第600話.最近の日本と世界 8月9日 五輪色々 メディアの功罪

2021-08-09 01:22:36 | スポーツが与えてくれる力
湖畔人です。

パラリンピックは、これからですが、五輪の方は、あっという間に終わりました。

自分は期間中に大きな地震が来ると思っていたので、大きな騒ぎもなく無事に終われたのはなりよりでした。特にわざわざ海外から大勢のアスリート達が日本に来て、地震で瓦礫の下敷き、なんて洒落になりませんから、無事に終わって何よりです。想像ですが、一日に何度も小中規模な地震が北関東、東北で起きた期間があって、何かひずみの軽減作業、ガス抜きがあったような気がしました。始まってしまった五輪を邪魔してもしょうがないというケアが働いたのかもしれませんね。判りませんが…。とは言え、現政権への神の裁定は相当厳しいので、地震に限らず、今後大きなしっぺ返しがいろんな形で起きて来るでしょうね。

さて、日本チームは史上最多の58個のメダル。お見事でした。

メダルを取ったと聞いて初めて知ったアスリート達の多い事多い事。メディアに取り上げられると、うまくいかなくなるケースがほとんどですね。メディアは視聴率をとるために要らん盛り上げを無理くり作ってはアスリート達を難しい状況に置いているようです。これは日本だけじゃないけどね。どこもそうでしょうね。でも特に日本がひどいかもね。

要らんプレッシャーを与えたり、自分は特別と勘違いさせたり、競技そのものに没入させることの邪魔だてになってしまっているのかもしれません。勿論、メディアの注目を受けても、それを突き破り結果を残す嘗ての長嶋さんや井上尚弥選手や大谷君みたいな特殊な存在もいることはいますが、彼らはやはり普通ではないのです。特別なのです。なかなか真似は出来ませんね。みんなそこまで行ければいいけど、なかなかそうも行きません。

一方、今回の五輪ではメディアノーマークの選手達が多くメダルを取ったようにみえます。そしてメディアで取り上げられ、期待された選手たちの多くが想定外の早期敗退に見舞われました。アスリート側の心理的負担、メディア達の業の深さを感じましたね。

それでも多くの期待の中、大きな勝利、大きな前進を示せたケースも多々ありました。

・野球は期待の中、勝ち切って大変見事でしたね。選手の質も、監督の志も大変高かったかと思います。最後まで勝つ姿勢を崩さずに高い集中力と献身の姿勢で皆、金にふさわしい活躍をしましたね。個人的には甲斐選手がMVPですかね。稲葉監督は優勝を決めるとすぐに退任を公表されましたが、引き際も鮮やかで、まさに侍の如し、見事な本物の侍でしたね。あ、後、韓国チームからロジン(滑り止めの白い粉)を付けすぎとクレームを入れられるも、全くひるまずに、粉を付け続け、投げ続けた気の強い伊藤大海投手もその次位に素敵でしたね。本人曰く”滑って打者にブツける方がよっぽど危険だろ?何を言ってる?”と全く意に介さなかったようです。やりますね。彼。

・同じくソフトボールの金も見事でした。最後は上野投手が決めましたね。その采配をした宇津木監督は、単身中国から渡って来た帰化人ですね。日本のソフトボールの発展に多大な貢献をされた立派な方です。上野選手も宇津木さんも、国は何らかの形で報いないといけませんね。

・卓球も期待と不安の中、見事に勝ち切りました。混合ペアは金ですし、団体は男女ともに感動的でした。お見事!水谷さんもこれで見納めですね。残念です。張本君には危機を突破するダイナモがありましたね。日本に必要な何かは多分きっとあれですね。

・サッカーは途中までは良かったけど、期待がかかるにつれ、また相手も強くなるにつれ、ゴール前で打つ手がありませんでしたね。かつての先輩達の姿と大部被りましたね。ゴール前を強引にこじ開けるスアレス並のダイナモを持った選手達が、あと複数名必要な感じですね。そんなモンスター達が連携プレーをするようになると、もう天下無双になります。きっと、そこまで行きなさい。君たちなら出来ますよ、って言うことなのかもしれませんね。持久力も、瞬間的なダイナモを可能にする筋トレと体幹トレーニングによる強いフィジカルも、そしてテクニックも、全てが求められています。相当ハードルが高いですね。でも久保君が泣いている姿を見て、彼らなら何とか行ける気がしてきました。今後きっとまた強くなってくれる事でしょう。

後、注目の中勝ち切ったのは、

・ゴルフ女子の稲見さんも注目される中勝ちきり見事な銀でしたね。”世界一になるには世界一練習しないと話にならない”と1日10時間以上を練習をするそうです。”プレーオフでは負けたことが無い”と言い切る強心臓な方です。凄い方ですね。
・レスリングの川井姉妹も目立つ中二人で金、お見事でした。
・団体ではあれでしたが、阿部一二三、詩の柔道兄妹も見事でしたね。
・スポーツクライミング女子複合の野中選手の銀、野口選手の銅もお見事でした。最後までメダルが獲れるかは判りませんでしたが、日の丸が二つ並ぶ情景は感動的でしたね。
・マラソンの大迫選手も6位入賞、ご自身で100点満点と言われていましたが、ホントその通りだと思いますね。大変お疲れさまでした。
・女子1500mの田中希実選手は、8位入賞を果たし、女子中距離としては93年ぶりの入賞、女子トラックでの入賞は25年ぶりとの事で、専門家達の間では驚きをもって受け止められているようです。

他にも多くの選手たちが注目されるプレッシャーの中、見事に活躍されました。

でも一般的に、今回の多くのメダリスト達は、メディアノーマーク、事前のメディアでの扱いが少なめの方の方が好成績に見えましたね。特に、今回の五輪を指導する神々達は、無邪気で屈託のない心、目立たなくとも真摯に競技に打ち込む心達に、今回は数多く微笑み掛けたように見えますね。特に10代の活躍が目立ちました。

・スケボー男子金の堀米選手、同じくスケボー女子の四十住さん、開さん、金銀と大活躍です。あの競技は皆仲良しですね。互いに寄り添いたたえ合う姿が印象的でした。

・バスケ女子、ノーマークでしたね。それがまさかの、なんと銀の大快挙です。在日滞在期間の長いアメリカ人監督トム・ホーバス監督の指導の下、元気印のキャプテン 高田主将に率いられ、USを脅かす好プレーで日本中を沸かせました。特に、1試合18アシストと言う五輪新記録をマークした小柄な司令塔、町田瑠唯選手は世界から、特にUSから大絶賛されていますね。お見事でした。オコエ選手の妹さんも頑張っていましたね。素晴らしい!

・レスリングの向田選手は、婚約者の志土地コーチの声掛けに発奮し劣勢をヒックリ返し金を得ましたね。

・最終日、自転車の女子オムニアムで、梶原選手が日本女子初の自転車競技でのメダル、それも銀メダルをつかみましたね。お見事でした。

・元々注目はされてはいましたが、大注目までは行かなかった、喘息持ち、アレルギー持ちで、それらの克服の為に始めた水泳で2冠の栄光に輝いた大橋悠依選手もお見事でしたね。

・内村選手と言う絶対王者が予選落ちの中、その実質的後継者として現れた橋本選手は二冠獲得です。中国からSNS攻撃にもめげずに見事な二冠でした。

・そして何より、レスリング女子の須藤選手、全試合テクニカルフォール勝ちと言う、レジェンド吉田沙保里さんや伊調さん達も達成できなかった快挙を成し遂げましたね。

他にも多くの方の活躍がございましたが、彼らの活躍が特に目立っていました。

さて、一方、大注目され、うまくいかなかったケースも多々ありますね。

特に、男子400mリレーは残念でした。
どうも隣のレーンの走者と近過ぎて、衝突を恐れて減速した事が、あのような事態をもたらしたようです。これまでも日本の良さがでる日本人向きの競技と言ってきましたが、技術的にギリギリを狙った場合、不確定要素が入ると修正するバッファーが無くなるのも課題ですね。東京で金が取れればカッコよくはありますが、ピークはまだまだ先にある、と、きっと、そう言う事なんでしょうね。皆さんは悔しいでしょうが、起きたことは仕方がありません。分析し、修正し、次に活かすしかありません。まず伸ばすべきは、個の力ですね。まだまだムキムキになる必要がありそうです。中国の選手が進むべき道を示してくれていますね。正直、仮にバトンがうまくいっても3位以内に入れるのかな?と思って見ていました。結構厳しかった気がしなくもないのです。やはり、次ですね。切り替えて行きましょう。

水泳界も大橋さん以外はメダルには届きませんでした。病から復活した池江さんも決勝に進むもメダルには届きませんでしたし、バーンアウト気味で復活を遂げた萩野選手も、スキャンダルで一度外れた瀬戸選手も、メダルには届きませんでしたが、本人達は2人一緒に決勝に出れた事が何より嬉しい、と言っていますし、本人達がそれで満足なら、それはそれでいいと思うのです。別に彼らも国民の為に存在している訳じゃないし、我々も日本代表をただ応援したいだけなので、別にベストを尽くしていただいたのなら本当はそれで十分なのです。メディアのあおりと過度な期待が問題なのです。世界との距離感無視して変に上げ過ぎ、煽り過ぎなのです。メダルはまた別の話ですからね。周りが何言おうが本人達が納得しているならそれでヨシかと思います。池江さんなんてまだ病み上がりですからね。過度な期待は気の毒です。

内村さんもあれですが、キングカズみたいな生き方もあります。泥臭く行きましょう!

バトミントンも全般にうまく行かなかった印象ですね。
松山選手も大坂なおみ選手や錦織選手も消化不良感がありますが、でも、暑いですからね。ジョコも怒ってます。あの時期に五輪を断行したIOCが悪いのです。USの三大ネットワークNBCの空き時間が今しかないから、と言う理由だけで真夏に外でやる羽目になっているのです。放映権目当てで、どこがアスリートファーストだ?っつーの。ホントくだらないですね。

再生を果たしたと言えば石川佳純さんもそうですが、再生組の中では、山縣さんも池江さんも荻野さんも内村さんも皆苦労する中、唯一団体でメダルでしたね。無邪気に平野さんと選手村を満喫できたみたいですが、楽しめたなら何よりです。お疲れさまでした。ずっと張りつめていたら疲れますからね。ねー。

まぁこうした国際大会は、参加した外国選手の意見が気になるものですが、

概ね、
選手村のご飯がおいしかった、
コンビニがおいしくて便利で驚きだった、
ボランティアが疲れ知らずのホスピタリティで感動した、とか、
そうした声が大きかったようです。

ちょっとでもいい思い出が出来たならうれしいですね。ボランティアの皆様、大変お疲れさまでした。皆様の献身はいつもながら大好評ですよ。

それと、今大会のMVPは、もしかすると、”Good Morning Athletes!Even if you don't get a medal, you're still the BEST!! So believe in yourself!"(おはようございます、アスリートの皆さん!たとえメダルが取れなくても、あなたは最高です!!だから、自分を信じて)と言うプラカードを持っていたおじさんかもしれません。この方を撮った写真がSNSで拡散され、だいぶ話題になり、日本のイメージアップに貢献しています。立派ですね。何がどう広まるかわからないものです。面白いですね。

閉会式は、開会式と同じでとりとめがなく、説明されないと展開も意味もわからないものが多くて、空間の広さを持て余す演出が多く、何か分かりにくく面白みに欠けていましたね。せっかくのスカパラも十分に活かし切れたか疑問ですね。プロジェクトマッピングと花火は綺麗でした。

でも、何より地震もなく無事に終わってよかったです。

いずれにせよ、IOCもCM代欲しさにアスリートに無理強いばかりさせて、反省しろ!って話ですね。
JOCもコンパクトな五輪とか言って結局想定の10倍以上お金を使っています。都民の皆さんも、もういい加減にあの都知事の本性に気付いた方がいいですよ。ね。

そして、テレビは、アスリートへの寄り添い方、期待が過度にかかり過ぎないようにするケアが要りますね。程よい距離の取り方、注目が力になる人と、そうでない人がいますので、相手を見て対応を変えた方がいいですね。

パリは無事にできますかね?その頃にはコロナは収束しているのだろうか?変異株が次から次へと出てくるからね。終わってないかもしれません。聞けば、コロナの変異株もまだまだ隠し玉が沢山あるようなので、中共が崩壊でもしない限り、今後も変異株がドンドン武漢から出て来るでしょうね。なので、まだ3年後も感染対策をしている可能性は十分にありますね。

では。

湖畔人


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