第216話. ニュースターの誕生

2018-12-10 00:58:37 | スポーツが与えてくれる力
湖畔人です。

ニュースターが誕生したようですね。
紀平梨花さん、若干16歳で、フィギュアスケートのグランプリファイナルで優勝です。
しかも、ビギナーズラックと言うには、彼女の持っているもの、やっている事がまるでベテランの世界チャンピオンのような感じであって、どうもそんなラッキーの類の話ではないようなのです。
まず、そもそも彼女の肉体はアスリートとして超一流のようです。彼女は、幼稚園の頃、既に、逆立ち歩きを軽々とやっていたそうで、疲れるまで継続出来たようです。逆立ちは体幹が強くないとできませんので、ジャンプをブレずに飛ぶための基礎である体幹の強さが元々あったようですね。また、縄跳びも3重跳びを軽々とこなしていたとの事で、ジャンプ力も抜群だった事が判り、高いジャンプを飛ぶ基礎も、もう幼少時に出来上がっていたようです。他にも片手で側転も出来たようでして運動センスがそもそも抜群だったようです。年長時には、幼稚園内を毎朝2km走っていたそうです。毎朝です。フリープログラムを最後まで集中してやり切る基礎体力が幼少時から既に備わっていたようです。また、こうしたアスリートとしての基礎的な体の強さの上に、更に技術面の強化も幼少時からしっかり出来ていたようです。クラシックバレエや体操、ピアノなど8つもの習い事をして来たようです。バレエも体操も、間違いなくその表現力の美しさや豊かさ、優雅さに寄与しているはずですよね。狙って出来ていたのか、たまたまなのか判りませんが、もう小さい頃から今の彼女を作る為に必要な下地がしっかりと出来上がっていたようなのです。もう生まれながらの天才スケーターと言うしかないですね。運命付けられた存在のようです。
今、彼女の体脂肪率は6%、かなりの筋肉質であり、体幹も相当強く、それ故に真央ちゃんゆずりのトリプルアクセルを可能にしているようなのです。現在も50m走を7秒8というタイムで走れるその肉体は、普通にアスリートとして超一流のようですね。

その恵まれた体力的資質に加えて、彼女のアスリートとして意識は、まるでベテランのアスリートのように相当高いようで、彼女はその経験から、ジャンプをうまく飛ぶために、それを可能にする為にちょうど良い筋肉のハリ具合と言うものを、もう感覚として掴んでいるらしく、それを実現する為に、念入りにマッサージで筋肉をほぐしてみたり、練習の量を調整してみたり等、色々調節をしているらしいのです。凄いですよね。まるでイチローやダルビッシュのようです。一体今何歳だよ?って言いたくなりますよね。ホント凄いです。一流のアスリートと言うのは、随分若いウチから相当意識が高いようですね。

そして、メンタルも凄く強いです。今回彼女はフリーで、いきなりトリプルアクセルを失敗しましたが、動揺する訳でもなく、悔いの無いようにと、攻める事を肚に決め、元々単独だったはずの次のトリプルアクセルを急遽変更してダブルトーループとのコンビネーションに変えて果敢に挑み見事そのコンビネーションを成功させ、加点をしっかり稼いで、一気にその後挽回をし、その後はもう最後まで優雅で質の高いスケーティングを披露し、見事優勝となったようなのです。

元々生まれ持った体の強さに加え、幼少時からのバレエや体操等将来のフィギュアに役立つバランスの良い下地作り、自分の肉体との対話に基づく意識の高い準備、そしてメンタルの強さと、勝者に必要な要素を既に数多く手にしたこの16歳は、今4回転の習得に向けて練習中のようです。一体今後どんな高みまで登り詰めて行くのか、今後の彼女の成長に目が離せませんね。

湖畔人

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