湖畔人です。
音楽関係も、"秋に合うと思われる曲"をしばらくやって来たし今後も続けるつもりですが、敬愛する筒美さんがお亡くなりになったので、ちょっと、筒美さんの記事を挟みましたが、また、"秋に合うと思われる曲"を再開したいと思います。
さて、"秋に合うと思われる曲"6曲目と7曲目は、以前"チョイ悪オヤジのサーマータイムバラード集"の所でもご紹介した、”チョイ悪オヤジ”界のラスボスの様な、名誉会長の様な立ち位置のボビーコールドウェルの曲を二曲ご紹介したいと思います。
まず最初は、秋の鼠色になった荒れた海の浜辺で黄昏る時に合いそうな哀愁漂う歌、『My Flame』です。78年のリリースですね。喧嘩でもしたのかボタンの掛け違いか暫く離れ離れになった男女ですが、男性の方は未だに女性を強く思っていて、またよりを戻したがっている、そんな感じの歌です。でも何となく、もうその女性には新しい恋人がいて、一人で盛り上がってる感が否めない寂しげな曲ですね。だとすると気の毒な感じがしますけどね、チョイ悪の王も形無しですね。切ないです。
次は、『I Give In』です。"降参""参りました""あきらめる"的な意味でしょうか。give upとはよく言いますが、あまりgive in とは言わない気がします。少なくとも自分は…。でも同じ意味ですね。
以前女性に裏切られ、傷付き、もう恋なんて絶対にしないと固く心に決めて心を閉ざしていた硬派な感じの男性が、新たに出会った女性の優しさと魅力に抗えなくなり、とうとう閉ざしていた心を開いて、ついでに”私はあなたの愛の囚われ人”、”もう私はあなたの奴隷です、もう好きにしてください"、ってところまで骨抜きにされてしまう、もうメロメロのノックダウン状態の情けない、でも多分世界一幸せそうな男の、のろけた歌です。
でも、その硬派な感じから一変してメロメロのデロデロになってしまう、その変わりようは、ちょっと恥ずかしく、チョイ悪道の名誉会長としてはちょっと問題行動でして、チョイ悪道の名誉会長の座は剥奪とし、相談役に格下げとしたいと思いますね。でも、幸せそうでなによりです。
でもこの達郎さんばりに多重録音したであろうコーラスはもう独りBoyz II Menかっ!って言う位コーラスで、とてもカッコイイです。珍しく幸せな結末の秋に似合う曲も悪くないと思います。たまにはハッピーエンドの曲も良いものです。
では。
湖畔人