、「恋は、遠い日の花火ではない」です。(某ビールの宣伝…)ぶはーっ(笑)…って、サンダーランド博士の心境ですよ!
 アンバーグラウンドって、平均寿命短そうな気がするんですよ。食料も乏しいし、気候もおおむね寒冷ですし。人生50年という意識じゃないかな。そうすると、30過ぎの(例によって捏造設定です。飛行船事故当時26歳、この本では6年後の32歳、ゴーシュ17歳という設定・・・なんですけど、原作に出てきた事故当時の博士を見ると、もっと若そうだったしまったなあ・・・)博士としては私たちでいう40か50歳くらいの感覚?そりゃーもう「恋は遠い日の花火」ですよ。
 なのにいきなりピッチピチの美青年、しかも清らかさん(笑)とフォーリンラブですからねえ・・・そりゃあ驚くしうろたえるし「犯罪だろう(援交・・・?)」とも思うでしょうとも!逃げ腰になるのも無理はないっつーことで。
 しかし、受けがイかないやおいってどうなの…。まあしょっぱなからイッちゃう受けってのもなんだかなーと思っておりましたので、あえてそうしましたが。それなりに経験のある博士に開発していただくと良いと思います。もう若くないのでそんなに焦らないだろうし(笑)…ホントはロイド館長の方が手練れだと思うけど(爆)
 そういや例の博士とゴーシュのカバーイラストの「テガミバチ」DVDが届いたら、画面で見たよりゴーシュが色気虫で倒れそうになった・・・。「狙ってる・・・狙ってるよ、博士のバックを!」
 ワタクシそもそも年下攻めですからね~。疲れた中年の中間管理職を口説く美形の年下攻めが大好物ですから!なのに・・・なんだなんだこのイラストはーっ!?どう見てもゴーシュ攻め(少なくとも精神的には)の博士受けにしか見えないっつーの
 というわけで(どういうわけだ)、9回にもわたりおつきあいありがとうございました!次は・・・次があるかどうかわかりませんがまたお会いできることを祈りつつ。再見!


ようやく歯の手術

2010年06月27日 | 日々寄る年波
 雨の日は外へ出かけない大義名分ができてよいですな・・・。
 ホントは不在配達連絡が入っていたのを郵便局に取りに行かなきゃとか、庭の木の伸び過ぎた枝を切らなきゃとか、クリーニング取りに行かなきゃとか、もろもろの「やらなきゃいけない」ことを「あ・・・無理」とか言って何もせず、一日中引きこもっていられる理由にできますもんね・・・。
 というわけで、1日ごろごろして昼寝までしてしまったワタクシでした。(溜まったビデオを見ている途中で寝てしまっただけですが)その代わり明日全部やんないとなー。やれやれ。

 さてさて、やっと金曜に歯の手術をしました。本当は先週のはずだったのに、歯医者に行って「あ、準備するね」と医者がばたばた器具を揃え始めたら・・・「縫合用の針がない・・・」
 針がなければ縫い針使えば?・・・って、それじゃ二階堂じゃん!(注※「動物のお医者さん」(佐々木倫子・花ゆめコミックス)で、二階堂君が猫の手術中に、犬が縫合用針をケースごと飲み込んでしまったため、裁縫用の縫い針で代用した)というわけにもいかず、また来週~となったのであった。いい加減な歯医者だ・・・。手術が延びるのはこれで3度目。呪われているのか?それともこれは守護霊が(いるのか?)「その手術はするな」と警告しているのか?という気がしないでもなかったが・・・結局4度目の正直(?)となった。
 問題の助手のねーちゃんは、まさにワタクシ的には「ねーちゃん」と呼びたいギャル系。「助手がいないとできない」とかぬかしていたので当然「歯科衛生士」かと思っていたのだが、私と同レベルのただのバイト(幸田は大学生のとき、歯科助手のバイト経験あり)じゃねーのか?
 ますます受ける気をなくしつつ、まずは麻酔。3回も打ちおって・・・うがいをしたらこの時点ですでに大量出血。へたくそめ・・・。
 顔にタオルを被せられているのでよくわからないが、メスで歯茎を切開している模様。おいおい、何回切ってるんだ?根元の手術じゃないのか?やっと歯根あたりをごりごりし始めるが・・・おいおい、ものすごい力入ってますけど、ちょっと手が滑ったら唇までざっくりいっちまいそうで、ものすごい怖いんですけど!!・・・と私はいつ医者が手を滑らすかわからない緊張で、硬直。いや~、いつもの道路工事のような治療を考えると、私が信用できなくたって仕方がないというものだ!
 途中で器具をいつもの削るやつ(あのキーンっていうやつね)に換える。いったい何してるんだ・・・。
「はい、これで終わり。もう縫うからね」「はあ・・・」ん?助手がやったことって、1回バキュームしたのと、1回、唇を押さえていたくらいだよな。あ、あと電話に出ていたか(笑)唇押さえるくらい、自分でやるよ・・・。バキュームも、水を出しながら削るときに当ててたけど、思いっきり顔に流れたしな・・・。
 医者は、「縫う」と言ったくせに、2針縫ったところで再度ごりごり削り始めた。おいおい、ちゃんとこれでよし、と自信持って終わってから縫い始めろよーっ!
 4針縫って終了。その場で化膿止めと痛み止めを飲まされる。
「強い薬だから、食後に飲んでね」
 ・・・って、おいおい、私ゃ会社帰りだから腹ペコですがな!飲ますな!
 所要時間は1時間。疲れた・・・体に力が入りすぎだったせいだな・・・
 会計のときに医者に聞いてみた。
「歯根のう胞摘出術になりますか?」
「違うね。前に詰めた薬が、組織が再生する邪魔してたのと、根が曲がって前の歯茎に向かっていたからそれが出っ張って当たって痛みがあったから削ったんだよ。まあ、強いて書くなら(私が保険請求できるかもしれないから、診断書に書くなら手術名は何になるのかと聞いたので)歯根端切除かな」
 ・・・オイオイー!それじゃおめーの初期治療ミスだろうがーっ!?この1年近くの通院費用と時間を返せー!
 というわけで、その日は夕食代わりにプリンを食べ、ひもじいのはお茶とかジュースとか水分でごまかした。だって物が当たると痛そうだったんだよー・・・。
 ううう、しかし、歯根端切除では手術給付金出ないような気がする・・・(だって今まで1度も請求取り扱った記憶がない・・・)。会社行ったら保険金部に聞いてみよう・・・。

たまげた

2010年06月20日 | 極めて日常茶飯事

 先週いきつけの本屋へ行ったら、
 『おもてなし武将隊 公式写真集』
 の宣伝ポスターが貼ってあってたまげた
 説明しよう!「おもてなし武将隊」とは、名古屋市が失業者対策&観光促進対策として結成した、コスプレ集団のことである。(これで合ってるのか・・・?)いったいだれが面接したのか、イケメン揃いで、今の戦国・歴史ブーム(っつーか、歴女ブームっつーか・・・)もあいまって、名古屋では大人気を拍し、今やテレビやイベントにひっぱりだことなっている。最初は数人の有名武将だけだったが、今は増員されて腰元や小姓までいるらしい!
 そういやこの間友人が母親につきあって、「なごや駅ちかウォーク」(名古屋市交通局主催の、地下鉄駅から出発するハイキング)というのに参加したら、おもてなし武将隊の人が配置されていたと言っていた・・・。ちょうどそのときは、前田利家生誕の地が近かったからと思われるが(もちろん、前田利家とその取り巻きの方々が登場)、イベントなどでは写真を撮ったりするのに並んだりしなければいけないのに、このときは何しろ参加者のほとんどが年配者で参加者もそんなに多くなかったので、写真撮り放題、ツーショットだってし放題、その上参加賞に「おもてなし武将隊便箋」をもらった(なにこれ?名古屋城の売店とかで売ってるの?)というので、これはおっかけの皆様には穴場のイベントかもしれない・・・。
 そもそも名古屋は去年「世界コスプレサミット」の会場となったり(偶然そのとき市役所にパンフレットを搬入しに行っていた私は、市長を表敬訪問する参加者たちが、コスプレ姿のまま市役所にぞろぞろ入っていくのを目撃してしまった・・・)、オタクに理解のある(というか、市役所の企画室とかそういうところにオタクがいるんじゃないのか?!)都市なのかもそれない・・・。
 説明が長くなったが、それにしても、公式・・・公式写真集って・・・どうしよう、奥付に「協力:名古屋市観光産業振興課(正式な部署名なんて、今担当はずれてるから知らん)」とか「推薦:名古屋市教育委員会」とかなっていたら!(なっていそうだ・・・)それに・・・ちょっと・・・ちょっと見てみたい気持ちも・・・(←いや別にファンだからとかじゃなく、怖いもの見たさ・・・じゃない、どんな写真なのか興味が・・・。やっぱ背景は名古屋の観光名所なのかしら。金のしゃちほこをバックに記念撮影風、とか、桶狭間古戦場公園で今川義元を討ち取るシーンを再現!とか??)。
 ああ、気になるー!気になるし、マジでたまげたよー!!


coming and going letter-8-

2010年06月20日 | テガミバチ関連

注意!!
①これはいわゆるボーイズラブというジャンルの女性向け小説であり、同性間の恋愛を扱っており、性的表現を含みます。このジャンルに興味のない方、そのような内容を苦手とする方はお読みにならないよう願います。
②テ○ミバチ「サンダーランドJr.Xゴーシュ」です。このカップリングやゴーシュ受が苦手な方はご遠慮ください。
③設定については大部分捏造しております。くれぐれも信じないように!(笑)
④今回文章をすべて反転させているため、携帯からは読めません。ご了承ください。


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 彼の体中に口づけ、舌を滑らせる。時折くすぐったそうに体をよじっていた彼の息の中に次第に喘ぎが混じり、先程はほとんど反応しなかった彼のものも、芯を持ち始めた。
 私は彼を片手で抱き寄せて、もう一方の手を彼の脚の間から奥へと進めた。
 びくっ、と彼は体を硬直させた。
「痛いか?」
 私の胸に顔を伏せたまま、彼は首を振った。
 解剖学的な知識はあっても、臨床経験が豊富とはいえない私は、文字通り手探りで、内壁を指で押してその場所を探した。
「……っ」
彼が息を呑んだ。私の指も、感触を探り当てていた。それまでの抵抗のない柔らかい感覚とは違う、押せば押し返してくる存在感。
「あ……あ、んん……」
 しがみついてくる彼の指先が、私の胸に食い込む。彼が声を抑えようと口を閉じるほど、甘い淫らな呻きが鼻から抜け、私を煽った。ずっと中途半端な状態に置かれていたせいか、こらえるのがつらいほど私は勃起してしまった。
 彼の快いところを攻めてやる余裕などなくなり、もう彼を貫くこと以外考えられなくなってしまった。
 指を引き抜き、彼の脚を開かせ、その奥の色づいた蕾に雄の頭部を押し当て──何をされるかまだよくわかっていないらしい彼の、予感に怯えながらどこかあどけない表情が目に入った──蕾を開かせるように先端を捻じ込んだ。
「ンン……ッ」
 何の警戒もしていなかったのだろう、一気に半分ほど入ったところで、きつい締めつけが来た。ゴーシュは最初にわずかに声を上げただけで、すぐに歯を食いしばって声を殺している。そういえば彼は、ケガの治療のときでもいつも声一つたてず、涙も見せない。
 体を倒して彼に体重をかけると、重みでぐっと入り込む感覚があった。もう、ほとんど彼の中に納まっている。
「ゴーシュ……声を殺すと、体に力が入る。口を開いて…大きく呼吸して」
 彼がなんとか息をつき、握りしめていたこぶしが緩めたところまでは待った。が、そこまでだった。私は彼の肩を押さえつけ、突き上げた。彼の口から短い悲鳴が洩れた。私が彼の奥に打ち込むのに合わせて、切れ切れのむせび声が上がり続ける。それが苦痛だけではなく聞こえたのは、決して私のうぬぼれではなかったと思う。
 彼の中は熱く、柔らかいのにびくびくと締めつけてきて、たまらなく気持ち良かった。粘膜同士が擦れ合う擦過感も、彼と交わっている、彼を犯しているのだという実感を強くもたらした。私は、初めて自分でも声を上げながら迸らせ、果てた。


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 今回は反転部分だけということで、ずいぶん短いです。最後まで載せてもいいんですけど、携帯の人に不親切かなー・・・と。反転して見えないと、何が書いてあっても恥ずかしくないなーっ。(←大きな間違いです)
 というわけで、次回で終わりです。むしろHシーンより恥ずかしいセリフばっかなので、反転してしまいたい・・・


たまには花などめでよう

2010年06月19日 | お出かけ
 梅雨です。梅雨というのはもっとしとしと降るものだと思ったが、今年は熱帯のスコールのようにどーっと集中して降りますなあ。すでに最高気温は33度を記録。私の住むT市は、多治見市のように全国1番の最高気温を記録したりはしないので目立たないが、さりげなく2番、3番あたりにいたりして、とても暑い。まさか製鉄工場からバンバン熱気が上がっているせいではあるまいな・・・。
 さて、我が家のアジサイは先週盛りを迎えておりました。
   
 去年の方が大輪だったような・・・。まあいいや。今年はすでにN○K「趣味の園芸」でアジサイの剪定方法を見たから、来年にそなえてちゃんと切ろう。

 先週、友人と可睡ゆり園までドライブに行ってきました。友人は「ゆりって私のイメージでは1本だけ、すくっと立って咲いてるイメージなのに、これじゃチューリップじゃないの」とブツブツ言ってましたが、これもまたよし。黄色いゆり畑なぞは、ある意味スペインのひまわり畑のようです(笑)
                 
 
 
 斜面に植えてあるので、見上げても見下ろしても一面のユリでした。

 お昼に浜松でB級グルメの浜松餃子を食べたのですが・・・(行ったのは「福みつ」というお店。車なので駐車場が多そうで、道がわかりやすいところ、という理由で選んだら、一緒に行った友人が「あ、今システム開発中の会社のすぐ近くだから、場所わかるよ」とナビしてくれたので助かった~)、皮が厚くて焼くというより深めに油を敷いて揚げてある感じ。うーん、皮が透けるように薄くて柔らかくて、むしろ蒸し気味に焼いた餃子を食べ慣れてるせいか、硬くてあんまり好みじゃなかった・・・。
 あとは相変わらずついで(?)の古墳探訪。古墳は夏に行くものではない・・・。草ボーボーで、ヘビやハチがいないか気になってしょーがない。
 磐田市の銚子塚古墳に登ったら、裏側に「○○家奥津城(おくつき)」と彫られたお墓が建っていて、「古墳の上に墓・・・。つーことは、ここは私有地??」と首をひねってしまった。
 そのときの旅日記風アルバムはHPにUPしてあります。よろしければご覧くださいませ。ここをクリック→GO!

ああっ、葛の操が~~!!

2010年06月14日 | オタクな日々
 どうせ誰も観ていないとは思うけど、叫ばずにはいられないのだ!
 「閃光のナイトレイド」、葛が高千穂の毒牙にー!!
 ・・・などと言うと大変人聞きが悪いのだが、ワタクシにとってはそれくらいの衝撃だったのだ!
 葵の勧誘に失敗した高千穂勲は(ところで兄妹なのになんで勲と雪菜は違う姓なのかね?雪菜が今名乗っているのはコード・ネームなのかしら・・・)、ターゲットを葛に変更し、葛を誘拐(きゃときめいちゃうそれにしても、葵も葛も簡単に攫われすぎだっつーの)、彼の真の目的とやらを語って葛を口説いたわけだ。(「ただ話をしたいだけ」などと、口説いているのを感じさせない巧者っぷり。このナンパ師め・・・)葛は真面目で理想主義者だからさー、「次に来る世界戦争を終結させるため」「次の戦争を最後のものとするため」だの言われちゃあさー、ぐらぐら来ちゃうってもんだ!
 高千穂ってば、自分が狙われてるって気づいていながらわざと葵たちの攻撃を受けちゃってさー、葛が自分を助けるように仕向けるなんて、上手過ぎ!今は迷ってはいても、葛は、このまま一旦仲間の元へ戻ってしまえばもう裏切ることはできないだろうから、ここで一気に行動させるため、今の彼には自分を見殺しにできないだろうと確信しての行動。うわあ、策士じゃのー!葛みたいな純粋培養の心理を手玉にとることなんて朝飯前。
 そもそも・・・葵ー!お前がちゃんと葛を捕まえておかないから悪いんじゃー!!女なんぞに(あ、死んだと思っていた妻だっけ・・・。あー、恋人かと思っていたのに、よくよく見たらエンディングに出てくる写真って、結婚記念写真だよねえ・・・。バツイチかい!)ふらふらしてるからじゃーだからどう見ても粘着質なエロ男なんかに乙女な(ぶはっ)葛が騙されちゃうんじゃないかーっ
 ああ~~このまま葛がやられてしまうんじゃないかと心配でたまらん!葛の貞操の危機だよう(注※いや、思想的にという意味だよ?高千穂の考えや目的に染められてしまうってことですよ)この先どうなってしまうのだ希望としては葵王子様が葛姫をエロ大魔王の手から救い出してくれることなのだがなあ!


 ・・・とコーフンのあまり、登場人物の名前を間違えてUPしてしまいました・・・。直しましたけど、うっかり読んじゃった10名くらいの方、すみません
 しかし、ワタクシ、葛の方が年上だと思ってたんですけど、葛は陸軍士官学校卒業したばっかっつーことは、20歳くらい?葵は・・・静音と結婚していたとか(設定では婚約となってたけど・・・)、海外留学していたとかいうし、若く見えるだけで葛より年上かー!?ちっ、年下攻めじゃないのか・・・でもまあそれならそれで、普段は葛が壁作って突っ張っていても、いざとなれば葵が包容力発揮して葛を守っていただきたいもんだ!

coming and going letter-7-

2010年06月13日 | テガミバチ関連

注意!!
①これはいわゆるボーイズラブというジャンルの女性向け小説であり、同性間の恋愛を扱っており、性的表現を含みます。このジャンルに興味のない方、そのような内容を苦手とする方はお読みにならないよう願います。
②テ○ミバチ「サンダーランドJr.Xゴーシュ」です。このカップリングやゴーシュ受が苦手な方はご遠慮ください。
③設定については大部分捏造しております。くれぐれも信じないように!(笑)
④文章の一部は、うっかり目に入らないよう反転させることがあります。反転箇所は携帯からは読めません。ご了承ください。


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 いやなときはいやだと言ってくれ、と言った私に、彼は「したこともないのにいやかどうかなんてわかりません」とむっとして言い返した。が、それが虚勢なことはすぐにわかった。彼の体は緊張のせいで冷たいままで、性器を愛撫しても感じてはいるようだが、なかなかきざしてこなかった。これではもどかしいばかりだろうと、途中でやめて彼の緊張を解すことにした。
 腕枕をして抱きしめた彼に、何度もキスをしながら、背中や腰をあやすように撫でる。そのたびにびくりと震えていた彼だったが、次第に慣れて硬かった体から力が抜け、体温も戻ってきた。
「……女性とも、したことはないのか?」
 彼はこくりとうなずいた。予想通りの答えだが、幼なじみのアリアとは仲が良く、はた目には恋人同士に見えないこともないので、ひょっとしたらとも思ったのだが。
「自分でするときは、ちゃんといける?」
 一応、確認する。そうでなかったら、医者としての私の出番だ。幸い、ゴーシュはうなずいた。
「……何度か、したときには……」
「何度か?」
「ええ。仕事に出かけなければいけないのに、どうしても治まらないときとか……」
 私は、驚きを表に出さないようにさりげなく尋ねた。
「性的欲求の解消のためにすることはないのか?」
「……そういうことがあるのは知ってますけど……」
 ゴーシュは言いにくそうに口ごもった。
「あまり…感じたことがなくて。大抵仕事で疲れているからベッドに入った途端眠ってしまうし、それに……」
「それに?」
「……心弾を撃つと、その……たまにあるそういう感じも、消えてしまって。……もしかしたら、いけなかったでしょうか?」
 私を見上げた彼の真剣な表情に、私は答えてやることができなかった。彼くらいの年頃の青年たちの持つ荒々しさや猥雑さが、彼に感じられない理由の一つを知った気がした。
 私には心弾を撃つ才能はないので、彼らの感覚はよくわからないが、熟練してくると、個人の癖や得手不得手はあるにしろ、どんな「こころ」を込めるか、コントロールできるという。するとゴーシュは無意識に、そういった自分の欲を心弾として、自分の中から抹消しているのかも知れない。彼が話してくれたヘッド・ビーになる夢も、彼の誇りや彼自身の生活を豊かにするためではなく、その動機は妹のためだ。すべては妹のために、もしかしたら彼は、性的なものだけでなく、彼自身の望みや欲を、そうやってすべて捨てているのではないかという気がした。
 そうだとすれば、彼が私に向けてくれた感情は、とても貴重なもので……初めて、彼自身でも捨てきれなかった想いなのかもしれない。
「ゴーシュ……」
 愛しくて、それ以上に彼が不憫でならなかった。私は、彼を力の限り強く抱きしめた。
「私は君が欲しい。心だけでなく、体もだ。君も同じように、私を欲しいと思ってくれたら嬉しい。だから、そういう欲求を必要ないものだとは思わないでほしいんだ」
「……わかりました、サンダーランド博士。心弾の撃ち方を変えるようにしてみます」
 本当にわかったのかわかってないのか、彼は神妙に答えた。
 私は体を起こし、向き合って横たわっていた彼の体の上に乗りかかった。本当は彼には快いだけの経験で終わらせるつもりだったが、やめた。「欲しい」という切迫した生々しい感情を、それを互いに向けられるのは愛し合っている者同士だからこそだということを、彼に知ってほしかった。
「……ゴーシュ、君に苦しい思いをさせるかもしれない。だが、私の正直な気持ちを感じてほしい」
「……ぼくは、最初から、そうしたいと思ってました、博士……」
 揺らめくランプの光に照らされた彼の表情は、天に向かって祈る女帝のイコンを思い出させた……。


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 反転ばっかになってしまう前に、切りました(笑)次回はやっと(?)Hに入ります携帯の方はすみません・・・

 この話には全く関係ない、役に立たない人物解説。
 ・・・とゆーか、全然話どころかひとコマだって出てこないゴーシュとシルベットの父親。
 ラグは父親がいない&不明でもしょうがない。ラグの母親はたぶん首都から逃げてきたみたいだからね。でも、あの兄妹の父親が全く出てこないのは恣意的な気がする。だって、アリアとゴーシュが幼なじみってことは、母親がシルベットを身ごもる前からのご近所づきあいの可能性が高い(もしかして、シルベットを身ごもった状態でユウサリに越してきた可能性も否定できないけどね・・・)。なのにシルベット出産のときに父親は不在、その後も登場せず。・・・アレか。父親は母親のところに夜這いしていただけかい。そうでなきゃどこかで逢引きしていただけか。うーむ、じゃあゴーシュとシルベットの父親が違う可能性もないとは言えないよなー。それともまさか、アルビス種は単性生殖なのか?!(冗談です・・・って、あながち冗談でもなく、政府が人工的に妊娠させていたという可能性はアリかも?)
 そもそもゴーシュは瞬きの日に「母親の記憶をなくした」っていうけど、「父親の記憶をなくした」とは全く言っていない、つまり、最初から「父親という存在が記憶にない」。となると、少なくとも確かなのは、
「母親は結婚せず兄妹を出産。ゴーシュは父親の顔を知らない。ゴーシュとシルベットの父親が同一かどうかすら不明。父親はもしかしたら多少は金銭的援助をしていたかもしれないが、母親死亡後はその様子はない」
 ということだけですかねー。
 あの世界ではあんまり人種の差がないような気がする(狭い世界だし、貧富の差はあっても文化的に差異はあまりなさそうだし・・・)のに、「アルビス種」だけ名前が出てくるってことは、相当特殊、あるいは希少と見なされているってことだと思うんですよね。ラグの母親は政府に連れされられ、ラグは「彼自身のものでない」記憶を大量に持ち、人工太陽は人々の「こころ」を食っているらしいと示唆され、ゴーシュは「瞬きの日」の光の中にいた、ただひとりの生存者(記憶は一部失ったけど)・・・と、どうもアルビス種は女帝制度や人工太陽に深く関係しているものと思われます。早くすべての謎が解明されないと、私はあーでもないこーでもないと予想しちゃーはずれたと言ってじたばたし続けるんだろうなー

 


会社の研修に行ってきました

2010年06月11日 | 実録!生保でワーキング~

 昨日今日と、会社の研修センターで研修を受けておりました。
 研修センターからは太平洋が見え、夏には海水浴場となるが・・・夏に来ようといつ来ようと、私たちには「そんなの関係ねえ」ですよ・・・。
 毎年恒例になってしまった「内務主任研修」。リストラやら職種転換やらで、年々人数が減っていく・・・。あいにく出世して「主任」でなくなったから来なくなった、という人を見たことがねえなー、と思う。そんな中で人事部長が「ダイバーシティ」(国籍・性別・宗教・障害などによる職場での差別や障壁をなくす・・・みたいなことだと思ってくれ)についてしゃべり、「女性の管理職登用を増やす」みたいなことを言っていたが、所詮地方店舗勤務の人間には縁がない話だ。「管理職にするから東京(大阪でもどこでもいいけど)に転勤」とか言われても迷惑なだけだしな!
 さて、研修の内容はおいといて、今朝はセンターを出るので、部屋を片付けなければならなかったのだが、ベッドのシーツを剥がしながらふと思い出した。私がまだ入社したばかりの頃は、研修センターの管理人も会社が雇用している社員だったせいか、すごく厳しく、シーツの畳み方、掛け布団の畳み方も決まっていて(確か縦方向に先に畳むんじゃなかったかな)、シーツなどは角と角を揃えて畳まねばならず、汚いと研修が始まる前に呼び出され、やり直しをさせられたものだ・・・。どうせクリーニングに出すんだから、どうでもいいじゃん、などと私は反抗的に思っていたが、まあ新人の性根を鍛えなおす(笑)軍隊的発想なんだろうなーと今となっては思う。今は経費節減、リストラを経て食事や管理を業者に委託するようになったので、当時に比べれば緩くなったよな~と思う。それに、手土産なんか持っていかなくてもいいし!(信じられんことに、自分の会社の研修センターに業務の一環で行くのに、そこの職員さんたちに「よろしくお願いします」って手土産持っていく慣習があったんだぜ~)
 研修嫌いのワタクシ(そもそも外泊がめんどいし、顔を覚えられないので必ずある懇親会も苦痛だし・・・)にとって、研修の唯一の楽しみは食事。「あまりおいしくない」と評判だが、私は十分おいしいと思うんだけどな~(私が作らない料理が出てくるし・・・)と思っていたところ、なんと業者が変わっていた。おおっ、品数が多い!量も多い!毎度デザートがつく!(これはたぶん、今回の研修参加者が女性ばっかだからだろう・・・)すげー!と感動。なのに、なのに・・・今日の昼食、午前の研修が15分オーバーしてしまったというのに午後の開始時間は変わらず、その上「関東地方だけで放送された、会社が登場したテレビ番組ビデオを見てもらいたいから」と5分前集合となり、昼食時間が40分しかなくなってしまった。昼食のメニューは私の好きなものばっかりで量も多かった(私は食べられますよ!)。全部食いてえ~!とガツガツ食べたが、歯磨きもしなければならないし、結局時間切れで完食できなかった。くやしー!!
   


よろよろ

2010年06月06日 | 日々寄る年波
 このところ3週間も不正出血が続いているので、うんざりだ・・・。ううむ、原因として考えられるのはまずは病気だが、まあ病気じゃなかろう、と調べたら、卵巣機能不全が出てきた。うむうむ、これだな、と思ったらそのまた原因が「思春期のホルモンバランスのくずれ、更年期」・・・やっぱそれか・・・「プレ更年期だも~ん」と言うのはやめて、そろそろ「更年期なんだよー」と言うべきか・・・。ううう、でも早すぎるよー一応医者に行って病気でないことだけ確認すべきかな・・・
 さて、去年の8月からず~~~っと治療中の歯髄炎。医者もお手上げになって、もう手術しかないということになった。先々週予約しておいたのだが、本部長が来ての会合が長引いて、15分遅刻したら、「助手の勤務時間が過ぎちゃうから(パートなんだよ・・・)今日はできません」と言われ、とぼとぼと帰るはめに。
 再度予約して、今度は仕事を大急ぎで終えて時間前に行ったら・・・「助手が体調不良で帰ってしまって今日はできなくなりました」・・・って、えええー?!と口をあんぐり開けながらまたとぼとぼ帰るはめに。
 しかし・・・しかし!よく考えたらムカつく話じゃん?体調不良の方は、むしろ腹立たないけど、最初の遅刻は・・・15分だぜ?私が行ったらちょうど別の患者が帰るところだったから、もしその患者の治療が長引いて手が離せなかったら、私が時間通りに行っていたとしても開始は遅れたよな?そもそも麻酔かけて歯茎を切開する手術なんだから、出血が多いとかうまく患部が取れないとかで、15分くらい長引くこともあるのは予想の範囲内だよな?もしそうなったら途中で帰るとでもいうのか?!
 そういう可能性を考えると、遅刻した私が悪いのはわかってるけど、15分の遅刻でこの仕打ち・・・。は・・・腹立つ!いくらなんでもあんまりだ。その助手にも、助手の主張を受け入れた医者にもムカつくぞ

coming and going letter-6-

2010年06月06日 | テガミバチ関連


注意!!
①これはいわゆるボーイズラブというジャンルの女性向け小説であり、同性間の恋愛を扱っており、性的表現を含みます。このジャンルに興味のない方、そのような内容を苦手とする方はお読みにならないよう願います。
②テ○ミバチ「サンダーランドJr.Xゴーシュ」です。このカップリングやゴーシュ受が苦手な方はご遠慮ください。
③設定については大部分捏造しております。くれぐれも信じないように!(笑)
④文章の一部は、うっかり目に入らないよう反転させることがあります。反転箇所は携帯からは読めません。ご了承ください。

  
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「座ってくれ。何か飲むか?」
 スエードは首を振った。私は彼と自分の上着をハンガーにかけながら、迷っていた。……何もかもが言い訳だ。私はただ、彼に嫌われたくないのだ。自信がない。この体も、彼から見たら十分に「オッサン」な年齢であることも、今となっては苦々しいだけの「恋愛遍歴」も、彼の目にどう映るだろうか。
「風呂を使うか?」
「いえ、入ってき…あ……お借りします」
 私はバスルームのランプを点け、洗濯してある自分のパジャマと新しい歯ブラシを用意してやった。
 彼が出てくるのを待つ間、グラスに注いだ蒸留酒を空けながら、私はようやく心を決めた。
 バスルームのドアがそっと開いて、おずおずとスエードが出てきた。
「お先にありがとうございます」
 借り物のパジャマに借り物の室内履き、腕に脱いだ服をかかえた彼は、常より幼く少女めいて見えて、私は慌てて目をそらさなければならなかった。
「冷えるから、ベッドに入っていなさい」
 隣りの寝室に彼を案内し、私は朝脱いだままの自分のパジャマをベッドから拾って居間に戻った。
 寝る仕度をしてから寝室に入っていくと、言われた通り毛布の中に入って膝を抱えて座っていたスエードは、ぱっと顔を上げた。
 人工太陽の光を遮るため、寝室のカーテンは厚い生地で作られている。バスルームから持ってきたランプをナイトテーブルに置くと、スエードは眩しげに目を細めた。その表情は硬く、ひどく緊張しているのがわかった。
 毛布をめくり、彼の横に並んで座った。
「……手……」
「え?」
「手袋、はずしたんですね」
「さすがに家の中ではな」
 彼の視線が、私の立てた膝の上に載せた剥き出しの手に向けられていた。
「さわっても……いいですか?」
「ああ」
 私は自分からその手を差し出した。それを両手で包み込むように取り、彼はそっとさすった。
「……熱かったでしょうね……」
「どうだったかな。幸いなことにすぐ気絶したようで、あまり憶えていないんだ。そのあとも一か月くらい睡眠薬と麻酔のせいで記憶が飛んでしまっているしな」
 スエードは目を上げた。
「腕だけではないんですか?」
「……ああ。腕と…腹と胸だ。……見るか?」
 彼は私をじっと見つめて、うなずいた。
「あなたがいやでなければ……」
 私はパジャマの上を脱いだ。彼がはっと息を呑む気配がした。だが、彼は目をそらさなかった。
「……君を、不快にさせると言った……」
 自分で言いながら、自己嫌悪がこみ上げる。自分は、彼を試している。彼がためらいの表情を見せてくれれば、それを理由に彼を傷つけずに、このまま友人でいられる。そうでなければ……
「痛みはあるのですか?」
「いや。もう六年も経ったからな。多少鈍かったり逆に敏感だったりするところはあるが……」
 私はその先を続けるのを忘れた。彼の手が、私の胸に触れたからだ。
「ス……」
 彼は私の胸に唇を寄せた。そっと、何度も。こんな状況にも関わらず、それには性的な意味はなく、敬虔でさえあった。
「あなたが、生きていてくれてよかった……」
 彼は私の手をとり、接吻した。
「あなた自身を含めて、事故の前のあなたを知っている人にとっては、今のあなたは以前とは違うとしか思えないのかもしれませんが、ぼくにとっては、今のあなたがすべてです。ぼくが好きになったのは、今のあなたです。あなたを……ずっと好きだったんです。だけどあなたは…それを信じてくださらない。だからぼくは、自分の心をあなたに伝えたい。あなたに触れて……あなたに触れられたい」
 そう言ってゴーシュは、身を伸ばしてキスを……ひどくためらいがちでぎこちないキスをすると、恥ずかしげにうつむいた。
「……この先、どうしたらいいのか知らなくて……。すみません……」
 私は、彼の肩を抱いて引き寄せた。私の卑屈さや臆病さが、傷つけたくないといいながら却って彼を不安にさせ、傷つけてしまった。本当に私は大馬鹿者だ。
「ゴーシュ……私も、君に触れたい……」
 肩を震わせ顔を上げた彼に、私は口づけた。


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前回に引き続き博士が超乙女で、なんだかなー・・・うっかりするとゴーシュ×Jr.になりそうで危険、危険(いや、1回くらいはいいんじゃないの。煮え切らない博士をゴーシュが押し倒してもさ!でもそーにゅーはナシでお願いします。ゴーシュにぱっくりされて、「だめだ、よせゴーシュ・・・!」とか言って恥らいながらイッちゃう博士ってどうですか・・・。うわ、考えたら萌えてしまった!危ねえー!

 
 この話には全く関係ない、役に立たない人物(?)解説。
 エミュー・・・オーストラリア生息の鳥の名前・・・じゃなくて、夜想道2番街にあるピンク・エレファントという薬草屋兼情報屋の主人。裏情報だけでなくあやしげな薬も売ってそうだ・・・。
 きっとまだ10代のロイド館長が、先代店主に持病の薬を買いに来ていた頃に知り合ったに違いない。が、知り合った場所は店ではなく、若者がたむろするヤバめのクラブに出入りしていて、お互いぶいぶい言わせてたので顔見知りではあったところ、親の経営する店(エミューは小遣い稼ぎにこっそり薬や煙草を持ち出してクラブで売ったりしていた)に来たロイドと顔を合わせてしまい、それで親しくなった・・・というのが幸田の勝手な設定。じつはエミューは最初、クラブで見かけた美少年だったロイドを秘かに落としたいと思っていたが、ロイドがバリバリの攻め(しかもバイ)と知って残念に思っていた過去あり。(・・・って、ますます妄想設定膨む)しかもそれをロイドに知られていて、それもあって年下のロイドに「君」付け呼ばわりされても許しちゃってる。今でもけっこー黙ってりゃ好みのタイプなので、惚れた弱みってヤツ(笑)
 ・・・うーん、館長の方が年上という可能性もアリだけど、その場合ちょっと妄想設定変わるなー・・・って、お前の勝手設定ばっかで人物解説になってないじゃないかーっ!!