第266話. 井上尚弥と言う衝撃(2)

2019-05-19 09:13:52 | スポーツが与えてくれる力
湖畔人です。

井上尚弥選手がまたやらかしましたね。
事実上のWBSSの決勝と言われ、過去最強の相手と言われ、これまで全勝のロドリゲス選手が相手と言う事も有って、勝つ可能性は半々と言われておりましたので、何か勝負の行方が気になってしまって早朝に目が覚めてしまいました。
朝起きてネットを見ると、井上の勝利を知らすニュースが多数。我々の心配をよそに2RTKOの圧勝だったようですね。

これで名声もワールドクラスになって来るでしょうね。是非パッキャオレベルまで行っていただきたいですね。一部からはPFP世界最強と言われ始めています。

そんな彼もつい3カ月前は絶不調に陥っていて、ボクシングを辞めるかどうかと本気で悩む程落ち込んでいたようなのです。過去の二戦が1RのKOだったので、そのKO勝利のイメージに自分自身が引き摺られてしまって、かなり大味なスパーリングをし始めていたようで、スパーリング中に相手のパンチを喰らうシーンが大分多くなっていたようなのです。それを見ていたお父様である真吾トレーナーは怒って練習中にジムを出て行ってしまう始末だし、大橋ジムの会長も心配する中、井上本人が実は一番凹み、その一週間はボクシングを辞めた方が良いのではないか?と思うほど落ち込んでいたようなのです。しかし、井上は、ここは初心に戻る必要あるとして、まずは会長と父親に詫びを入れて、予定していたスパーリングも一旦止めて、一度状況をリセットする為に基礎体力作りに集中して体を作り、父親の真吾トレーナーともじっくり話し合って考え方の誤りを正し、過去の自分の試合のビデオみては感覚を取り戻さんとし、約1カ月のスパーリング中断期間を経て、3月中旬にスパーリングを再開した時にはあるべき本来の井上尚弥の姿に戻っていたようなのです。こうした井上の調整を見ていた大橋会長は、"もし試合が当初の予定通り3月開催だったなら多分負けていただろうから5月に開催時期がズレた事自体に運があるし、それ自体がモンスターの証明だ"と言うような主旨の事を言っていたようです。

少し大味になった位なら多分タイソンなら気にもしないと思いますが、僅かな変化を大事と捉え反省をし自己調整して元に戻した井上自身も当然偉大なのですが、井上の小さな異変や、対戦相手とのわずかな実力差や、相手に勝つ為のパターンが見えている御父上の真吾さんも大橋会長もやはりタダモノではないのでしょう。偉大なアスリートの周りにはいつだって偉大な協力者達がいるものです。井上尚弥はチーム井上尚弥が偉大だから偉大なんでしょう。大体そう言うもんですよね。偉人の周りにはいつだって同格の偉人が数人いるものです。

湖畔人


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