フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

オススメB級特撮新番組(笑)

2010年01月31日 | オタクな日々

 平日は仕事に埋もれているため、オタクに戻れるのは(オタクが本性で社会人というのは仮の姿なんかい!)週末のみ。・・・つーことで、土曜はDVD見たりマンガ読んだりする日だ。
 夜中のテレビなんかもう見る暇ねーや、と絞って録画しようとしたら、現在1番組しか録ってませんよ。テニプリものだめももういいや・・・と思ったら、そうなりました。しかもなぜかB級特撮(?)もの。
 いや、もう、どうして私はこんな番組ばかり見つけてしまうかなーでもおもしろかったんだもん。先週から始まった『古代少女ドグちゃん』。
 新聞のテレビ欄で「新」マークがついていたのを見つけたときはスペースの関係上『古代少女』としか載ってなかったんですな。で、デジタルテレビなんだから番組表をチェックすればいいところ、どうせ一応観るんだから、と内容を確認せずタイマーにしたわけですよ。「古代少女ねえ・・・。ヤマタイ国時代の歴史スペクタクルアニメとか?いやいや、古代の女の子が現代にタイムスリップとかしてきて騒ぎを巻き起こすギャグアニメかしらん」というのがワタクシの予想でした。
 そして実際に観てみたら口があんぐり。オープニングからB級の臭いがプンプンする(ワタクシ的には褒め言葉です)、特撮というのも迷うような着ぐるみもの。しかも嬉しいことに、私の好きな窪田正孝君が主役級(主役はドグちゃんですが、彼女に振り回される少年役。ちなみに彼の父親役は上川隆也)で出演しているではないですか!なんでこんな(失礼)番組に・・・。この間はN○Kの連続歴史ドラマの主役を張っていたというのに!(笑)(いやー、かっこよかったですねー。『ケータイ捜査官』から比べると大人っぽくかっこよくなったもんだと感涙にむせんだものですよ。なのに、またちょっと情けない引きこもり少年役かい!
 この番組、一言で言うと「男の子にちょっぴりサービス付き巨乳(爆)魔法少女系特撮」って感じですかねー。妖怪退治の使命を帯びて、相棒の土偶(ドキゴローっていうんだぜい。漢字にすると土器五郎・・・?)と共に現代に蘇った縄文時代の少女ドグちゃん(土偶・・・)が、母親を亡くして引きこもっていた誠を下僕に、妖怪退治をしていくのだが、ドグちゃんも巨乳で露出の多い衣装なら、毎回のゲスト妖怪がみーんな巨乳で、胸の谷間をばっちり見せていただけるという、男子中高生向け特撮でございます・・・。
 いやもう、この妖怪のやってること(巨乳に引かれてくる男達を食ったり巨乳にしたりというばかばかしさ・・・いやいや、よく考えれば大変なんだけど、ばかばかしさ加減が消えないのは、巨乳というだけでふらふらするアホどもがと思うと、どーも同情が湧かなくってねえ・・・)も、ドグちゃんの変身(?)シーンも、なんだか笑うしかないというか、なーんも考えずに、「いやー、巨乳もいいもんだねえ」などとエロおやじと化しながら観られて、大変楽しい番組です。オススメ。(誰に?!)(あ、にーちゃん、この番組観てる?きっと観てるに違いないと思うけど、万が一観ていなかったら絶対観てよー。おもしろいよー


心を亡くすと書いて

2010年01月24日 | 極めて日常茶飯事

 忙しい!・・・って、私事で忙しいならいいんだけど、仕事が忙しくて平日は何をする気力もない・・・というわけで、1週間ぶりにPCを開いたら、やほーめーる(爆)の迷惑メールフォルダーが1000通を超えていた。迷惑な・・・。
 残業代なんかいらねえ!と叫んでいるにもかかわらず、今月も稼ぎまくっています。休みたい・・・。が、来週がヤマだ。休むどころか遅刻も早退もできない。過労で低血圧になり、起き上がれず休んだ後輩が、「幸田さんって精神的にも肉体的にもタフですよねー」と言ったが、不本意だ・・・。うつ病にだけはなるまい、と毎日ドーパミンだかセロトニンだかを放出するようにしてるんだよー。つまり、妄想ばっかしている(笑)今の妄想ネタはもちろんゴーシュそのうちここに載せてしまうかもしれない・・・
 それと、週に1日は必ず歯医者の予約を入れて早く帰るようにしている。あまりの忙しさに11月に1か月歯医者へ行かなかったら、歯髄炎が悪化っつーか、好転していたのが元の木阿弥に。またほじくって消毒薬を詰めるという作業を延々繰り返してますよ!こうして使わなくていい医療費を使ってしまうわけだ。サラリーマンが忙しくて医者に行けない→早期発見・早期治療ができない→病気が長引く、悪化するなど医療費が余計にかかる→健保組合の収支が悪化→健康保険料が値上げになる→給料が減る、というわけだ!働いても働いてもわが暮らし楽にならざり、だな!
 医療費といえば、ぼけぼけしてると締め切りが迫ってくるな、と今日は確定申告書類を作成しておりました。医療費自己負担額が10万円を超えると医療費控除が受けられる、と1年間ためた領収書をエクセル表に入力して計算。・・・うへえ。15万円超えていたぜ!さらに、「こうも株価が低迷していては、何も売れないから使い道ないんだけどなー」と思いつつ、2年前に株式譲渡損失を申告しておいたら、今年から税制が変わって、株式等配当所得とも相殺できることになり、喜び勇んでQPとねずみの国の株主配当金、あと上場投資信託の配当金を相殺。・・・と言っても配当自体たいした金額ではないし、源泉徴収された税金も小額なので、戻ってくるのもちょっぴり。医療費控除とあわせて7000円くらいだった。それでも私にはちょっとした金額だー!5月のスパコミ参加費が出たじゃん(笑)
 スパコミといえば、初めて(つーか3年以上シティに参加してないからさ)オンライン申し込みというのをしてみた。おお、楽じゃん!と思ったが、送信してから気がついた。サークルカットって縮小しちゃうから、画面ではっきり見えていても写真のアミ潰れるし、その中の文字も見えなくなっちゃうんじゃ・・・?あり?それじゃジャンルもカップリングもわかんないよな・・・?
 あうー、だから出力して紙媒体にしないと私には加減がわからないんだってばー!ぐすんぐすん
 あと、ちょっぴり嬉しかったのは、abingdon boys schoolのライブが2月にあるんだけど、腰痛がひどいので立ち見席しか取れないならチケットとるのやめようと思って電話をかけたら、一回でかかって座席指定のチケットが取れたこと!2階だからステージからは遠くなっちゃうけど、休みながら観られる・・・。ラッキー年とると、気軽にライブにも行けないぜ・・・


ああっ、ゴーシュ~vvv

2010年01月11日 | テガミバチ関連

 皆さま、見ましたか~?テガ○バチ「死骸博士」の回!
 わたしゃコミックスで読んだからもう知ってはいたんですけどねー、でもまたこの話を見ると、堪りませんな!萌える~~!!
 あの、マッドサイエンティストで変態な死骸博士ことサンダーランドJr.博士すら、ゴーシュってば見事に陥落させちゃって・・・!私の目に間違いはなかった!(は?)こ、この、男殺しめ~~~!!
 さらに、アリアがバイオリン弾いているときの館長のセリフも要チェックですよ!アリアの調べを「美しいが、どこか悲しげだ」と評したのはいいんですが、この次!
「逢えない誰かを思い出させる調べだよ」
 と言うんですよ・・・!
 普通ならここは、アリアがゴーシュを想って弾いているわけですから、「(アリアが)逢えない誰か(ゴーシュ)を想って弾いているような(きれいで悲しい)調べだ」と言いそうなところじゃないですか。なーのーにー、「思い出させる」つまり、館長は「逢えない誰かを思い出している」わけですね・・・!!
 誰かって・・・もちろんこの流れでいけば(博士はラグの心弾のせいでゴーシュを思い出したという話で、ラグも博士の記憶の中のゴーシュを見、アリアの心を感じてゴーシュのことを思い出している)、当然館長もゴーシュのことを思い出しているわけですな!
 はあっ、はあっ、館長ってば、一体ゴーシュとどういう思い出があるというんですか~~!
 年齢的に考えて、館長はゴーシュより年上、つまりBEEの先輩だったものと想像されます。まあそう人数が多そうでないBEE達ですから、お互いが顔見知り(結構新入りの情報とか噂が回るっぽいし)にもなろうし、優秀なゴーシュは当時は有名だったろうし、同じく有能だった館長(でなけりゃ館長まで出世しないだろう)とお互いに知り合いにもなっただろうし、もしかしたらラグに対するコナーやザジみたいに指導(?)してくれる先輩みたいな立場だったかもしれないし。きっとそのうちアリアも交えて親密になったんだろうな~、というのは想像に難くないのですが・・・。
 しかし・・・!しかし、腐女子としてはついつい「それ以上」を想像(妄想)してしまうのですよ~~!館長はゴーシュに対して片思いだったんだろーとか、ゴーシュ失踪時はまだ館長じゃなくてまだただのBEEでしかなくて、だから上がろくにゴーシュの捜索もせずに事務的に懲罰を決めたり解雇したりしていく過程を、自分に何の力もないことを憤りながら歯噛みして見ているしかなかったんだろうとか、そしていつかゴーシュが見つかることに一縷の望みをかけて、彼との絆を失いたくなくて、現役引退の年齢になってもただ引退することを望まず、ハチノスに残るため幹部になるべく努力してきたんだろう、とか・・・!・・・ムッハ~(幸田の鼻の穴が広がっております。まるで、ニッチがラグに褒められたりしてぷくっと鼻の穴を広げるように・・・!)
 うお~妄想が止まらん!浅田センセー、お願い・・・!そのうち館長の記憶の中のゴーシュを見せてー!!それがどんなエピソードでも、それをオカズにごはんが3杯食べられます・・・!!


東北マニアな旅その3

2010年01月10日 | お出かけ

 3日目、雨。だけど日は射していたり変な天気。
 チェックアウトして車を玄関にまわしてもらうまでの間に、ホテルの売店で「萩の月」(仙台というとこの土産!というメジャーなお菓子)を探すが、ない。とYに言ったら「ここは岩手だからね・・・」と言われた。それもそうだった・・・。とすると、このまま買えないのか。ううむ、会社への土産の予定が狂った。
 出発客のラッシュが終わったのか、ドアボーイさん(オッサンだが)が荷物を車に積んでくれていると、ロビーや駐車場にいた従業員さんたちが見送りにわらわらと寄って来て、口々に「かわいい車ですねー」「初めて見たわー」とめずらしがる。ト○タレンタカーで借りた車は「iQ」。普通の乗用車の後ろ半分をぶった切ったようなコンパクトカーだ。一応4シーターだが、後部座席はとても狭く、私たちはシートを倒してトランクとして使用していた。確かにかわいいし(そう思って指定した)小さいだけに燃費もいいが、いかんせん、バックするとき後ろが見づらい!駐車場とかはバックで入れるし、しょっちゅう方向転換する(道に迷うからな!)私には、使いづらいよ。
 今日はYの運転。まずは遠野へ向かう。この天気だとスピード出せないから、往復に時間かかるかなあ、と心配だったので、花巻南ICから花巻JCT経由で釜石自動車道に乗ろうとした・・・が、いきなりICのETCゲートが開かなくて立ち往生。
「すまん・・・。カード逆向きに差してた・・・」
 だってうちの車のETC装置は、うまく入っていないと警告音が鳴るのに、これ鳴らなかったんだもん!
 料金所のおじさんがやってきて、「カード持ってるの?あそう。じゃあ降りるときは一般車用の料金所通って、このチケットと一緒にETCカード渡して。割引してもらえるから」とチケットをくれた。後続車の皆さま、足止めしちゃってすみません
 自動車道は東和というところで途切れていて、そこから先は釜石街道をちんたら走る。JR釜石線が併走しているのだが、単線だったので興奮してしまった。単線・・・なんか見るとテンション上がりませんか?なんか田舎に来たーって感じで。(失礼な)
「この線路、めがね橋を通るはずなんだけど。宮沢賢治が『銀河鉄道の夜』のモチーフにしたとかいう・・・。どこかなー。車から見えるかなー」
 と地図と見比べながら線路を追う。やがて、前方に石の橋が。見えるどころじゃなく、その下をくぐった。
「写真撮りたい!どこか車止められないかな?!」
「あれサービスエリアっぽくない?」
「何でもいいや、入っちゃえ」
 そこはスーパーマーケット(?)と併設されてるサービスエリアらしかった。しかもめがね橋(宮守川橋梁)が遮るものなく眺められる芝生エリアがあった。たぶん、観光客用にそうしてるんだろうなー。それにしても車から出たら寒い。そういえば朝テレビで見た天気予報では、岩手は最高気温6度、最低気温3度だった。それ、11月の気温じゃねえよ!東海地方の感覚では、真冬です。ウールかダウンのコート着るよ。一応名古屋よりは寒かろうと上着は秋用だが薄めのセーター2枚重ねにしてるんだが・・・。だいたい名古屋は旅行に来る直前あったかくて、最低気温が10度くらいだったんだぞやっとれん・・・。
  
 あとは寄り道することなく遠野へ。遠野伝承園の駐車場に車を置き、カッパ淵へ向かって歩く。カッパ淵は常堅寺の境内を突っ切っていったところにあった。
 とても素朴な小川という雰囲気だった・・・。浅い水は透き通っている。この川に沿って行くと田んぼに出る。と言ってもこのあたりは畑か田んぼばっかなのだが。鴨がのんびり泳いでいる・・・。うーむ、カッパが泳ぐには浅くないか?昔は「淵」というくらい水量があったのかもしれんな。
 ほんとはこの辺りをのんびり散策したかったが、とにかく寒い!カッパ淵のあたりこそ木があるが、一歩離れると吹きさらしで風が強いのだ。耐えられん・・・と伝承園へ。雨もひどくなってきた。曲がり家を見学。中に「オシラサマ」を祀る「オシラ堂」があって、壁から柱からびっしりと「オシラサマ」の人形が貼り付けてあって、異様な感じ。
 ところで、「オシラサマ」というと私は娘と飼い馬の悲恋物語の馬が神としてあがめられるようになったという話と、もともとは重要な農産物である蚕の神という話の両方が記憶にあるのだが、どっちが正しいのだろうか。「オシラ」は「御白」で白い繭の蚕を現すような気がするし、かといってじゃああの物語が由来だというのは何だ、ということになるし。娘が両親の夢枕に立って養蚕を教えたとかいう後日譚はこじつけっぽいな。農業全体の神っつったって、なんで蚕と馬とが結びついてひとつの神様になるのかねー。わからん・・・。余談だが、娘と馬が夫婦になったとか、殺されて切られた馬の首に乗って娘が昇天したとか、なんかエロい話だなーと思うのは、ワタクシがヨゴレてるから?
 寒い。本当はもっとあちこち行ったり散策したりしたかったが、あまりの寒さに車から外に出る気がしない。暖かい時期に出直すことにしよう、と花巻に戻ることにしてしまった。
 花巻ではまず宮沢賢治記念館へ。入ってすぐに、オッサンたちの一団がやってきて、オッサンたち相手に学芸員が説明を始めた。館内撮影禁止だというのに、その様子をデジカメで取っている男性もいる。彼らが去ったあと、
「なんじゃありゃ・・・。どっかの学校の先生たち?」
「たぶん違うよ。おじさんたち興味なさそうだったから、どこかの議員とか役人とかの視察じゃない?」
「興味なさそう・・・?金の無駄だな!」
 宮沢賢治記念館は見ごたえあります。賢治の小説に出てくる鉱石の見本が展示されていたり、童話のアニメが見られたり、ちゃんと見るとけっこう時間かかる。
 昼食は記念館と同じ敷地内にある「山猫軒」へ。私はホロホロ鳥の(岩手で飼育されているらしい)のチキンカツ定食、Yはチキンカツ丼を注文。ホロホロ鳥、うまいっス。
 その後、宮沢賢治童話村へ。・・・うーん、ここは対象年齢小学生って感じだなあ・・・。宇宙をイメージしてまるでねずみの国の(笑)スペースマ○ンテンのような部屋があったが、高所恐怖症のYは「勘弁して・・・」とさくさく抜けた。その次の部屋も「岩手の自然」だとかで、足元ガラス張りの下のモニターに飛行機から撮った岩手の風景が映され、Yは「上に乗れない」とガラスから離れて壁にへばりつくように通り抜けていた・・・。気の毒な。私は自分が実際に高い場所にいるのでなけりゃ平気なので、ガラスの上に立って眺めてたけど。
 最後の部屋ではモニターでアニメが上映されていた。その話は「ヤマナシ」(山に自生する梨の実)というタイトルで、川の底に住む蟹の兄弟が、カワセミ(だったかな)が川魚を取るために水の中に突っ込んできたのに驚いたり、ヤマナシの実が落ちてきたのを不思議がるとかいう(アバウトすぎる・・・。もうちょっとリリカルな表現があったであろうと思われる)話だった。私はその話を読んだことがなかったので、終わって・・・。
「へ?これで終わり?」
「うん」
「え?オチはどこ?」
「そんなものはない。これだけの話」
「流れていったヤマナシの実を追いかけて、蟹の兄弟の冒険が始まるとか、そういう展開じゃないの?それともあの落ちてきたものは何なのか哲学的な探求をするとか・・・なんか意味ないの?」
「ない」
「え・・・ええーっ!それじゃほんとに『やまなし・おちなし・意味なし』じゃん!」
 いやもう、ショック・・・つーか、賢治というと「注文の多い料理店」とか「よだかの星」とか「グスコーブドリの伝記」とか「銀河鉄道の夜」とか「セロ弾きのゴーシュ」とか「永訣の朝」とか・・・そういうイメージしかなかったので、あまりにもリリカル(という表現でいいのか)な話にビックリだよ!
「童話だからこれでいいのか・・・ううう、やまなし・おちなし・いみなしだよう・・・」
 と呟き続けるワタクシ。
 雨はひどくなったり小降りになったり。結構外にいるときは小降りで、車で移動中にひどくなるというタイミングだけは良い私たち。ただどんより曇り空で暗くて滅入るしとにかく寒い。日が暮れる前に、と我々は「イギリス海岸」へと向かった。記念館には、北上川の水量が多いので、普段は白い河床は見えないと書いてあったが、ここまで来たからには見えなくても行っておかねば。
 寒い寒いを連発しながら、車を置いて(駐車場があるらしいがどこだかわからなかったので、近くの公民館・・・なんつーとこに・・・に置かせてもらった)川へ歩いて行った。
 北上川はとっても深そうだった。轟々と水が流れている。標識に従って堤防の散策路を歩いていく。と、わずかながら白い地層を発見。
「こ、これか・・・!水がなくなれば、あれと同じ白い河床が露出するんだな」
 見えますかねー。左の突き出た部分の水面から露出した部分が白いのと、この写真だと色がよくわからないけど、突き出た部分の右、川の中にちょっとだけ頭をのぞかせている出っ張り。これは実際にはもっと白っぽくて、砂岩が水で削られて残ったもの。つまりこの川の底は白っぽい砂岩なんですねー。
 その後は賢治作品を題材にしたグッズを売っているお店をのぞいて時間を潰し、空港へ。花巻空港近くのレンタカー店に着いた頃には、つるべ落としにあっという間に暗くなっていた。
 実は、昨日は強風で道に木の枝とかがいっぱい落ちていて、避けられず枝を踏んだせいで車体の下の方にちょっと瑕が付いてしまっていて、弁償しろとか言われたらやだなーと思っていたのだが、店員さんは書類を受け取ると車のチェックもせず(ガソリンが満タンかどうかくらい見ろよ・・・)、空港に送りまーす、と私たちをバンに乗せてしまった。結構アバウトで助かったぜ
 空港の売店で、そういえば酒屋に寄るの忘れてた、と地酒を購入。あと猫の世話を頼んだ姉に何か買っていかねば(会社用はすでに購入済み)、と思ったら・・・。なんと、「萩の月」はなかったが、「岩手の月」を発見。バッタもんぽい(笑)ところが気に入ったぜ!とこれに決めた。(←お前の感覚はおかしい・・・とセルフ突っ込み)
 そうして我々は名古屋に戻り、前半はマニアック、後半はフツーに観光の東北旅行を終えたのであった。ちゃんちゃん

☆費用明細
 11/14 ANA中部→仙台 @11,300円(バーゲン割)
 11/16 JAL花巻→中部 @12,300円(バーゲン割)
 11/14-11/16 レンタカー(ワンウェイ料金含む) 25,725/2名=@12,862円
 11/14 ホテル華夕美 25,700/2名=@12,850円(楽天1600ポイント使用)
 11/15 愛隣館 30,200/2名=@15,100円(じゃらん3300ポイント使用)
 合計 @64,412円


東北マニアな旅その2

2010年01月04日 | お出かけ

 翌日15日は快晴。海に面したホテルの窓からは、朝日とその光が海に反射して、
「め・・・目が開けてられん・・・っ」
 くらい眩しい。ベランダに出るとなにやらいい匂いが。調理場で魚を焼いているのだろうか。
 バイキング形式の朝食会場へ行くと、その原因が判明。ベランダで従業員さんがバーベキューコンロでさんまを焼いていた・・・。
「・・・確かに、ネットで見たとき、『朝はさんま1匹つき!』とか書いてあったが・・・」
「さんまが焼きあがりましたよ~。食べ放題ですから何匹でもおかわりしてください~」
 朝からさんま食べ放題・・・しかも今、目の前で焼きたて。うまそうはうまそうなのだが、私は朝はあまり食べられないのだ。
「ううむ、夜だったらおいしくいただくのだが・・・」
 なので、私もYも残念ながらさんまはパス。しかし、焼いている従業員さんの日焼けした笑顔が眩しいぜ・・・って、そうか。こうして朝日ががんがん当たるベランダで毎朝さんまを焼いているせいで日に焼けてしまったのだな?!
 部屋へ戻り、のたのたと出かける身支度を整えていたら、Yがテレビを見始めた。
「仮面ライダー・・・?」
「そう。毎週見てるの」
 一般人そうに見えて、さりげなくオタクなヤツだ・・・。
「・・・なんか、オタク向けだね・・・。メイドとして潜入?このメイド服は男向けサービス?ライダーのデザインも変わってるねー。左右で違うじゃん」
「この男の子とこの男の子、2人が合体して1人のライダーに変身するんだよ」
「合体・・・!2人で1人?!・・・な、なんていやらしい設定なの・・・!」
 思わずYとともに最後まで見入るワタクシ。
 なんだか出発時間が遅れたが、今日はあまり回る予定ではないのでまあいいか、と私の運転で出発。まずは再び石巻市に戻り、昨日暗かったので撮れなかった駅周辺の石ノ森キャラを探すのだ。
 駅前の市営駐車場は、駐車1時間だったか2時間だったかは無料となっていた。ラッキー
 さすがに朝は駅ということもあって人がいる。望遠付きのでかいカメラを持ってうろつく男発見。仲間だ・・・
 石巻駅は、そこ自体石ノ森仕様。駅舎の窓が009のステンドグラス風になっていたり、上にジェットがいたり。電車を待つ暇そうなおじさんたちの好奇の目をものともせず、Yは激写しまくる。
  
「フランソワーズがいたよ。並べば?撮ってあげるよ」
「やだよ!(おっさんたちの目の前じゃん!)君こそ撮ってやるよ!」
 ワタクシは断固拒否。
 Yが撮りまくっている間暇していたら、猫が擦り寄ってきた。
「おお、かわいいヤツめ。首輪してるなあ。この辺の子かしらん」
 満足したらしいYと駅前の観光物産センターに入ると、自動ドアだったので一緒に入ってきてしまった。
「あれ?ここで飼われてるのかなあ?」
 店員さんに訊いたら、捨て猫か迷い猫で、この辺でうろうろしてるとのこと。
「何?こんな懐っこくてカワイイヤツが?ううっ、旅先でなければお持ち帰りするのに・・・!」
 と涙を飲むワタクシを尻目に、友人は目当てのサバ缶を大量買いしていた。石巻は港町で、ここで作るサバ缶は「金華サバ」(金華ハムのようにおいしい、という意味であろう・・・)と呼ばれているらしい。彼女はそのためにわざわざ荷物などほとんどないのに、キャリーバッグで来たのである・・・!
 次は登米市にある石ノ森章太郎記念館へ向かった。三陸自動車道に乗ったのだが、ナビのデータが登米ICまで開通する前の古いものだったらしく、途中からナビ上は田んぼの中を走っていることになり、沈黙・・・。
「こらっ、登米に着いたらナビしろよ!」
 という私たちの願いも虚しく、IC周辺の道も新しくできたもののため、やはり沈黙。
「ど、どっち行けばいいの?つーか私、今どっちへ向かって走っているの?」
 幸田はとんでもねー方向音痴である。自動車道に乗ってから、天気は曇り、時折雨もぱらつくようになったため、太陽もどの方向にあるかわからなくなってしまったのだ!
「そっちじゃない。たぶん逆」
「逆?!」
 Uターン・・・。Yが地図を見ながら指示し、しばらくするとナビも「400メートル先、左方向です」と、「オレはちゃんと仕事してるぜい」とでもいうようにアナウンスを始めた。
「て・・・てめー、遅いんじゃーっ
 登米街道に入れば1本道。ところどころ看板もあり、迷うことなく到着。こっちは萬画館に比べてマイナーすぎて客なんかいないだろう、と思ったが、中年男女(私たちよりも10以上年上っぽい・・・)のグループがいた。
「どう見ても石ノ森ファンには見えないけど・・・」
「年齢的にはうちらより合ってるんじゃないの?」
 そう言われてみれば、石ノ森さん(言いにくいなー。私にとっては「石森章太郎」の方がなじみがあるからなー)の活躍時期って、私らが生まれるはるか前からだもんな・・・。
 こちらは石ノ森氏の生まれ故郷ということで、作品よりも生い立ちとかの方がメイン・・・かな?
「ああ、満足した。私の目的は果たしたよ。あとはどこへでも君の行きたいところにつきあうよ」
「へーへー」
 というわけで、次は中尊寺を目指す。おお、観光っぽいぞ!
 途中、昼食のため一関市に立ち寄る。ここはお餅をいろいろな食べ方をするらしい。一関駅近くのパーキングに車を置き、これまたあらかじめ調べておいたお店へ。しかし、朝しっかり食べたせいかYも私もあまりお腹が減っておらず、最初に食べようと思っていた9種類のお餅のセット(ごま、えび、納豆、ずんだ・・・などなど)はとても入らね~、と単品で注文。私は雑煮を食した。
 中尊寺境内をうろうろしていると、薬師寺堂があった。目にご利益があるという。
「私、この頃視界の隅がチラチラして気になるんだよね・・・。緑内障じゃないかと思ってホントは検査受けたいんだけど・・・」
「うちの母、緑内障で失明するかもって言われてるんだよね・・・」
 と、2人してお守りを購入。なんかこの「め!」というそれだけ!のシンプルこの上ないデザインが気に入ったかも・・・
 駐車場に戻ってきて、ふと気がついた。駐車場の上に、「奥州藤原歴史物語 夢館」という看板があった。うろ覚えで申し訳ないが、「奥州藤原四代の栄華をロウ人形で再現!」とかなんとかアオリがあったような。
「ロウ人形・・・?」
 私の勘が、あやしい・・・と囁いた。しかも駐車場からエスカレーターで行けたりして。
「あやしい・・・怪しすぎる。こういうところには行かねばなるまい!」
「ま、いいけど・・・」
 というわけでもうエスカレーターの入口からしてなんとなく怪しい雰囲気満載のロウ人形の館へ向かった。予想通り、客は私たち以外しかいない。
 中はもうそのまんま、奥州藤原氏の興りから滅亡までの重要場面をリアルなロウ人形で再現したもの。着物が美しいですな。しかし、リアルすぎて1人で回るのはちょっとイヤンな感じだ。
「ちょっと、ここに立ってみなよ」
「何?なんかあるの?」
 Yはにやにや笑った。
「ほら、この人形の腕が落ちてきたら、ちょうど首刎ねられる感じ?」
 それは馬に乗った武者が、刀を振り下ろそうとしていた場面だった。
「おめ~な~。おめーもここに立ってみろ!」
「やだよー(笑)」
 そんな怪しいところですが、いやいや、じっくり説明文も読んで回れば、うろ覚えの日本史を思い出せること請け合い。『炎立つ』の世界ですよ。(私、読んだはずなのにちっとも頭に入っていないのはなぜだ・・・。高橋さんにしちゃー今いちとか思うのは、N○Kも大河ドラマに選ぶほど真面目でオーソドックスな作りのせいか?!)
 館を出てから、「○○様ご一行歓迎」とかいう札がたくさんあったのに気がつきました。私らが見終わったときにちょうどトイレ休憩の団体さんがわっと入ってきたしね。(でも見学はしてなかったよ~)「誰がここ来るのかね~(←自分たちのことは棚上げ)」などと言ってすみません(笑)
 車に戻ると雨が降り始めた。今日はもう宿に行くだけなので、傘使わずにすんでよかったなー、と走り始めるが、この日の宿は花巻。結構距離がある・・・。
 東北自動車道を走る頃には本格的な降りで、あっという間に空も暗くなってしまった。花巻南ICを降りて花巻温泉郷へ向かったが、ワイパー高速で動かしてもあまり役に立たない土砂降りの上に道も暗く、はっきり言ってほとんど前が見えません!状態。
「暗いよー、見えねーよー、うわーん、まだ着かない?!」
「だってうちらの宿、温泉郷の中でいちばん奥だよ・・・」
「えっ、そうだった?!」
 だって、「花巻温泉郷は花巻南ICから車で20分」ってなってたから、近いなーって思ったんだよ。でもよく考えたら、温泉郷の入口まで20分で、そこから倍の距離がある宿は、40分以上かかるに決まってるじゃないか!アホめ・・・。
 へとへとになってホテルに到着。車を入口につけて荷物を下ろしたら、従業員さんが車を駐車場に持って行ってくれた。
 しかし、苦労した甲斐があって、きれいで料理もおいしくて温泉もいろいろあって、いい宿でした。露天風呂は土砂降りだしめちゃ寒いしで、屋根のあるところしか入れなかったけど。(根性のある人は用意してある傘さして行っていたが
 予定はゆったりのはずだが、意外と移動に時間をとられた2日目はこれにて終了。明日は小雨程度になるといいなあ・・・。 


2010年ですな~

2010年01月03日 | 極めて日常茶飯事
 旅行記を上げてから気づきました。
 新年おめでとうございます。今年もよろしく(何をだ)お願い申し上げます。
 ・・・ははは。こうして今年も、門松も鏡餅もおせちも初詣もない、ないない尽くしの年明けを迎えたのでございます・・・。あ、お雑煮は食べました。実家で。
 実家は車で15分(元旦の朝限定。普段は30分近くかかる)なので、元旦の朝行きます。そして仏壇と神棚に参って甥っ子たちにお年玉を渡して雑煮を食う、というのが毎年の習慣です。
 あー、正月休みは短いなー!もう明日で終わりかあ会社行きたくねーっ(学生のときと同じこと言ってるよ。夏・冬・春休みの終わりが近づいてくると、学校行きたくねーっと叫んだもんです。進歩なし!

東北マニアな旅その1

2010年01月03日 | お出かけ

 11月14日、高校からの友人Yと私は、中部国際空港から仙台へ向かった。天気は小雨。到着した仙台も雨だった。レンタカーを借りてナビに、まずは多賀城を設定して出発。なんで多賀城?かというと、『奥の細道』にも詠われた「つぼの碑(いしぶみ)」があるからだ。・・・といっても今回の旅はそもそもYが言い出したもので、「2009年は009の年」という記念の年だから、それをきっかけに思い切って行くぞ!という「石ノ森章太郎ツアー」であって、私はそれにつきあっただけである・・・。しかしせっかく団体旅行でなくマニアックな自由旅行なのだから、「んじゃ君の目的のとこ以外は好きにしてい~い?」とその他の行き先はワタクシが勝手に決めた。
 というわけで、「つぼの碑」である。別に私の興味は『奥の細道』ではない。そのとき読んでいた荒俣宏著『新帝都物語 維新国生み篇』で「つぼの碑」が重要な役割を果たすのだ。とはいえ、それに出てくる「つぼの碑」は青森にある「日本中央」の文字が刻んである、とっても真贋の怪しい方のことである。が、青森へ行くのはまたの機会(いつになることやら)にして、行けるところへ行っておこうというアバウトさだ。
 多賀城跡は広い。いい加減にナビを設定したので、碑がどこにあるのか迷ったがなんとか発見。駐車場はない・・・つーか、道路には「→駐車場」の標識があったが、「え?どこ?まさか、これじゃあるまいな?!」という無理やり突っ込む(しかもその直前には駐車場の標識はない)ような場所であった。今でもあれが駐車場かどうか疑問だ・・・。
 傘を差して滑りやすい道をのたのたと歩き回る。
「うーむ、ここが城門だったところか・・・。それらしいこんもりした盛り土があるだけで、石とかは全くないのなー」  
                                                
 寒いので目的の碑の写真を撮って次の目的地へ移動。
 次もワタクシの要求による「塩竈神社」である。一応有名な宮城の一の宮だからな。行っておかねば。
 またも「駐車場はどこだ?!」(道路から参道は見えているのだが・・・)とぐるりと回って看板発見。結構参拝者がいる・・・着物を着た子供連れの家族ばかりだが。そうか、七五三かー。雨の中大変じゃのう。とりあえずお参り。
「わし、今年初めて神社にお参りした・・・。これ、初詣?」
 もう11月ですがな!
 その後は近くにあるはずの「御釜神社」へ行くため、車は置いていこう、と参道を下り始める。最短距離で行こう、と正門へ向かったのだが、この石段がめちゃ急!しかも雨で滑る!
「引き返したほうがよくないかねえ?」
「でも、ここまで来たら引き返しても一緒じゃない?」
 ・・・めずらしく慎重なワタクシに対し、慎重派のYの方がイケイケであった。
 ひいひい言いながらなんとか下山(そんな感じ・・・)記念(?)に降りてきた石段をバックにパチリ。こうしてみると、結構高いじゃん。
「あ、地図、車の中・・・」
「うーん、たぶんこっちの方だったような」
 方向音痴ではないYを信じて、商店街の中を歩くこと10分。「御釜神社」発見。宮城での私の第一目的地はここで、塩竈神社は「ついで」である。なぜなら、ここには塩釜神事に使う神釜があるというからだ!
 御釜神社はとても小さい。敷地内に神主さんの自宅もある。御釜の収納庫には「拝観希望の方はお申し出ください」とある。神主さんの家の呼び鈴を押すが、壊れているのか鳴らない。しかし電灯が点いているから誰かいるはず!と玄関をがらがら開けて(鍵がかかっていないのがなんとも・・・。都会じゃあり得ないな)「ごめんくださーい!」と叫ぶ。何度か呼んでやっとおばあさんが登場し、倉をあけてもらった。あいにく撮影禁止なので外側だけ。中には4つの釜が並んでいた。
 
      

「天変地異があるとお釜に溜まっている水(雨水だが)の色が変わるんですよ」
 とのこと。水の色は茶色かったり黒かったり。赤いのは錆びのせいか?鉄製なのか。
「掃除してないので枯葉が溜まっちゃってますけど」
 それでは枯葉の茶色になってしまうではないか。掃除してくれ・・・
 境内の奥には小さな池があったが、滲み出してきた海水だそうだ。
「この辺はすぐ近くまで海が来ていてね、この神社も海岸近くにあったんですよ」
 はー、それで塩を作っていたわけですな。
 おばあさんに1人150円の拝観料を払い、塩竈神社へ戻る。今度はまた別の道を上る。その途中にこの地方の豪商が建てたという大正だったか昭和初期だったかの別荘が公開されていたので立ち寄ったのだが、そこのボランティアガイドさんの話によると、昭和の初めまではこの邸のすぐ下まで海が迫っていたそうだ。なるほど!だとしたらすばらしい眺めだっただろうな、と思わせる眺望でしたよ。塩竈神社のある丘陵は、海岸からすぐ盛り上がってる感じだったんだろうなあ。
 さて、お腹が空いたので、あらかじめ調べておいた塩釜市内のお寿司屋さん「大黒寿司」へ。ところが駐車場に車を置いて入口に行ったら、「本日貸切のため2時より営業」2時?まだ1時間あるじゃん!どうしよう・・・と考えたが、その割には駐車場が空いている。もう終わってるんじゃないの?とだめもとで引き戸を開けて「あのー、今日2時からしかだめですか?」とのぞいてみたら、「いえいえ、もう大丈夫ですよ」とのこと。ラッキー!と入る。
 上寿司2,380円(だっけな)と日本酒を注文。友人は酒ではなくあら汁。午前中は私が運転していたのだが、「寿司だったら酒が飲みたいよー!」という私は、午後からは友人と運転を交替する約束である。「うう、まぐろがバター味・・・」アブラがのりまくって甘いくらいだ。Yはきゅうりが苦手(瓜系が苦手らしい。なのでスイカもだめだ)なので、彼女のカッパ巻きも平らげる。食いすぎだ・・・。
 食って飲んで「うう、腹が苦しい・・・」という私を助手席に乗せ、出発。御釜神社と寿司屋でゆっくりし過ぎた、と本当は時間があったら松島の遊覧船に乗るはずだったが、さすが観光シーズン、嵐山のような混雑のフェリー乗り場を横目にパス。お前ら、ホントーに普通の観光してないな!?仙台通り過ぎたから仙台城にも瑞鳳殿にも行かず、牛タンも食べず、松島も見ず!
 そうまでして行きたかった(Yが)のは、石巻市の「石ノ森萬画館」。いろいろ展示してあってファンには楽しいかも。私は、例の「ジョー、君はどこへ落ちたい?」というシーンを含むアニメが15分くらい繰り返し流されているテレビの前で釘付けだ・・・。他の展示を見終わったYが「やっぱりここにいたのか・・・」と引き返してくる。
 Yはお土産を買いまくっていた。
「私、ここで○○円使っちゃった・・・」
 と茫然とするY。いつも冷静なYだというのに、ファン心は人を狂わせるものだ・・・。
 外へ出ると18時で真っ暗。しかし我々の目的はまだ終わってはいない。JR石巻駅から萬画館に続くマンガロードに点在する石ノ森キャラの像めぐりだ!・・・Yとは境港市の水木しげるロードでも同じことをやったっけ・・・

 人影のほとんどなくなった商店街をうろつき、キャラを見つけては写真を撮りまくるアラフォー女が2人。しかも一緒に写真を撮ろうとすると、像と同じポーズをとってしまうのはなぜだ・・・。アホすぎる・・・
 JR駅前のは除いてひととおり取り終え、19時前に宿へ向かう。ナビでホテル名を検索して目的地に設定するが、なんか方向がおかしい。
「あれ?ホテルってこっち方面じゃないよねえ?東に向かうはずなのになんで北へ行こうとするの?」
「でもホテル名は合ってるよねえ」
 首を捻りながらどうもおかしい、と道端に車を止めて確認する。・・・わかった。同じ名前のホテルが、日本海側にもあった・・・。
「そうだよねえ。到着予定時刻が真夜中になってるからおかしいと思った」
 オイオイ!それを先に言ってくれ!
 結局予定外の道に入ってしまっていたので、海岸沿いではなく山越えの道を通って車は宿へ向かう。
「真っ暗だねえ・・・。左側、川があった気がするけど真っ暗で田んぼなのか川なのかわからん」
「右側も山のはずだけど真っ暗でわからないよ。田んぼがどこまで続いてるのかわからない」
「対向車も後続車も来ないねえ・・・」
「方向は合ってるからいいんじゃない?他に道もないし」
 ナビがなければ真っ暗でどこを走っているのかわからない道をひた走り、ようやく海へ。・・・よく見えんけど。船があるから海なんだろう。19時くらいに到着予定と伝えておいたのだが、大幅に遅れて20時前にホテル着。夕食が用意されていたが、昼に食べ過ぎて全然入らず。くじらの刺身が出た。なぜくじら・・・でもこれは食べておこう。反捕鯨国に責められそうだからな!
 素直に石巻市内のホテルに泊まればいいものを、わざわざここまで来たのは「東北行くのに温泉(露天風呂あり)に泊まらなきゃやだ!」という私の主張による。その温泉に入りに行ったら、脱衣場から「大浴場」と「露天風呂」という2つの入口があったので、とりあえず体を洗いたいから、と大浴場に入ったら、どうやら隣り合った2つの浴場の壁をぶち抜いたらしい造り。ただし一方からは外の(と言っても屋上)露天風呂に行くドアがあった。私たちは真ん中の敷居(もと壁)を跨いで(他に人がいたら相当見苦しい場所が丸見えですな!)露天風呂へ。海沿いの崖にへばりつくように建っているので、露天風呂からは海が一望・・・のはずだが、夜なので船らしいものの明かりしか見えなかった。朝風呂するといいかもねー。・・・たぶん無理
 というところで、1日目終了。ああ、夕ご飯食べられなかったのが口惜しい・・・