フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

ストレス耐性ゼロの女

2013年08月31日 | 人生2度目のローン(涙)への道

 あ~、海へ行きたいなあ・・・。南の島がよい・・・。もう夏も終わりだ、と言いながら35度の気温に負けて、エアコンの部屋に閉じこもっております。
 4月にローンを返済したあとは、明治村で謎解きしたりタカノリのライブに行ったり金沢旅行したりコ○ケに行ったり、と遊び呆けていた・・・が、7月にはローン相談会があった。マンションの提携銀行4つのうち2つと話をしたが、私のメインバンクよりもう一方の地銀の方が金利が安かったが、変動だし、公共料金とかの引き落としをそっちに変えなきゃいけないとか、いろいろ面倒だったのでまあメインバンクの方で借りるか・・・。9月に手続きすればいいや、と放置。その間に不動産会社に渡りをつけ、某社と売買委任契約を結んだ。
 その翌週の土曜の朝に、不動産会社の担当営業マンから電話が。「家を見たいという方がいまして、今日行ってもいいですか?」あー、今日掃除しておいてよかった!つか、玄関のドアが埃だらけだったので、見学に来たら印象悪いなーと、ちょうど拭いておいたばかりだったのだ。
 やって来たのは、中古の家を買い取ってリフォームして(このごろはリフォームじゃなくて「リノベーション」というらしい・・・)売るという業者。・・・中年のおっさんはオタク部屋を見ても冷静に窓の大きさを測ったりしている。さすが、さまざまな家を見てきたのでこの程度では驚かないらしい。
 業者と不動産屋が一旦帰って、その後また不動産屋から電話が。「もう1社、伺いたいというところが」もーついでだ、と夕方に同じような業者がやってきた。まだ若いにーちゃんだった。にーちゃんはさっきの業者よりあっちこっち見てまわり、本の量に驚く・・・。
 彼らが帰って、私はまだ最初の見学だというのにもううんざりしてしまっていた・・・。契約決まるまで、これが何回も何日も続くのか。しかも掃除の手抜きもできないしヤバイもの(同人誌とか・・・恐怖実話集の文庫本の山とか・・・←兄からの借り物だけど!)をしまっとかなきゃいけないし、何より休みが潰れる!
 そのあと不動産屋が電話を掛けてきて、両業者とも同じような金額を提示してきているが、私の希望金額で売るのは難しそうなこと、引渡し時期も遅くても11月を希望している、と告げた。私が仮住まいする気はないので時期は早められない、金額もまだ時間があるので個人客の希望がないか待ってもいい、と渋っていると、一旦切って、しばらくしてまた掛けて来た。あとから来た業者が50万なら上乗せしてくれることと、瑕疵担保責任(引渡し後一定期間内に欠陥等が見つかった場合、売り手側が修理や補償の責任を負う)を免除する条件を呑んでくれたことと、引渡しも希望通り年を越してからで了承したとのこと。私も正直言って、他人に家の中のあらゆるところを覗かれるのが結構ストレスだ・・・と感じていた。引っ越して私物がなければ平気だけど、やっぱクローゼットとか靴箱とか物入れとかの中まで見られるのって・・・一応女なんでねえ・・・激しくストレス・・・。
 というわけで、私はあっさりと売ることを決めてしまった。不動産業者と初めて会ってから1週間のことであった。早っ!
 そして先週の日曜、業者との売買契約が不動産業者のオフィスで行われた。その日の夕方には会社の研修のため東京へ出発しなければならなかったので、本当は日曜の午後というのはいやだったが、業者、不動産屋両者の都合で仕方なくこの日程となってしまったのだった。
 業者はこの間の若いにーちゃんと、先輩らしいやっぱりまだ若いにーちゃん。二人とも真っ黒に日焼けしてるけど、肌がめちゃきれい。にきび1つない。くそう、この頃の若い男はみんな肌きれいだな!しかも茶髪の先輩の方は私より眉細いぜ・・・。
 契約に必要な書類はやたらめったらある・・・。私の場合何しろ土地が両親名義、家が私名義だったので、委任状をもらっていたが1通につき3人分の住所、名前を書かなければいけない。超面倒・・・。書いて書いて書きまくり、印鑑を押しまくる。つ、疲れた・・・。そして手付金が業者から支払われたが・・・え?私、銀行振り込みしてくれるもんだと思っていたら、なんと現金が!「数えてください」ええ~!扇状に広げて数えるが・・・ううう、万札数えるのは緊張する!パンフレット数えるのとは緊張度が違う。1枚でも違ったら数え直しだあ・・・
 「た、確かに・・・」マンガだったら背後にぜえぜえ、という擬音を飛ばすところだ・・・。と思ったら、「じゃあ、手数料と印紙代合計○円、数えて私にください」と不動産屋。そ、それを先に言え!そしたら1度で済んだのに!としつつまた数える。しかし・・・思ったより手数料でかいぞ。業者の上乗せ分なんて軽くふっ飛んだわ。不動産屋って儲かる商売だな!
 このあたりで、なんとな~く胃に違和感を感じるワタクシ・・・。ストレスを感じると、それこそ分単位で胃から出血し始める体質なのだ。早く帰って猫のトイレ掃除や1日分のエサの用意をして新幹線に間に合うように家を出なければならないこととかが、ずっと頭の隅にある状態で、緊張しながら手続きをしていることが、精神的に負担となっているのであろう。
 とはいえ、その日は1時間くらいで手続きは終わってそれ以上は悪化せずに済み、無事東京のホテルへ着いて、名古屋より早く放送しているアニメを楽しんで寝た。が、翌日、研修開始直後に人前で発表させられたあと、胃痛を発症し、あまりの痛さに脳貧血を起こして床に倒れたワタクシであった・・・。いくら緊張したとはいえ、普段はここまでならないので、やはり前日のストレスによる胃の不調が残っていたのであろう。あと、この夏の冷たいもの(&酒)の取りすぎで胃が弱っていたに違いない・・・。
 というわけで、いまだに胃薬のお世話になっております。やでやで。
 明日は某銀行にローン相談に行かねば。・・・って、メインバンクに決めたんじゃなかったんかーい!手続きに行く日の予約もしているくせに!と突っ込むところだが、その銀行が金利を下げたニュースが新聞に載っていて、それがめちゃ低かったからだ・・・。ああ、また休日が潰れる!ストレスだあ~


2013夏○ミとともに夏は終わ・・・らねえ!

2013年08月18日 | オタクな日々

 今年もゆる~く、開場してしばらく経ったころに到着するよう、新幹線で東京に向かった。なぜか指定席、自由席ともほぼ満席。なぜだ?土曜朝の上りなのにさ~・・・。まあお盆時期だからな。遊びに行く人が多いんだろう。実際、隣に座った母娘は、「新橋からゆりかもめ」に乗り換えるらしい・・・。今なんかイベントあったっけ?(コ○ケに行くのでないことだけはわかるけど。あとからフ○テレビのお台○合衆国っつーのがやっていたことを知った。たぶんこれだったのかなー)
 10:20頃、東ホール入場向け一般列の最後尾に着く。TRWの駅からここまでが遠いんだよなー。途中で暑さで死にそうになったぞ。歩きながらフード付きタオルを取り出してかぶり、凍らせたお手拭きで首や額を拭き拭き。あー、生き返るー。・・・まあ、この時点でファンデは汗で流れ落ちたよ。 
 凍らせたペットボトルで首や脇を冷やしつつ、待機列で待つ。うーむ、扇子を持ってくるのを忘れた・・・。それさえあれば私の暑さ対策は完璧だったのだが!保冷パックにはこれまた凍らせた紙パックジュース。濡れたお手拭をここに戻しておくと、お手拭がまたまた凍るくらい冷えるのだ。汗拭くのにホント重宝したとも。
 11:00頃入場。冬に参加できなかった黒バススペースは進むのが困難なほどの混雑だった。今回の目的は黒バス、サイコパス、タイバニ、青エクがメイン。東ホールを回り終わったところで私の肩に限界が・・・。クロネコのところへ行くと・・・なにィ?!まだ受付開始してないだと!?あと10分くらいで1時じゃないか。えーい、待ってられん!と西ホールへ移動し、即座にゆうぱっくへ。同じような人々が荷造りしまくっている・・・。箱を購入し、炎天下のアスファルトの上にしゃがみこんで狩りまくった獲物を詰める。・・・おお、Mサイズに隙間なくぴったり収まったぜ!完璧だ!と近くに立っていた郵便局のおにーさんにペンを借りて送り状を書く。ボールペン忘れた・・・。
 再び身軽になった私は西ホールで最後の狩り。と言ってもこちらは数サークルしかチェックしてないので、すぐ終わった。よろよろと品川にたどりつき、まずはトイレで汗まみれのタンクトップとシャツを脱ぎ、汗を拭いて替えのシャツに着替えた。あー、人間に戻った気がする・・・。じゃあ今までなんだったんだ?それは、2次元ハンター現実社会に戻った私は、新幹線の時間までをカフェで昼食&ecuteの中で試食・試飲(スパークリングワイン呑んじゃったよ)しまくり、缶チューハイを買って、ようやく指定席におさまった。
 隣は、家族連れのお母さん。3人席にはフランス語を話すお父さんと娘と息子。日本人のお母さんは家族とは仏語、車内販売の方とは(当たり前だが)日本語で話す。うーん、日本は国際結婚多くなったんだなー。能登旅行でもそんな家族と行き会ったもんなー。
 チューハイを飲んで爆睡。といっても豊橋の手前で目が覚め、無事名古屋に着いた。今年はゲリラ豪雨を警戒してレインコートを持参していたが、使わずに済んでよかった。(ホント今年は困ったもんだよ・・・)
 そんなわけで、2日間有給などとって、会社の研修の事前課題を途中で放り出して薄い本を(一部再録本は厚い・・・)を読みまくり、たまった録画を見まくっていたワタクシだが、小説本を残して夏休みは終了した。いつもなら、休みが終わった時点で「ああ、今年の夏も終わったな・・・」と感慨にふけるワタクシだが、今年はそんな感慨はない。なぜか?それは、休みに突入する前に、某契約団体で問題が発生したまま、相手方も夏休みに突入してしまったため、相手より先に休みが終わる私が、出社したらその解決に取り組まなければならないことがわかっていたからだ・・・(課題もやれてないしさー・・・←それは自業自得)それにまだ8月中には、車検と問題の研修(ああ、行きたくねえー!!)もあるし。
 今年の夏は、長い・・・。
 


夏休みはコ○ケのあとで。

2013年08月14日 | 極めて日常茶飯事
 夏○ミ行ってきましたレポとか、能登旅行レポ続きとか、書こうと思いつつ何もしなかった夏休み(?)も昨日で終わった。人は、「暇がないから○○できない(しない)」と言うが、暇なら暇でやっぱり何もしないのである・・・。会社の研修事前課題を休み中にやっつけようと思っていたが、夏○ミの狩りの獲物が宅配で届いたのを横目に、「終わったら読もう、終わったら読もう、終わったら・・・ええーい!読まないとイライラしてできないっつーの!読み終わったらやる!」と、欲望に負けた・・・。え、課題・・・?もちろんできてないよ!
 そうだ、皆さんはメロンの爆発する瞬間を見たことがありますか・・・?
 私は見はしなかったけど、瞬間の音は聞きましたよ・・・。まるでバスのドアが開閉するときのような、「プシューッ」という間抜けな音・・・。「なんだなんだ、今の音は?!」ときょろきょろ見回すと、猫たちが警戒しながらある場所に近づいて匂いをかいでいる。私もその中に混じる。「なんだか甘い匂いが・・・。何かこぼしたっけ?」
 はっと気づく。レンジ台の下の果物かごに置いてあるメロン・・・。顔を近づけると(近眼なんだってば)、表面に美しい水滴がいっぱいついている。「何で水滴・・・違う!これ、汁だ!」
 慌てて持ち上げると、ポタポタ滴る果汁。表面にぱっくり開いた口。包丁で2つに切ってみると、どろどろになった果肉が溢れた。
「熟し過ぎて発酵しちゃって、その圧力で汁が縞模様から滲みだして、それでも足りずに割れたのか・・・」
 食べられるのが発酵。食べられないのが腐敗。500円で買ったメロンを、泣く泣くビニル袋に入れてゴミ箱へ捨てたワタクシであった・・・。
 というわけで、もろもろの記事アップは今週末に。(と宣言しておかないと・・・また先延ばしするからな)

能登半島ドライブの旅1日目

2013年08月03日 | お出かけ

 7月上旬、友人Yと能登へ3日間旅した記録・・・って、もう1か月経ったっつーの!相変わらずのたのたした更新だな・・・
 私は名古屋、友人は大阪在住ということで、金沢で落ち合うことに。チケット屋で購入した回数券で新幹線、しらさぎを乗り継いで私の方が先に金沢へ到着。あいにくの雨だが、天気予報では今日は曇り時々雨、明日あさっては曇り時々晴れなので、回復することを期待しつつ・・・まずは駅の観光案内所でいろいろ資料をもらってレンタカー屋さんへ。お店のおねーさんと一緒にナビの使い方をあーだこーだと頭をひねっていたら(おねーさんも「使ったことがない」と言うのだ・・・)、とっくに時間は過ぎているのに友人が来ない。携帯を見たら、何度か着信履歴が。迷っているのかと慌てて電話をすると、「Nレンタカーじゃなかった?」「ちがーう!新しい予定表送ったじゃん」そう、私の作った綿密な(?)予定表では、最初2日間レンタカーを借りる予定だったが、2日目の旅程がきつい、と3日間借りることにして、その結果レンタカー会社も変更になったのだ。
 しょっぱなからアクシデントがあったが、無事合流して(そのときには雨も上がり、友人は「傘?使ってない」とぬかしていた・・・。私はどしゃぶりだったのにさー)、私の運転で出発。しかし途中「腹が減った!」と叫び道の駅でおにぎりを購入した私は助手席で貪り食う。必然的に友人が運転手に交代。
 まずは気多大社へ。能登一の宮、パワースポットと聞いていたが、本殿とかのあるところは意外とこじんまりして人がいない・・・。しかも「る○ぶ」とかの切抜きとか、メールで届いた「恋がかなった」とかの報告のプリントアウトとか、PCまで置いてあってHPのコイバナが読めるようになっている・・・。ここは縁結びで有名な神社らしい。「何か、来るところを間違えた感が・・・」そういえば、出雲大社へ行ったのもYと一緒だったっけ。どっちも「結婚?今更する気などないわ!」という独身アラフォー・アラフィフが来るところではないような・・・。まあいい。初詣だと思えば!(←毎年初詣に行かないワタクシ・・・)とおみくじなど引いてみる。「恋みくじの方じゃなくていいの?」「誰がじゃ」
 次に行ったのは、「コスモアイル羽咋」・・・今回の旅の行きたいところTOP3の1つ。またも人がいない・・・が、これは予想済みなので気にしない!この時点で空腹で暴れそうになっていたワタクシの要求により、先に駐車場にあった喫茶店へ入る。
 この店には、宇宙人のバイトがいるらしい・・・。(名前はサンダーくん)
 喫茶店にはどう見てもコスモアイルに用はなさそうな近所の方々(おそらく法事で集まったのだろう・・・。喪服が多いぞ)と、夏休みに母親の実家に帰省した、という感じの家族連れ(父親と子供はポルトガル語、母親とその両親は日本語でしゃべってる。う~ん、インターナショナル・・・)と、店の奥で働いていた(店の半分はなぜか作業場で、業務用?のプリンターとパソコンが。喫茶店はコスモアイル関連のおみやげ物屋も兼ねていて、売っているTシャツはここでプリントされているのかな?)男性2人。喫茶店のママは、その中年男性にお運びやレジをやらせていた。「社長」って呼んでるのにな。この店のオーナーはこの男性なのかな?でも力関係はママ>社長なのだな・・・。
 などと喫茶店内でマンウォッチングに励みながら定食をかきこむ私たち。
 建物に入る前に、貼られているポスターに足止めされる。「これは・・・だれが非常事態を宣言しているのかな?羽咋市長がすでに宇宙人?」「宇宙人の記者会見?ワレワレハハクイシヲセンリョウシタ、とか」「だいたいこれ、バイトくんじゃん」マジでこんなことやってるのか、羽咋市。いい町だ・・・。
 入館すると、展示室だけと、アニメ映画の鑑賞券つきの入場券があるという。「1時からちょうど上映ですよ」あと5分だ。「じゃあ映画付きで」とYが答える。おいおい、マジか?結構高いぞ!セットなので100円引きになるが。(JAF会員割引も利用するけど!)受付のおねーさんたちが、シアターへは階段後ろのエレベータから行けと強く勧めるので、階段愛好者の私も断れずエレベーターに乗り込む。「たぶん、間違いなく、私たちの貸切だよ・・・」とそのとき!ある出来事が!
「おおっ!これかあ、おねーさんたちがエレベーターに乗れと言った訳は!」何が起こったかはヒミツ行ったことがある人だけニヤリとしてください・・・。
 映画はですね・・・すみません、なめてました・・・。けっこー見ごたえあったし、一流どころのスタッフで作られてました。水樹奈々ちゃんが声あててます。行ったら展示だけでなく是非これも見てね!
 おまけ。トイレの表示。トイレ内でカメラ撮影する怪しい女がひとり・・・。なお、このシールはショップで売っています。(男子用、女子用、洋式、和式、それぞれあり)Yがほしい!と叫んでいたので「じゃあ買えよ。君んちのトイレに貼ればいいじゃん」「今賃貸だから貼れないよ(彼女は名古屋の分譲マンションを置いて、泣く泣く大阪に転勤中)」「じゃあ名古屋のマンションに貼れば?」「洋式なんだもん」「洋式のシール貼ればいいじゃん」「和式のがかわいいから貼りたいんだよ。洋式のはつまんない」君の萌えポイントはよくわからない・・・。「いっそ会社のトイレに貼れば?」「貼ったら怒られるじゃん。第一、こんなかわいいシールが似合わないような、超近代的なピカピカの新築ビルなんだってば」う~ん、それは確かに似合わなさそうだな・・・。
 つーか、こんな会話を延々棚のシールを前に交わす私たち・・・。アホですか?アホです。
 その後、中能登町雨の宮古墳へ。向かう道の途中から、前後に全く車がなくなる。しかも山を登っていく。「雨降らなきゃいいけどなー」今日は小雨が降ったり止んだり。駐車場に車を止めるが、車は1台しか止まっていない。たぶん古墳の資料館の人のだろう。資料館のおじさんは客がこなくて暇だったのか、せっかく来た客(私たちだ)も資料館に入らず古墳へ行こうとするので、わざわざ裏口から出てきて「古墳見に行くの?」と声をかけてくるし。「この資料館で働きたいな・・・。めったに客来なくて楽そうだ」定年後はこういうところに勤めたい・・・。「たまに来るお客のために毎日通うのも面倒だよ」「いいも~ん。それぐらいはしますよ~だ」
 ここの古墳は数が多い。そして広い。予定時間では全部回りきれない。空模様も怪しいので早々に戻る。途中、森の中の、丸太で土留めをしただけの階段を下りながら、Yが「なんかさあ、前にもこういう景色あったよね。濡れた滑りやすい山の中の道を、上ったり下りたり」と言い出す。「島根のこと?」「まあ、あれは雪の中だったけどさ・・・」つまり、私と旅行するといつも人気のない山道を歩かされる上に、天気が悪いと言いたいらしい。「悪かったよ、雨女で!だけど君と行くときだけだもーん。君が雨女じゃないの?」他の人とか、他のメンバーがまじっているときはそうでもないような気が・・・。「ふたりそろうと雨なんじゃないの?」「そうかも」このとき我々は、翌日とんでもない天気に見舞われることを、知る由もなかった・・・。
 私たちはその日の宿泊地、和倉温泉に到着した。早めに着いたので、「夕食が食べられなくなる~」と言いつつ、ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュでケーキを食す。飲み物は加賀棒茶にレモングラスなどをブレンドしたフレーバーティーをセレクト。うんまい。そして、海に面したロケーションがサイコー。ああ、これが晴れて青空ならなあ・・・とため息をつく。

 ←ワタクシが頼んだピスタチオのケーキ。バウムクーヘンを試食としてつけてくれました。

 宿にチェックインし、ひとっ風呂浴びて早めの夕食。これからバスで1時間半の、宇出津町のあばれ祭りを見に行くのだ。
 疲れていたので、観光バスの中で爆睡。気がつくともう宇出津の町であった。
 バスを降りると、すでに花火が上がり始めていた。おー、花火だ花火だ!とテンションが上がる。車両通行止めの、港へ向かう道の両側には、屋台がびっしり並んでいる。ううう、こんなに腹いっぱいでなければ買い食いしたいところだ・・・。祭りに参加する若者たちはすぐにわかる。なぜならみんな、座布団(?)のようなものを背中や腰にぶら下げているからだ・・・。「なんだろうね、あれ」「他の神輿とぶつかったり転んだりしたら危ないから、クッションを当ててるんじゃない?」実際は、キリコを担ぐときに肩に当てるためであった。なるほど!キリコは普通の神輿と違ってはんぱなく重いからな!
 宇出津の祭りの雰囲気は、なんかもう、昔懐かしいって感じ。「もう都会では絶滅危惧種の、ヤンキーのにーちゃん、ねーちゃんがいっぱいいるよ!」「屋台のおじさんたちが、見るからにテキヤっぽいよ!」と、感動する私たち。(おい・・・)(いやだってさー、今どき周りではヤンキーなんて見かけないし、屋台だって健全この上ないしさー・・・)
   

 ←おしりのクッションもファッションの一部・・・?







 →大きな松明を燃やしているので、ぽろぽろ灰が降ってくる。ホテルに戻って見たら、着ていったTシャツも肩掛けカバンも灰だらけであった。もちろん頭も!

 松明の炎は熱いし、ぞくぞく集まってくるキリコ(約40基。しかし私たちが見られたのは、ちょうど半分くらいが集合したところまで)の鉦や笛や掛け声がやかましい。これが日付が変わっても続くのかー・・・。年寄りには(私らのことだ)最後まで付き合うのは無理じゃのう・・・。まあ、バスの時間があるのでもちろん途中で抜けて、集合場所へ向かう。途中、同じ宿に泊まっている韓国人グループを見かける。やたら本格的な撮影機材を持ってきているので(どでかいカメラとか、三脚とかライトとか・・・)何なんだと思っていたら、屋台の取材をしていた。韓国のテレビ局だったのかしらん。
 宿に戻ったのは12時頃。風呂に入り、宇出津のコンビニでちゃっかり買ったチューハイを飲んで、ほろ酔い気分で眠りについたのであった。(1日目終わり)